2017.05.24

鹿島との第1戦を制した広州恒大、中国主要メディアは日中王者決戦をどう伝えたか!?

鹿島と広州恒大の第2戦は5月30日に行われる
42歳の時に香港で執筆活動を始めた遅咲きのフットボールライター。アジアコスワース代表。香港サッカー協会会員。アジアサッカー研究所大中華圏担当。

 AFCチャンピオンズリーグ(ACL)2017決勝トーナメント1回戦ファーストレグが23日に広州天河体育中心で行われ、75分にMFパウリーニョのゴールで先制した広州恒大が1-0で鹿島アントラーズを下した。

 川崎フロンターレと同組となったグループリーグを2勝4分の2位で通過した広州恒大は、その後の国内リーグ戦を2連勝して迎えたファーストレグを、アウェイの鹿島相手に得点を与えない理想的なかたちで勝利を収めた。

 ファーストレグから一夜が明け、中国のスポーツニュースは日中両国のチャンピオンチームの対戦を一斉に報じている。

 騰訊体育は「広州恒大は0-0という結果を受け入れない。どの対戦相手からも必ずゴールを奪い勝利する。これが我々の持つメンタリティなのだ」と、ルイス・フェリペ・スコラーリ監督の試合後の談話を紹介している。また主力2選手のコメントとして「ホームでは鹿島にアウェイゴールを献上しないよう戦った」「ホームで失点を許すとアウェイの試合が非常に困難になる」と、スコラーリ監督が無失点による勝利を選手たちに説いていたようだと報じている。

 また「決勝トーナメントは180分の戦いであり半分が終わったばかりだ。Jリーグの試合の影響でベストメンバーが組めなかったので、今日はスコアレスドローを狙っていた。集中力を欠いて失点した守備陣を立て直してセカンドレグで必ず巻き返す」と、敗れた石井正忠監督の談話も記事にしている。

 新浪体育は広州発の記事で「鹿島は主力数名を欠いた布陣で試合に臨み敗れたが、この対戦は今年の広州恒大にとって最も苦しいカードであることは間違いない。実際に多くの日本人選手を重用して戦う鹿島の戦術と選手たちの技術は極めて高い水準にあり、鹿島のホームで戦うセカンドレグの結果を楽観することはできない」と、戦評を述べている。

 捜狐体育は北京発の記事で「広州恒大はまだ主導権を握っていない」とタイトルを打ち、「主力数名を欠く鹿島にあってもGKクォン・スンテやMF金崎夢生などの奮闘は印象的だった。これに主力が戻るセカンドレグでの鹿島を侮ってはならない」と、最少得失点差による勝利に止まった広州恒大の戦いぶりを冷淡している。

 一方で広州発の別の記事では「鹿島を圧倒した広州恒大が有利」と、地元記者が鹿島との2試合について記している。「ボール支配率、パス数、パス成功率と決定機数で鹿島を圧倒した広州恒大に、セカンドレグに向けての憂いは特に見当たらない。スコアレスドローまたは1得点した場合の2失点(1-2の敗戦)でも勝ち上がる」と楽観視。広州恒大が過去ファーストレグを先勝した場合はセカンドレグで巻き返されたことがない、というデータを持ち出している。

 30日にカシマスタジアムで行われるセカンドレグに臨む広州恒大の日程は以下のとおり。

5月26日(金)中国スーパーリーグ第11節 重慶力帆(H)
5月30日(火)ACL決勝トーナメント1回戦セカンドレグ 鹿島アントラーズ(A)

文=池田宣雄
協力=アジアサッカー研究所

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