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【プレビュー】ACL、崖っぷちのG大阪…19日の水原戦で望みをつなげるか

ACL決勝ラウンド進出に向け、19日の水原戦に臨むG大阪[写真]=VCG via Getty Images

 昨シーズンのAFCチャンピオンズリーグ(以下、ACL)では、参戦したJクラブ中、最高の準決勝まで上り詰めたガンバ大阪だったが、今シーズンは苦戦を強いられている。

 4月6日に行われた前節、2分1敗の状況で迎えたグループステージ第4節。ホームでの上海上港戦は、決勝ラウンド進出に向け反撃の狼煙を上げるはずが、まさかの0-2と完敗。この結果を受け、G大阪の「首位通過」の可能性は消え、残す2試合で「2位通過」を目指すことになった。とはいえ、現時点の戦績は2分2敗の勝点2、Gグループ4位。上位2クラブが決勝ラウンドに進出できるグループステージの戦いにおいて、非常に厳しい状況に立たされているのは言うまでもない。

 ただし、決勝ラウンド進出の可能性が絶たれたのかと言えば、そうではない。4月19日にホームの市立吹田サッカースタジアムで開催される第5節、G大阪対水原三星戦でG大阪が勝利し、かつもう一つのカード、上海上港対メルボルン・ビクトリー戦で上海上港が引き分け以上の成績を残せば、2位以下のクラブの勝点は混戦を極め、「残り1枠」を懸けた争いは最終節までもつれこむ。しかも、その状況に持ち込むことができれば、最終節のG大阪の相手は、2位のメルボルン・ビクトリー。この一戦に勝利できれば、逆転での「2位通過」は十分、可能だ。

 ところで、仮に残る2試合を2勝した場合、G大阪の勝点は8になるが、果たしてこの数字で2位通過の可能性はどれくらいあるのか。振り返れば、昨シーズンのグループステージで「首位通過」を決めたG大阪の勝点が10だったのに対し、同グループ2位の城南FCの勝点は、同じく10。もう少し範囲を広げて、昨年の東アジア地区における4グループの成績を振り返っても、「2位通過」を実現したクラブ中、最も少ない勝点でグループステージ突破を決めたFCソウル(グループH)の勝点は9だった。

 この戦績からも「勝点8」での決勝ラウンド進出は、稀だと言わざるを得ないが、かといって、過去に「勝点8」で決勝ラウンド進出を果たしたクラブがないのかと言えば、そうではない。事実、現行の大会方式でACLが開催されるようになった2009~15年までの7シーズンを振り返ると、「勝点8」以下で勝ち上がったクラブは全112クラブ中、12クラブ。2014年のセレッソ大阪もその一つで、この年、C大阪は最終節の山東魯能戦を逆転勝ちで制して2勝2分2敗とし、「勝点8」での2位通過を決めている。もっと言えば、2013年のブリーラム・ユナイテットやセントラルコースト・マリナーズのように勝点7で勝ち上がったクラブもある。

 ただし、繰り返しになるが、決勝ラウンド進出の可能性を引き寄せるには、今節、G大阪が勝点3をつかむことが前提だ。もっとも、先にも書いたとおり、これには「他力」は必要だが、いずれにせよ、決勝ラウンド進出の可能性を自らの手で断ち切らないために、今節、G大阪に求められるのは勝点3。エースの宇佐美貴史は言葉少なに、だが力強くその思いを口にしている。

「可能性がある限り、全力で、勝利に向けて戦うだけ」

 昨年のACLで1分2敗のスタートから3連勝を飾り、決勝ラウンド進出を決めたように。2014年のJ1リーグでも諦めない姿勢が、ミラクルの逆転優勝につながったように──。可能性を信じて戦い抜いた先には、きっと『何か』が待っていると信じて、G大阪は水原戦を勝ちにいく。

文=高村美砂

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