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浦和が日本勢最初のACL白星…2発快勝で9季ぶりアジア制覇へ好発進

2016.02.24

先制点を挙げた浦和FW武藤雄樹(中央)。試合後にACL白星スタートを喜んだ [写真]=兼子愼一郎

 AFCチャンピオンズリーグ(ACL)・グループステージ第1節が24日に行われ、グループHでは浦和レッズとシドニーFC(オーストラリア)が対戦した。

 9シーズンぶりのアジア制覇を目指す浦和は、昨年のACL王者・広州恒大(中国)、同年のKリーグ・クラシック3位の浦項スティーラーズ(韓国)、2014-15シーズンでAリーグ2位のシドニーFCと同組となった。

 浦和はMF柏木陽介、DF那須大亮らがベンチスタートとなり、最終ラインはDF槙野智章、DF永田充、DF森脇良太。ボランチはMF阿部勇樹とMF青木拓矢がコンビを組んだ。また、前線にはFWズラタン、2シャドーにFW武藤雄樹とMF梅崎司が入った。

 試合は立ち上がりから浦和がペースを握る。8分、右サイドの梅崎がグラウンダーのアーリークロスを入れると、相手DFマシュー・ジャーマンに当たったボールがエリア内に転がる。シドニーFC守備陣はGKヴェドラン・ヤンイェトヴィッチに任せようと流したが、これを拾った武藤が右足でゴール左下に流し込み、浦和が早々に先制した。今季からエース番号「9」を背負う武藤にとっては、嬉しい初ゴールとなった。

 その後も浦和が試合を支配したが、ミスから相手に決定機を作られる。26分、自陣ゴール前でGK西川周作からパスを受けた阿部がパスミスを犯す。これを拾ったアンドリュー・フールがフリーでシュートを放ったが、永田が体を張ってなんとかこれを防いだ。

 39分、浦和が右CKを獲得すると、梅崎が右足でクロスを入れる。相手DFのクリアがエリア手前にこぼれると、青木がボレーシュートを放った。一度、相手DFにブロックされ浮き上がったボールを槙野がオーバーヘッドシュートで狙ったが、ここはクリストファー・ナウモフがゴールライン上でクリア。なんとか追加点を許さなかった。このまま浦和がリードを保ち、ハーフタイムを迎えた。

 後半立ち上がりの49分、浦和がロングボールからチャンスを作る。槙野が前線に大きく蹴りだすと、浮き球に抜けだしたズラタンがエリア手前から強引にシュートを放ったが、ここは枠の左に大きく外れてしまった。

 一方、シドニーFCもセットプレーからビッグチャンスを作る。53分、右CKを獲得すると、ワンバウンドのクロスがゴール前に入る。シェーン・スメルツのシュートが相手DFに当たると、こぼれ球をザカリー・アンダーソンがダイレクトシュート。しかし、ここは西川が顔面で止め、失点を許さなかった。浦和は58分、エリア手前右でボールを受けた森脇がミドルシュートを狙ったが、ボールはわずかに枠の左上へ外れた。

 追加点が欲しい浦和は60分に梅崎を下げ、興梠慎三を投入した。すると浦和が決定機を迎える。65分、右サイドの森脇が中央へパスを送ると、相手DFに当たったボールが前線の興梠にわたる。GKと一対一となった興梠がドリブルで抜きにかかると、GKヤンイェトヴィッチが興梠倒してしまい、浦和にPKが与えられた。これをキッカーの興梠がゴール上に勢いよく蹴り込み、浦和が待望の追加点を奪った。

 リードを広げた浦和は75分に青木を下げて遠藤航を投入。遠藤にとっては浦和での公式戦デビューとなった。直後の77分、左サイドの宇賀神友弥がエリア手前左の遠藤へパス。遠藤が右足ミドルシュートを狙ったが、ここはGKヤンイェトヴィッチがなんとか弾いた。

 なんとか1点を返したいシドニーFC。83分、エリア手前でボールを受けたナウモフがミドルシュートを放ったが、ここは西川が好セーブでなんとかしのぐ。直後のCKからジャーマンが決定機を迎えたが、ボレーシュートは枠の上だった。浦和は87分に武藤を下げて柏木陽介をピッチに送り込んだ。

 このまま浦和が2-0でシドニーFCを下し、ACLの初戦を白星で飾った。日本から出場している4クラブのうち、前日にサンフレッチェ広島、FC東京が敗れ、24日に試合を行ったガンバ大阪が引き分けたため、浦和が日本勢最初の白星を挙げることとなった。

 3月2日に行われる次節、浦和は敵地で浦項と、シドニーFCはホームで広州恒大と対戦する。

【スコア】
浦和レッズ 2-0 シドニーFC(オーストラリア)

【得点者】
1-0 8分 武藤雄樹(浦和レッズ
2-0 65分 興梠慎三(PK)(浦和レッズ

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