2017.12.27

“異色人材の参画”が日本サッカーの価値を高める。求められる「能力」「経験値」は?[PR]

サッカー総合情報サイト

 一般財団法人スポーツヒューマンキャピタル(SHC)は、将来のプロスポーツ界の経営を担う人材育成を目的としたカリキュラムを展開している。スポーツ業界への就職・転職を検討している人ならば、間違いなく興味が引かれるセミナーを実施していると言えるだろう。

 卒業生にはセミナーを通して知見を広げ、実際にJクラブをはじめとしたスポーツ組織へキャリアチェンジを果たした人もいる。では、SHCは具体的にどのような取り組みで人材育成を行っているのか。選手時代は浦和レッズで活躍、現役引退後はリヴァプール大学のフットボールマネジメントコースで経営学修士号(MBA)を取得し、現在は「SHC教育・研修コース」の講座企画責任者として参加者の成長を支える西野努(にしの・つとむ)さんが、5カ月にわたる学びについて詳しく教えてくれた。

構成=菅野浩二
写真=兼子愼一郎
協力=一般財団法人スポーツヒューマンキャピタル

■SHCはリアルなケースワークを採用しているスタイルが大きな特長

西野努さんは1993年から2001年まで浦和レッズでプレー


 一般財団法人スポーツヒューマンキャピタル(SHC)は、サッカーを含め、将来のスポーツ経営を担う人材(スポーツエグゼクティブ)の開発と育成を行っています。サッカー界をビジネス的に発展させてくれる人材の育成を目的に、2015年にJリーグが立ち上げた「Jリーグヒューマンキャピタル」を母体とし、2016年9月にJリーグから独立しました。

 私自身はリヴァプール大学でサッカービジネスについて学び経営学修士号を取得したり、日本では大学の教壇に立ったり、自分で会社を経営したりしてきましたが、その経験をスポーツエグゼクティブの育成輩出に生かしてほしいと依頼され、企画構想の当初から携わっています。現在は、講座企画責任者として、またファシリテーター(進行役)として参加者皆さんの充実した学びをサポートしています。

 SHCは参加型で能動型のグループワークを採用しているスタイルが大きな特長と言えます。受講期間は1期5カ月。マーケティングやビジネスの基礎知識を学ぶ座学は最小限にとどめ、インプットした情報をいかに有効にアウトプットできるか、に多くの時間を割いています。Jクラブをはじめとした、スポーツ組織が実際に抱える課題についてグループで向き合い、最良の改善策を見いだすというワークを採用しており、その過程は一般のビジネスを成功させる上で必要とされるプロセスと同じものです。

■Jリーグの成長戦略や特定のJクラブの3年間の事業計画を考える

 Jリーグが開幕してから25年。日本サッカー界は今、経営的な視点から皆さんが愛するスポーツの成長を促進させてくれる人材を必要としています。「Jリーグ百年構想~スポーツでもっと幸せな国へ。~」というスローガンを実現するためにも、経営基盤のさらなる強化が不可欠だからです。クラブや地域がより豊かになるためには、財政基盤がしっかりしていることに越したことはありません。

 SHCでは、この点において非常に実践的な学びを用意しています。Jリーグの成長戦略や特定のJクラブの3年間の事業計画を考える、といった現実に即したテーマと向き合います。また、Jクラブのない地域を選んで、新しくJクラブを立ち上げる際の設立趣意書をまとめる、といった課題に取り組んだりもします。

 ワークでは、5、6人のグループがそれぞれリーグやクラブの課題を整理し、調査やディスカッションを重ねるのですが、短期間で精度の高い話し合いや提案内容を生み出すことに加えて、自分自身の内省やチームメートへの評価というものも重視しています。本業もこなす多忙な中、業種も年齢も性別も異なる仲間と一体感の強い組織を形成し、価値のある提案を磨き上げるためには、他人が気づく厳しめの改善点としっかりと向き合う必要性があると考えているからです。

 グループワークの最後には、Jリーグ役員や当該クラブの代表、経営者を審査員に、プレゼンテーションを行います。最終プレゼン後、審査員からは「採用」「条件付き採用」「不採用」のいずれかの評価を下してもらったうえで、なぜそういった判断なのかという“現場の意見”を具体的に受け、参加者はまた視野を広げます。リーグの成長戦略や特定クラブの3年間の事業計画といった、リーグやクラブのスタッフが実際に議論を重ねるようなプロジェクトをグループで練り上げる時間は、ビジネスパーソンとして間違いなく成長につながります。これだけ濃密に現場の経営に触れられる機会は他にはなかなかないはずです。

 参加者の顔ぶれは、経営者や銀行員、Jクラブのスタッフや元プロサッカー選手や経営コンサルタント、公務員やIT企業の社員など様々です。元選手としては、堀之内聖さん、中田浩二さん、平野孝さん、山田卓也さん、小倉隆史さんなどがこれまで参加してきました。

 ゲスト講師陣も充実しています。これまでには、Jリーグチェアマン、Bリーグチェアマンをはじめ、多くのスポーツ組織の経営者に、「経営×スポーツ」という切り口から貴重な話をしていただきました。また、プロ野球のスタジアム責任者を講師に迎え、スタジアム運営のポイントを学んだりもしています。

■スポーツ業界には、新鮮な視点や豊富なビジネス経験を持つ人材が必要

 SHCはキャリアサポートにも力を入れています。Jクラブをはじめとするスポーツ組織は、経営基盤をさらに強化してくれるだろう優秀な人材を必要としているからです。

 SHCのミッションは「スポーツ経営を担う人材の開発と育成」です。一人でも多く財政を健全化させる意思決定ができる人間、経営全般を広く見られる人間を輩出したいと考え、Jクラブを含む多くのスポーツ組織と密に連携をとっています。スポーツ組織側から「こういう人材を必要としています」と連絡をもらうことも少なくありません。SHC教育・研修コースは第3期までに約100名が参加しましたが、その内10名ほどがスポーツ組織や関連業界へのキャリアチェンジを果たしています。日本サッカー協会や、鹿島アントラーズ、大分トリニータ、ガイナーレ鳥取、福島ユナイテッドといったJクラブに転職した方もいますし、スペインのプロクラブでインターンを経験した方もいます。また、バスケットボール界を新たな活躍の場にした卒業生もいます。

 大学や専門学校と同じく、SHCは就職や転職を保証する機関ではありません。それでも、スポーツ業界へのネットワークがこれだけ広い法人組織はなかなかないはずですし、仮にスポーツ業界に移らずとも、すでにお話ししたような実践的なグループワークを通して、ビジネスパーソンとしての幅が広がることは間違いありません。

 私たちは「スポーツ経営を担う人材の開発と育成」を通して「スポーツの価値を高めること」を一つの目標としています。たとえばサッカーはスポーツであると同時に、エンタテイメントビジネスでもあり、「価値を高める」ことによって、より多くのお金が動き、新たな取り組みや挑戦ができやすくなります。「価値を高める」ためには、現状維持でよいはずがありません。スポーツ業界は今、新鮮な視点や豊富なビジネス経験を持つ人材を必要としています。

 あなたの持つ能力や経験値がスポーツ業界の発展につながる可能性は決して低くありません。SHCは現在、2018年度参加者を募集しています。サッカーを含むスポーツの価値をさらに高め、かかわる人々の生活を最大限に豊かにしたい──そんな志を持つ皆さんと一緒にSHCで学べる時間を楽しみにしています。

スポーツ経営人材の育成と知恵の集積を目指す
『SPORTS HUMAN CAPTAL』の詳細はこちら


\教えてくれた人/
西野努(にしの・つとむ)さん
一般財団法人スポーツヒューマンキャピタルが運営する「スポーツヒューマンキャピタル教育・研修コース」で講座企画責任者およびファシリテーターを務める。神戸大学の経営学部会計学科を卒業した1993年、浦和レッズに加入した。2001年に浦和で現役を引退後、翌年は同クラブで強化本部スカウトを担当。03年から04年にはリヴァプール大学に留学し、経営学修士号を取得した。現在はサッカースクール・サッカースクールイベントの企画・運営や海外幼児向けスポーツプログラムの営業・運営を手がける株式会社オプト・スポーツ・インターナショナルの代表取締役や、産業能率大学情報マネジメント学部の教授も務める。

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