2017.06.30

「このスパイクでゴールを量産したい」…武藤嘉紀が新たな武器「NEMEZIZ」と挑む勝負の1年

武藤嘉紀がドイツ移籍からの2年間、来シーズンへの思い、新スパイク「NEMEZIZ」について語った
サッカー総合情報サイト

 ドイツに渡ってからの2年は、度重なる怪我との戦いの連続だった。そんな日々について武藤嘉紀は「難しかった」と静かに振り返る。それでも、昨シーズンは終盤に戦列復帰すると、怪我も完治しコンディションは向上。「ワクワクしている」と、8月に開幕する来シーズンを心待ちにしている。怪我との戦いから見出した光明、そして、「エゴイストになる」という言葉の真相に迫った。

 さらに今回は、ジャーナリストの中野吉之伴氏、サッカーショップKAMO原宿店店長・廣岡昭洋さんをお招きし、武藤が来シーズンから着用する新スパイク「NEMEZIZ(ネメシス)」の魅力、KAMO原宿店のシューズフィッティング施設「adidas Craftsman Center(アディダスクラフトマンセンター)」についても語ってもらった。

インタビュー=中野吉之伴
写真=野口岳彦
取材協力=アディダスジャパン、サッカーショップKAMO原宿店

武藤嘉紀の能力を引き出す新たな武器…アディダスの新スパイク「NEMEZIZ」の魅力

――6月1日に発売開始となったアディダスの新スパイク「NEMEZIZ(ネメシス)」の特徴、どのような選手にお勧めのスパイクが教えてください。

廣岡店長 最大の特徴は、足首周りのホールド感が良いことです。一瞬の切り返しやターンで相手DFを振り切るタイプのプレーヤーにお勧めのスパイクです。特に履き口が特徴的で「アジリティーバンデージ」を搭載しています。バンデージにはゴム素材を使用することで、履き口までピタッとフィットするスパイクですね。

――武藤選手は実際にNEMEZIZを履いてトレーニングを行っているとのことですが。

武藤 はい。このスパイクを履いてトレーニングしてます。

――履いてみた印象はいかがですか?

武藤 中でズレることがなくて、アジリティーに長けている選手だったり、アジリティーを高めたい選手にとっては、理想のプレーを体現することができるスパイクなんじゃないかと思います。

――アジリティーバンデージの効果を実感することもありますか?

武藤 そうですね。足を包み込んでくれる感覚もありますし、足首をサポートしてくれている感覚もあるので、これ以上ないスパイクだと思います。

――これまで履いていたスパイクとの違いは何でしょうか?

武藤 フィット感という部分では、今までのシューズの中で一番素晴らしいと思いますし、中で足がズレない。やっぱり中でズレてしまうと、次の一歩の速さが必要なときに、コンマ何秒遅れてしまいます。それがないということは、相手よりも一瞬先に動けますし、その一瞬の差がゴールを獲れるか、獲れないかということに関わってくると思うので、本当に素晴らしいスパイクだなと感じます。

武藤は来シーズンから着用するアディダスの新スパイク「NEMEZIZ」について「これ以上ないスパイクだと思う」と期待を寄せる

誰でも自分だけの一足をプロ水準で…KAMO原宿店の「adidas Craftsman Center」とは

――KAMO原宿店の地下1階には、「adidas Craftsman Center(アディダスクラフトマンセンター)」という施設があるとお聞きしました。こちらは何を行う施設なのでしょうか?

廣岡店長 アディダスクラフトマンセンターは、自分のシューズを誰でもプロ選手と同等の水準にカスタマイズできる施設です。

――武藤選手が初めて自分専用にカスタマイズされたスパイクを履いたのはいつですか?

武藤 プロ2年目くらいですかね。日本代表に入った後くらいだと思います。自分の足に合わせてスパイクを作るようになりましたね。

――自分専用にカスタマイズされたスパイクは、それまで使っていたスパイクとの違いは大きかったのではないでしょうか?

武藤 全然違いましたね。自分の足にも合っていましたし、プレーのしやすさも変わりますけど、何と言っても“特別感”。そのシューズは世界に一足しかないので、ワクワクするというか、履くことが毎回楽しかったですね。

――こちらの施設を利用されるお客様はどのような方が多いですか?

廣岡店長 主には学生や社会人で本格的にプレーしている方が多いですが、原宿店でスパイクをご購入いただく小さいお子様や、レフリーの方など、幅広い方にご利用いただいてます。

――武藤選手は学生時代にこのような施設があったら利用してましたか?

武藤 絶対に利用させていただいてますね(笑) やっぱり、大学生や高校生は多少足に合わなくても我慢して履いてますよね。自分の足に合うスパイクを早くから履いていれば、プレーの感覚も違いますし、良いプレーもできると思うので、僕が学生のときにあったら、絶対利用していると思いますし、今の人たちにも勧めたいです。

KAMO原宿店B1の「adidas Craftsman Center」では自分のシューズを誰でもプロ選手と同等の水準にカスタマイズできる

怪我を経て成長したメンタル…来シーズンは「“エゴイスト”になって得点を獲り続ける」

――ブンデスリーガ挑戦から2年が経ちました。改めて、どのような2年間だと感じていますか?

武藤 難しいですね…本当に。難しい2年間だったと思いますし、特に怪我。一昨年、昨年と1年間で大きな怪我を2回してしまいましたし、怪我をしてしまうと、自分の持っているものを出せなくなってしまうので、本当に悔しかったです。怪我をしなければもっと得点できるし、活躍できる自信があるので、来シーズンこそは何が何でも怪我せず得点を量産すること。来年はロシアW杯もありますし、1つの怪我が命取りになってしまうので、コンディションをしっかりと上げて、このスパイクでゴールを量産していきたいと思います。

――シーズン中「コンディションは常に良い」と言っていたときでも、試合に出ることができないときもありました。そんなときは肩に力が入ってしまうこともあったのではないでしょうか?

武藤 もちろんありましたね。「結果を出さなければならない」という気持ちが強すぎて体に力が入ってしまったということはありました。でも、そういうときに冷静になって、来るべきチャンスをモノにできるようなメンタルの強さも怪我で得ることができたと思います。体の中だけではなく、頭の中だったり、メンタル面はこの2年間は成長できたと思いますね。

――昨シーズンは終盤に復帰すると、決勝ゴールをマークする場面もありました。相手との駆け引きの中で心掛けていることは何ですか?

武藤 レベルが高くなってくると、相手は大きくて強いし、動きを予想する能力も高い。だからこそ、相手よりも1歩前に、相手よりも1歩速く動き出す。ペナルティーエリア内でのヘディングシュートって、日本人の能力からすると難しいんですよ。自分の方が10センチくらい背が低いこともあります。速く動き出して、相手よりも一瞬先にボールに触れないといけないので、アジリティーに優れたスパイクは必要になってきます。この素晴らしいスパイクが出てきて、自分の能力がさらに生かされるなとワクワクします。来シーズンが本当に楽しみですね。

怪我に苦しんだ2年間の経験と「何を言われても自分で点を獲る」という思いを胸に武藤は来シーズンを迎える

――ドイツに渡った直後と現在では、どこに変化を感じますか?

武藤 「自分がプレーする場所が分かった」ことです。他の人が見たら、「“ごっつぁんゴール”が多くなった」と思うかもしれないですね。でも、点を獲れる場所というのはペナルティーエリア内が断トツで多いですし、そこでの駆け引きに勝つことができれば、得点することは難しくないので。今まではドリブルだったり、綺麗なシュートを決めたいという気持ちがありました。でも、今は「1点は1点」と。最後に見るのは数字で、今までのプレーを細かく見返すわけじゃない。「今シーズン、コイツは10点獲った。だから、すごい」という感じで見られるので、同じ1点なら確実性が高い方を選んでプレーしています。エリア外で簡単にプレーして、そこからエリア内に入っていく、ということを続けることができれば、もっともっと点は獲れるんじゃないかと思います。

――自分の中で「行くべきところ」と「引くところ」の判断ができるようになった?

武藤 そうですね。やっぱり、周りのレベルが高いので、自分!自分!と前に出ても必ず削られますし、どこかで限界を感じることがあります。簡単にパスを出したり、より簡単にプレーすることによって、相手にとっては選択肢が多いプレーヤーになるので、そういった怖さも身に付けていきたいです。

――それでも体を張らなければならない場面もあると思います。フィジカルが強い選手を相手にするには?

武藤 体が当たらないドリブルだったり…。当たるときはもちろんあるので、そのためのトレーニングはしてますし、ボールを置く位置だったり、相手の裏を取る動き、そういうものを多く使っていければ、もっと怖い選手になると思います。DFは当たらないとボールを奪えないじゃないですか。だからこそ、それをさせないプレーというのが必要になってくると思います。そこまで行ければもう一回り成長できると思います。

――来シーズンへ向けて意気込みをお願いします。

武藤 チャンスはいつまでも回ってくるものではないので、とにかく自分はドイツで活躍して、有無を言わせないような結果を残せば、日本代表にも戻ることができると思います。また、代表で活躍できるかどうかも自分の能力次第なので、そのための準備をまずはすること。あとは良い意味で“エゴイスト”になって得点を獲り続けること。日本人選手に足りないのはそういった部分だと思うので、「何を言われても自分で点を獲る」という気持ちを全面に出していこうと思います。

――最後に、武藤選手のように海外でのプレーを目標とする子供たちへ、メッセージをお願いします。

武藤 海外に行って思うことは、「ミスを恐れずにチャレンジしてほしい」ということです。自分にも怖さはありますけど、チャレンジして失敗することと、チャレンジしないで失敗することは、100と0の差があります。(チャレンジしないということは)成長できる可能性を消してしまっているので、チャレンジしてほしいですね。とにかく何事にでも100パーセントの力でぶつかってほしいです。

サッカーショップKAMO原宿店でNEMEZIZを購入した先着20名に武藤嘉紀サイン入りポスターをプレゼント!

――お2人とも本日はありがとうございました。そして、今回はKAMO原宿店からお知らせがあるとのことですが…

廣岡店長 はい。7月1日より、KAMO原宿店で「NEMEZIZ」をご購入いただいた方から先着20名様に武藤嘉紀選手サイン入りポスターをプレゼントします! ぜひ、お店の方に足を運んでください!

武藤 ください!

7月1日からKAMO原宿店でNEMEZIZを購入した先着20名に武藤嘉紀直筆サイン入りポスターをプレゼント

今回の対談にご協力いただいた中野吉之伴氏(左)、サッカーショップKAMO原宿店・廣岡昭洋店長(右)

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