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第四回レオピン杯Copa Amputee、FCアウボラーダが日本選手権に続く連覇達成

2017.05.14

 5月14日(日)、大阪府大阪市の鶴見緑地球技場で「第四回レオピン杯Copa Amputee」(特別協賛:湧永製薬株式会社、オフィシャルサプライヤー:株式会社エスエスケイ hummel)の2日目が行なわれた。

 準決勝第1試合は、関西セッチエストレーラスvs千葉・北海道・ONETOP合同チーム。試合は前日の連勝で勢いに乗る関西が優勢に試合を進め、6月の欧州遠征代表メンバーに選ばれた川西健太選手のゴールなどで、2-0と勝利。第一回大会以来、4年ぶりの決勝戦進出を決めた。

 準決勝第2試合は、九州vsアウボラーダ。春のレオピン杯、秋の日本選手権とふたつあるアンプティサッカーの全国大会で、5回連続で決勝のカードとなった一戦。激しくぶつかり合う試合は、前後半でイエローカードが2枚出るほどにヒートアップ。スコアレスドローのまま、3人制のPK戦となり、5人目のキックを止めたアウボラーダが勝利した。

 決勝戦は、関西vsアウボラーダ。前半のシュート数3対11に象徴されるように、アウボラーダが攻勢を見せ、関西がカウンターを狙う展開で試合は進む。均衡が破れたのが後半3分。日本にアンプティサッカーを広げるきっかけとなったエンヒッキ・松茂良・ジアス選手の左足がネットを揺らした。その3分後、川西選手のゴールで追いついた関西だが、試合を決めたのは、アウボラーダのディフェンス新井誠治選手だった。川西選手とマッチアップしてきた新井選手が、後半21分にドリブルでオーバラップ。関西のディフェンスが引きつけられたところを、再びエンヒッキ選手が優勝を決めるゴールを奪った。

 決勝戦は、日本障がい者サッカー連盟の北澤豪会長も見守った。閉会式では、会長に就任し、3度目の大会観戦となるアンプティサッカーについて次のように語った。「印象的だったのは、親子ほど年が違う新井さんと健太君の対決でした。アンプティサッカーの普及と強化がうまくいっていることを表しているのかな、と感じることができました。皆さんの頑張りで、社会が変わってくるような存在になってきているのは間違いないと思います。素晴らしい決勝戦、ありがとうございました。また頑張りましょう」

【大会二日目結果】
準決勝1 関西 2-0 千葉・北海道・ONETOP
準決勝2 九州 0-0(PK3-4) アウボラーダ
5位決定戦 広島 0-2 静岡・TSA
3位決定戦 九州 0-2 千葉・北海道・ONETOP
決勝戦 関西 1-2 アウボラーダ

MVP 新井誠治(FCアウボラーダ)
得点王 エンヒッキ・松茂良・ジアス(FCアウボラーダ)
敢闘賞 川西健太(関西セッチエストレーラス)

【アンプティサッカーとは】
病気や事故で手足を切断した選手が松葉杖をついてプレーするサッカーで、30年以上前にアメリカの負傷兵がリハビリテーションとして始めた松葉杖サッカーが起源。フィールドプレイヤーは主に片足の切断者。日常生活で使用するクラッチと呼ばれる松葉杖をついてプレー。クラッチがぶつかり合う激しいプレーが特徴。また、ゴールキーパーは手や腕の欠損部分にかかわらず、シャツに腕を入れ込み、片腕でプレーする。

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