3月26日にキャプテン翼スタジアム東京北で、サッカーキング・アカデミー『親トラウムサッカー教室』が開催された。親子で参加でき、「止める・蹴る」だけでなく今回は「運ぶ」も含めた特別セミナーであった。
講師を務めるのは、トラウムトレーニングの内藤清志氏。筑波大学蹴球部で活躍後、風間八宏氏の下で同部トップチームのヘッドコーチを務める。4年間その指導を学び、風間監督退任後はトップチームの指揮を執った。2010年、トラウムトレーニング設立時より子ども達の指導に携わり、多くの支持者を得てきた。風間氏は内藤氏を、「大切なことをしっかりと伝えることに長け、粘り強く選手達に接することができる指導者」と評する。今は、トラウムトレーニングつくば校ヘッドコーチを任されている。
まず座学ではトラウムトレーニングで大切にしている3つの技術である「ボールを扱う技術」「体を扱う技術」「頭を扱う技術」が解説された。その中でも今回は「ボールを扱う技術」の「止める・蹴る・運ぶ」を意識し、世界で活躍するスーパースターの映像を用いて解説された。
世界で活躍する選手たちのボールコントロールを感覚ではなく言葉で解説し子どもたちも食い入る様に内藤氏の話を聞いていた。
実技ではまず自分のボールの置き場所がどこなのかを探す練習が行われた。マーカーで囲まれたエリアに全員入り「相手にぶつからないこと」、「すぐに強いボールが蹴れる場所にボールをコントロールすること」を意識して行われた。
その後は親子で対面パスが行われ、自分の置き場所に「止める」練習が行われた。対面だけでなく、逆方向へのトラップなどより実践を意識した練習も行われた。
「ボールを扱う技術」の基本を学んだ後はより試合に近い形式になり、鬼ごっこや、ボール回しの練習が行われた。ここからは実際に相手も意識して行われ、内藤氏からは相手の状態を見てボールの置き場所を考えてプレー出来れば、相手にボールを奪われることなくプレーができると解説された。
最後には全員で3チームにわかれ、ゲーム形式でのトレーニングが行われた。ゲーム形式の練習を多く取り入れることができ、「ボールを扱う技術」を実践ですぐに試すことができた。
参加した子どもたちからは「頭を使って練習することができたので、チーム練習でやってみたいと思いました」や、「分かりやすく簡単にできたことがよかった」との感想が挙がった。また、保護者の方々からは「試合で活かせる内容でとても勉強になりました。」や、「今までにないセミナーでした。今後もやってほしいです」との声もあり、今回のセミナーは親子ともに満足度の高さが伺えた。
By サッカーキング編集部
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