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元J戦士からサッカー未経験者まで参加、フットゴルフツアーまもなく開幕

2017.03.10

 2017年からワールドツアーが開催されるなど、人気急上昇中のフットゴルフ。国内では3月26日(日)の第27回ジャパンオープン(群馬カントリークラブ)から2017年のツアーが開幕し、本格的なシーズンに突入する。

 現在、国内に延べ1万人の競技人口がいると言われているフットゴルフだが、ジャパンオープンには元Jリーガーを始め、サッカー経験者、未経験者、そして、女性までバラエティに富んだアスリートが参加。出場者の中には、昨年、日本代表としてW杯でプレーした選手もおり、こうしたプレーヤーたちが新たに競技普及活動を行うなど、その裾野は確実に広がっている。

 その代表格が2002年から2011年まで浦和レッズのDFとして活躍し、2013年で現役を引退した堀之内聖さん(37)。約1年半前にフットゴルフを始めると、サッカーでの実績が買われてすぐに日本代表に選出。2016年1月にアルゼンチンで開催された第2回フットゴルフW杯でプレーした。

 サッカーでは日の丸をつけることがなかった堀之内さんだが、友人に誘われてその存在を知ったというフットゴルフに出会ったことで、日本代表という新たな目標が持てた。実際に代表入りし「日の丸を背負うことの重みを実感した」と話す。そして「(フットゴルフは)子供から高齢の方まで広く楽しめるスポーツだと思います。まずは、一度体験して欲しいです」。現在は浦和のスタッフとしてチームを支えながら、フットゴルフの普及に強い意欲を示した。

 そして浦和も、そんな堀之内さんの活動を理解し運営する会員制スポーツランド「レッズランド」にフットゴルフコースを常設。堀之内さんも参加するイベントなども定期的に行われている他、ホームゲーム開催日には埼玉スタジアム2002の広場でフットゴルフイベントを実施し、チームぐるみでフットゴルフの普及に取り組んでいる。

 栃木県に住む竹田裕紀さん(34)も、堀之内さんのようにフットゴルフに魅せられた一人だ。3歳からサッカーを始め高校、卒業後は岩手の社会人チームでもプレーした竹田さんは、ゴルフは打ちっ放しのみで「コースデビュー」しなかったようだが、フットゴルフはすぐにゴルフ場で楽しめたという。

「カップインの瞬間が最高に気持ち良いです。サッカーのようにスピードや体力、様々なテクニックが不要。サッカーボール1つあれば、子供やサッカー経験の無い女性でも気軽に楽しめるスポーツ」とプレーへの障壁が低いと指摘。今では「自宅の庭に穴を掘ってカップを作った」というほどフットゴルフにハマっているという。

 神奈川県在住の清水芳忠さんは、現在45歳。フットゴルフでは46歳以上を「シニア」としており、今年からシニア部門でもプレーする。サッカー歴は「月1回程度の草サッカーを10年程度」だが、フットゴルフでは昨年11月の日米対抗戦「パシフィック・トロフィー」のシニア部門の日本代表に選出された。

 フットゴルフを始めたきっかけはテレビ番組。「サッカーもゴルフもかじった程度だけど、これ(フットゴルフ)ならできそう!」とすぐに大会に応募し、フットゴルフにのめり込んだ。清水さんも竹田さん同様、「ゴルフ場まで足を伸ばすのは少々敷居が高いが、一度プレーしてみれば、その一歩は絶対に後悔しないはず」とフットゴルフ未体験者にアピールする。

 前田春香さん(21)は立命館大学に通う女子大生。フットゴルフは、昨年夏に友達に誘われ軽井沢で体験した。小学校から高校までサッカー部に所属しサッカーは得意だったが、「簡単そうに見えて難しい」とフットゴルフに何度もチャレンジ。気がつけば、先の清水さん同様、日米対抗戦の女子部門の日本代表としてアメリカで海外選手と対戦するまでになった。

「熱中できるものに出会えたことで、目標に向かって頑張ることの楽しさを思い出しました。30代、40代の人とプレーすることもあるので、幅広い年齢層の方とつながることができたことも非常に良かったです」。前田さんは大学3回生ということで就職活動がスタートしたばかり。フットゴルフを通じて多くの人生の先輩とも出会い、将来に向けたアドバイスも受けているという。

 元プロサッカー選手から女子大生まで多くの人を虜にしているフットゴルフ。これからもさらに発展していくことだろう。なお、日本フットゴルフ協会では3月26日に開催される第27回ジャパンオープン(群馬カントリークラブ)の参加者を募集している。興味のある方は、同協会ホームページから応募し、体験してみてはいかがだろうか。

ジャパンオープンの参加申込みはこちら

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