2016.07.11

ろう者日本代表が奮闘、デフワールドカップ予選リーグ敗退も意地のアジア最高位

ロシア戦に臨む11人のメンバー。3位で終えた欧州の強豪から勝利にあと一歩と迫った
サッカー総合情報サイト

 第3回デフサッカーワールドカップ2016が6月19日から7月2日までイタリア南部のサレルノで開催された。ろう者日本代表は、予選リーグ突破は叶わなかったが、順位トーナメントの末にアジア最高位の11位を確保した。なお、決勝でドイツを2-1で破ったトルコが優勝し、大会2連覇を飾っている。

 2大会連続出場の日本代表は、予選リーグ初戦でアメリカと対戦。立ち上がりは相手を圧倒するポゼッションサッカーを展開していたが、FKからこぼれ球を押し込まれ先制点を許す。劣勢を強いられ、エースの古島啓太が不可解な判定で退場させられる不運も重なると、そのまま重要な初戦を0-1で落とした。続く、2013年デフリンピック覇者のロシアとの第2戦では、古島を出場停止で欠いた上に、アメリカ戦で負傷した守備の要である竹内裕樹も欠場という厳しい戦いとなった。それでも、日本は強豪に対して臆することなく前線からの積極的なプレッシングを試み、前半を2-1とリードして終える。しかし、後半に入るとロシアの猛烈な反撃を受け止めることができず、終了間際直前に2-3と逆転されて2連敗。この時点で日本の予選リーグ突破が消えた。ギリシャとの予選リーグ最終戦では、出場停止から復帰した古島が2得点の活躍。2-1で勝利し予選3位で、9-12位の順位トーナメント進出が決定した。

初戦の退場が悔やまれるが、3試合6得点をマークした古島選手。今後の活躍に期待が持たれる

初戦の退場が悔やまれるが、3試合6得点をマークした古島選手。今後の活躍に期待が持たれる

 順位トーナメントの初戦は開催国のイタリア。地力のあるチームの波状攻撃にさらされると、守備陣が混乱をきたし2-5と大敗を喫した。最終戦はアジアの強豪サウジアラビアとの一戦。2年前のアジア予選では2度対戦し、連敗している相手だったが、結果は5-0の完勝と有終の美で大会最終戦をフィニッシュ。メダルに手は届かなかったものの、16チーム中11位と、出場したアジア4チームの中で最高位を確定させている。

 指導者として初の世界大会に挑んだ中山剛監督は、大会を終えて「今大会を通じてできる事が増え、また世界での立ち位置が明確になったことが、大きな収穫でした。世界のベスト4とは力の差はまだありますが、5位以下のチームとの差はほとんどありません。今後の大会でメダルを獲得できるように、強化を続けていきます。これからも応援を宜しくお願いします」と総括した。

 今大会では、準決勝で惜しくもトルコに0-1で敗れ、3位に終わったロシアに対して善戦し、勝利できる可能性さえも示した。さらには、得点源の古島が、ギリシャ戦から3試合連続2得点を挙げる獅子奮迅の活躍で、一時的に得点ランキングトップに躍り出るという明るい材料もあった。悲願のメダル獲得には手が届かなかったとはいえ、来年7月にトルコのアンカラで開催されるデフリンピックでのメダル獲得に向けて課題と成長が見えた大会となった。

▼取材協力
日本ろう者サッカー協会 理事 浜津 哲也
日本ろう者サッカー代表 テクニカルアドバイザー 田澤龍太郎

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