2016.07.07

【セミナーレポート】元NFL JAPAN代表が語る、“プロ”・スポーツビジネスとは何か

サッカー総合情報サイト

 6月30日(木)に東京都八丁堀のFootball★Plazaで、サッカーキング・アカデミースポーツブランディングジャパン 特別セミナー『海外スポーツビジネスの事例に学ぶ、「ファン・マネジメント」とは』が開催され、スポーツを愛するビジネスマンを中心に約60人が参加した。

 講師を務めるのは、スポーツブランディングジャパン株式会社 シニア・ディレクター 町田光氏。町田氏は大学卒業後、就職情報会社勤務を経て、1996年より16年間に渡り北米のプロアメリカンフットボール・リーグであるNFLの日本支社、「NFL JAPAN」の代表取締役を務めた。現在はNFL JAPAN リエゾンオフィスのシニア・アドバイザーの他、(公財)日本フラッグフットボール協会の専務理事、早稲田大学非常勤講師、早稲田大学スポーツナレッジ研究所招聘研究員、Jリーグマーケティング委員、笹川スポーツ財団企業スポーツ研究会座長の座長を務めるなど、経営学だけでなく、社会学・哲学的観点からスポーツと社会の関わりを研究している。

「日本は音楽、映画産業ではそれぞれ世界のトップクラスに位置しています。エンターテイメントやレジャーでこれだけの大国にも関わらず、スポーツはどうでしょうか」。現在の日本国内でのスポーツの位置を説明しながら、日本のスポーツビジネスが抱える課題について、講義の冒頭に話した。

 また、町田氏はNFL JAPANの経験談を述べ、「NFLが提供しているのは、フットボールを通じたコミュニティ形成や感動体験」とした。NFLは、人種や宗教、思想、生活習慣などが異なる人々が暮らすアメリカにおいて、フットボールを手段として一体感や帰属意識を与えているのだ。

「Jリーグは“プロサッカー”と自らを位置づけながら、観る人に対する視線や意識が低いのではないでしょうか。競技性の意識が高く、顧客やファン、そして一般社会の人々に対する認識が薄い『サッカー愛好者のコミュニティ』と感じます」。町田氏はJリーグが抱える根源的な問題を解説した。スタジアムの観客動員数の減少、ファンの固定化が進む現状は、Jリーグの大きな課題となっている。「Jリーグも顧客や社会を最優先に考え、ビジネスの視点で課題を解決する組織を目指さなければいけないと思います」と町田氏は語る。

 講義の最後には、現代の日本においてスポーツは大きな可能性を持っていると町田氏は話した。「スポーツに対して人々の欲求が変化し、大きな動きが起こっています。今の社会が抱える問題や課題に対して、スポーツが多くの人々に『心によく効く、あると嬉しいソフト』として認識され、受け入れられるようになりました」。日本において、スポーツが社会の課題を解決する手段として扱われ始めている。「スポーツは、観ている人それぞれが自己投影できるもので、どんな人々の欲求も受け入れてくれます。なでしこJAPANがワールドカップで優勝した時も、日本社会が落ち込んでいる雰囲気の中に、大きな希望を生みましたよね。彼女たちの活躍に日本中が自己投影し、そこに繋がりを感じていました」。

 なお7月14日(木)からは、町田氏を講師に迎えた短期講座「日本のスポーツクラブ経営に必要な、『ファンを創造する』マーケティング」が行われる。この短期講座では、より発展した講義内容の基、スポーツビジネスの発展について学ぶセミナーとなっている。

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