2016.06.15

【レポート】アビスパ福岡社長が語る、100億円クラブへの展望

サッカー総合情報サイト

 6月8日(水)に福岡市内にあるアビスパ福岡・博多事務所にて、サッカーキング・アカデミー特別セミナー「組織の経営改革と100億円クラブへの展望」が開催された。現役のJリーグクラブの経営者が登壇するこのシリーズは、サッカーキング・アカデミーの中でも人気を博しており、今回も定員を上回る応募があった。当日は10代から70代までの幅広い年代から約50名が参加。高い意識を持った参加者たちは、講師の言葉に大きく頷きながら聞き入っていた。

 今回の講師はアビスパ福岡株式会社 代表取締役社長の川森敬史氏。2004年にアパマンショップホールディングスの常務取締役に就任すると、グループ各社の要職を兼任する経営のプロとして活躍。その中で株式会社アパマンショップネットワークの代表取締役社長として、FCバルセロナとの契約に携わる。そしてアビスパ福岡の代表取締役社長に就任したのは、つい1年と少し前の昨年3月のことであった。

 最初に「まだまだ再建中の会社で成功事例とは言えませんが、選手やスタッフ、そしてサポーターの皆さんと現在進行形で取り組んでいる事例を、もっと皆さんに知っていただきたい」と語り、講義はスタートした。

 サッカークラブの経営を始めて驚いたこととしてボランティアの存在を挙げ、「アパマンショップで言えば、お客様が車を運転してお部屋を案内してくれるようなこと。民間企業ではありえないことですよね」と話す。ボランティアだけでなく、AGA(アビスパ・グローバル・アソシエイツ)という企業・団体による経営支援も紹介。前年と比較して観客動員数172%アップ、スポンサー数約6倍の1,000社達成の影にあったのは、そういった支援者たちの存在が大きかったという。具体的な“モノ”としての見返りがないにも関わらず、アビスパ福岡を応援したいという気持ちから、バックアップを続けている方々への感謝を述べた。

 見事昇格に至った昨シーズンの具体的な施策を語った後は、今シーズンや未来に向けた取り組みに話題は移る。レベスタ1.5万人プロジェクトを始め、トップチームはもちろんアカデミー・スクール生に対する理念共有など様々な取り組みについて話す。現在アビスパ福岡のトップチームは、試合のアップ前に相手チームのサポーターにも一礼をしているという。これは川森社長が声がけをして始まった施策であるが、今では選手たちが自律的に実践している。相手へのリスペクトを表現し、全てのお客様からリスペクトされるようなチームを創ろうという、クラブとしての「思い」が共有されている現れなのだ。また、今季まずはJ1残留を目指し戦うクラブは、地に足を付けた経営を行いながらも将来を見据えた地盤固めを怠らないのである。

 川森社長の言葉から伝わる熱い空気に影響され、会場も熱を帯びていった。最後に「まだまだ選手、監督、スタッフとみんなで取り組んでいるところです。これからもご支援ご声援、時には叱咤激励、苦言も含めていただいて、成長していければと思います。引き続き応援よろしくお願いいたします」と訴え、セミナーは幕を閉じた。

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