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ミズノ担当者が語る、「日本人に愛され続けるためのマーケティング戦略」/後編

日本のスポーツ界とともに発展し、2016年4月に創業110周年を迎えた総合スポーツ用品メーカー、ミズノ株式会社。サッカー、野球、陸上、バレーなど、競技スポーツ全般を長きに渡りサポートしてきたメーカーの、日本人に愛され続けるためのマーケティング戦略、そして創業から変わらないものづくりへのこだわりについて、ミズノ株式会社コンペティションスポーツ事業部 事業企画部で、競技スポーツマーケティングの担当責任者を務める高橋誠氏と二ノ宮健次氏に話を伺った。

インタビュー・文=福馬俊太郎 写真=CORACAO 齊藤友也

――本田選手以外にも、岡崎慎司選手、吉田麻也選手など、多くの日本代表選手と契約を結ばれている意図や狙いについて教えてください。

高橋誠 やはり影響力のある選手にスパイクを使ってもらうことで、スパイクの信頼性や性能を証明したいという狙いがあります。それでお客様が「本田選手が履いているスパイクなら間違いない」、「岡崎選手があの時決めたスパイクが欲しい」という考えになるはずです。本田、岡崎、吉田選手などは高校生の時からミズノのスパイクを履いてくださっていました。実際に一流選手は、スパイクに対しての信頼がないと契約を結ぶのは難しいですからね。物にこだわる方が学生の時から選んでくださっているのはうれしいことです。

――長く愛用されるスパイクと言えば、『MORELIA』シリーズが1985年の発売から30年以上愛されています。その理由はどこにあると思いますか?

二ノ宮健次 この商品に関しては、発売当初から一貫して「軽量・柔軟・素足感覚」という特長を最大限プレーに活かせることを打ち出し続けています。また、デザインを見ていただいても分かるように、これまで大きく変えていません。長く愛用していただけるようなデザインも受け入れられている理由だと思います。

高橋誠 プロモーションにしてみても、変わらない良さを伝えたいと思っています。他の『BASARA』や『IGNITUS』もそうですけど、『MORELIA』は特に「軽量・柔軟・素足感覚」というコンセプトは絶対に崩さない。さらに、流行に左右されるような色使いはしない。ベーシックで変わらない良さをこれからも伝えていきたいです。

――岡崎選手が履かれている『BASARA』ですが、所属クラブがリーグ優勝したことによる反響はいかがでしたか?

二ノ宮健次 『BASARA』に関しては、もともとコンセプトやデザインがお客様から好評を得ておりまして、店頭での売れ行きも非常にいい商品です。リーグ優勝やオーバーヘッドキックでのゴールなど、岡崎選手への注目がさらに高くなったことで売上もさらに加速しています。

――今後のマーケティング戦略について教えてください。

高橋誠 今までと変わらず日本のサッカープレーヤーにとって一番身近なメーカーであり続けたいですね。そして使っていただいている時の満足度を高めていきたい。使っていて気持ちいいとか、愛着が湧くとか、ついつい磨きたくなるとか。もちろん目に見える性能も大事です。しかしそこにプラスして情緒的なアプローチを促していき、スパイクで言えば「愛しの一足」になれるような存在でありたいと思います。

二ノ宮健次 さきほど話にも出た「JAPAN SPIRIT.」ですね。自信を持ってこの言葉を展開していき、より多くのプレーヤーに伝えて、それに沿った商品を店頭に並べていきたい。また我々は店頭での試し履きを非常に大切にしているので、商品を直接手に取って良さを実感していただくことで、ミズノの良さをしっかり伝えていくことをこれからも続けていきたいと思います。

――最後に、ミズノで働くことの魅力、そして働くために求められる能力を教えてください。

二ノ宮健次 私はスポーツが大好き、見るのもするのも好きなんです。スポーツのどこが好きかというと、その時の爽快感や達成感。そういった体験を仕事でも感じられるだけではなく、お客様に商品を使っていただき喜んでもらえるところが醍醐味だと思います。働く上で必要なことは、一言で言えば情熱。泥臭い言葉になってしまいますが、仕事をする上での背景にある「自分はやっぱり好きなんだ」という気持ちが最後は大切だと思います。

高橋誠 スポーツは人間の活動の中で必要なこと。子どもが成長する上でも必要なことですし、衣食住の次くらいに大切なことだと思っています。そういうところに寄り添える、ちょっとでもお手伝いできているんじゃないか、という部分はやりがいを感じますね。だから、どこかの中学生が今度最後の大会だから、「最後に『MORELIA』を自分のお年玉で買おう」と思ってくれて、勝つも負けるもその子の思い出の中にミズノが残ることは我々としてもうれしいじゃないですか。そういうお客様のミズノに対する思いをところどころで感じられるところですね。

ミズノ担当者が語る、「日本人に愛され続けるためのマーケティング戦略」/前編

ミズノ株式会社
コンペティションスポーツ事業部
事業企画部 部長
高橋 誠(たかはし まこと)

1987年にミズノ株式会社に入社後、デパート部に所属しゴルフの営業を担当。その後、広報宣伝部に異動し、広報と宣伝業務に計19年間従事する。2013年からコンペティションスポーツ事業部に籍を置き、現在は競技スポーツ分野全般のマーケティング担当責任者を務める。

ミズノ株式会社
コンペティションスポーツ事業部
事業企画1課 課長
二ノ宮 健次(にのみや けんじ)

1991年にミズノ株式会社に入社。トレーニングウェアの商品管理を約14年担当。法人営業部を経て、2014年にコンペティションスポーツ事業部に籍を移す。現在はサッカー、陸上、バレーボールなどの競技スポーツのマーケティング担当責任者を務める。

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