2016.06.07

【レポート】エージェント業務の実態と活躍するために必要なスキル

サッカー総合情報サイト

 5月31日(火)に東京都八丁堀のFootball★Plazaで、サッカーキング・アカデミー ジェブエンターテイメント 特別セミナー「エージェント業務の実態と活躍するために必要なスキル」が開催され、学生やビジネスマン約30人が参加した。

 講師を務めるのは、株式会社ジェブエンターテイメント 代表取締役 田邊伸明氏。大学卒業後、スポーツイベント会社に就職。1991年からサッカー選手のマネジメント業務を開始する。1999年に日本サッカー協会のFIFA(国際サッカー連盟)選手代理人試験を受験し、2000年、FIFAより選手代理人ライセンスの発行を受ける。主な契約選手は稲本潤一(コンサドーレ札幌)、大久保嘉人(川崎フロンターレ)、平山相太(FC東京)、槙野智章(浦和レッズ)、浅野拓磨(サンフレッチェ広島)などがいる。

「アスリートはとても孤独です。チームメイトとはいえ、会社の同僚とは関係性は違います。自分が抱えているものを誰かに伝えることが難しい職業。その不安を取り除くのが私たちエージェントの役割だと思います」。サッカー選手を支えるエージェントという役割の解説から講義は始まった。田邊氏が所属する株式会社ジェブエンターテイメントでは、選手の契約・移籍交渉から、財務管理や生活サポートまで多岐に及び、総合マネジメント業務として選手を支えている。

 次に、田邊氏がエージェントとしてこれまでに経験したエピソードを挙げた。「海外移籍の際には、文化やシステムの違いからクラブの意見が食い違うこともあります。現在は制度が整い解決していますが、過去に話題になった、契約満了時の“0円移籍”もその一つです。そういった差異を埋めるのもエージェントの役割です」。近年ではJリーグで活躍した選手の多くが海外へ移籍しているが、その裏ではエージェントが果たす役割も大きいことが分かる。

 また、近年の中国リーグの “爆買い”についても触れ「残念ながら今のJリーグでは、中国の爆買いに太刀打ちできません。しかし、そういった選手やチームとACLで対戦できるのはJリーグにとっても大きなメリットだと思います」と田邊氏は述べる。

 講義後に設けられた質疑応答の際には、「エージェントやスポーツ業界を目指す上で大切なことは?」という質問に対して、「具体的にこれと言って特別に必要な能力はないと思います。選手がエージェントに求めているのは、人間性の部分ですし、人として豊かであるかどうかが大切。最後に人を救うのは“誠実さ”だと僕は思っています」と語った。参加者は熱心にメモを取り、田邊氏の言葉に耳を傾けていた。

 セミナー終了後の懇親会では、田邊氏への質問者の列が絶えることがなく、参加者の高い意欲を感じた。その質問に対しても、一つ一つ丁寧に受け答えし、セミナーで述べた“誠実さ”を田邊氏自らが示していた。

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