2016.06.06

【レポート】FC東京 特別セミナー 東京発、世界行き!育成型クラブをめざして

サッカー総合情報サイト

 5月26日(木)に東京都八丁堀のFootball★Plazaで、サッカーキング・アカデミー FC東京 特別セミナー「東京発、世界行き!育成型クラブをめざして」が開催され、FC東京ファン・サポーターやビジネスマンなど約50人が参加した。

 講師を務めたのは、東京フットボールクラブ株式会社 代表取締役社長 大金 直樹氏。茨城県日立市出身の大金氏は、全国少年サッカー大会や国民体育大会の出場経験もあり筑波大学へ進学後も、蹴球部で活躍した。大学卒業後には、東京ガスへ入社し同社サッカー部でプレーし、1995年に現役を引退。その後、2004年に東京フットボールクラブ株式会社へ出向し事業部長を務める。一度東京ガスへと復帰したのちに、2011年から東京フットボールクラブ株式会社 常務取締役を務め、2015年には同社の代表取締役社長に就任した。

「Jリーグ創設当初は、リーグは約100億円の収益がありましたが、現在は約130億円です。それをJ1のクラブ単体の平均で見ると、創設時より収益が落ちています。これがJリーグの現状です」。講義はFC東京やJリーグの立ち位置についての説明から始まった。収益の伸び悩みの原因として、日本経済の見通しが不透明であり、スポンサー企業の収益向上が望めない状況であることや、近年アジア諸国のサッカーレベルが急速に向上し、中国や東南アジア諸国のサッカーレベルは進化していることなどを挙げた。「この時代の中でFC東京が取り組むべきことは、育成を強化することしかない」と大金氏は語る。

 その一環として挙げられたのが、J3へのU-23チームの参加だ。トップチームのセカンドチームという位置づけだけではなく、U-18やU-15、そしてジュニア世代のボトムアップにつなげることを目的としている。実際に現在のU-23チームには、U-18の所属選手が“飛び級”で試合に出場している。この先を見据えた展開として、FC東京を経て、欧州のクラブへと移籍した長友佑都や武藤嘉紀に話題はおよんだ。「彼らのように23歳くらいで欧州のチームにいけるような選手を輩出していきたい。できることなら、20歳くらいでドイツやイタリアのチームで必要とされる選手を育てたい」と大金氏は言う。

「2011年に降格した時のチームは『誰かがやってくれるだろう』という雰囲気でした」。当時のチーム状況を振り返りながら、高い自発性・自立心を持った選手育成について言及し「自分で見て、考えて、判断し、行動するような選手を育てなければならないと思っています」と語り、FC東京のコーチングスキルを解説した。

 最後に2020年に向け、「SO THAT TOKYO SHINES~東京が輝くように~」というビジョンに対し、「輝く」というキーワードを持って語った。「育成体制をより強化し、地域のみなさまに愛され、必要とされるFC東京にしていきたいと思っています」と話し、講義を締めくくった。

 講義後には参加者からの質問が多く寄せられ、大金氏は丁寧にひとつひとつの質問に回答し、意見の交換を計った。参加者のアンケートからは、「育成・指導のお話が印象的だった」、「話を聞くことをテーマに挙げた中で、質疑応答の際に質問に対して、大金社長が明確に回答する姿勢が印象的でした」といった声も見受けられた。

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