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【レポート】『FOOT×BRAIN』プロデューサーに聞く!番組誕生秘話とテレビ局の仕事について

2016.05.12

 4月26日(火)に東京都八丁堀のFootball★Plazaで、サッカーキング・アカデミー テレビ東京特別セミナー「『FOOT×BRAIN』プロデューサーに聞く!番組誕生秘話とテレビ局の仕事について」が開催され、学生を中心に約30人が参加した。

 講師を務めたのは、株式会社テレビ東京 スポーツ局 スポーツ番組部 加固敏彦氏。1997年に株式会社テレビ東京に入社するとスポーツ局に配属され、スポーツニュースの記者、スポーツ中継のディレクターとして活躍。2002年日韓ワールドカップではテレビ東京ワールドカップ放送の総合チーフ、2004年アテネ・2008年北京五輪ではディレクターとして現地取材を務める。2005~2007年はニューヨーク支局に勤務し、メジャーリーグを担当。2011年4月より『FOOT×BRAIN』のプロデューサーを務め、入社以来19年間スポーツ局一筋でテレビ東京に勤めている。

「僕が20年前に就職活動をしていて、面接の時に『うちの会社は何人働いているか知っている?』と聞かれて答えられなかったんですね。だから今日集まっていただいたみなさんには、まずテレビ東京について知ってもらいたいです」。参加者の多くが大学生ということもあり、加固氏は自身の就職活動について振り返りながら、同社の会社概要や組織図について説明した。加固氏の所属するスポーツ局は、ニュースを中心とした報道の記者を担当する競技取材班と、『FOOT×BRAIN』のようなレギュラー番組を担当する番組制作班に分かれている。

 番組制作班は、レギュラー番組の制作だけに限らずスポーツ中継も担当している。団体戦で男女ともに準優勝を果たした世界卓球2016、全仏オープンテニスやゴルフなど、多岐にわたる中継を行う。「番組制作も魅力ですが、この大型スポーツ中継がテレビ局のスポーツ部で働く醍醐味だと思っています」と加固氏は語る。

 プロデューサーを務める『FOOT×BRAIN』(毎週土曜日の深夜0時50分~放送中)に話は移る。「日本サッカーが強くなるためにできることのすべて。」をテーマに、毎週さまざまな角度から、日本が世界で勝つためのヒントを提言している同番組。過去には、ラグビー日本代表の五郎丸歩選手や、指揮者の川瀬賢太郎氏など異業種のプロフェッショナルもゲスト出演するなど、多種多様な切り口からサッカーの魅力を届けている。加固氏は番組制作をする上で「決まった形がないからこそ、それを考えることが一番難しい」と苦笑しながら話した。また、近年のテレビ離れやネット社会などにも触れ、「インターネットでなんでも調べられる時代です。だからこそ、初めて知るものや見るものを視聴者に届けたいと思っています」と番組制作への想いを語った。

 講義後の質疑応答の際には、番組制作への疑問や職種に関する質問、テレビ局を目指す上で学生のうちにやるべき事などの質問が絶えることはなかった。参加者のアンケートからは、「今、テレビ業界が抱えている悩みや問題を知ることができてよかったです」、「今まで視聴者として見ていた番組を制作側から考察することができたので有意義な時間でした」といった感想も見られた。

 セミナー終了後の懇親会では、加固氏を含め参加者同士が交流し、穏やかな雰囲気で親睦を深めた。

サッカーキング・アカデミー

By サッカーキング編集部

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