2016.04.06

【セミナーレポート】ニューバランスがフットボールに新規参入した理由とその戦略とは

サッカー総合情報サイト

 3月18日(木)に東京都八丁堀のFootball★Plazaで、サッカーキング・アカデミー ニューバランス 特別セミナー「ニューバランスがフットボールに新規参入した理由とその戦略とは」が開催され、20代を中心としたビジネスマンや学生など約30人が参加した。

 講師を務めたのは、株式会社ニューバランス ジャパン マーケティング部 ブランドマーケティングマネージャー 山﨑祐仁氏。大学を卒業後、1997年に株式会社ニューバランス ジャパンに入社。IT部門にて社内システムの企画/運用/保守に従事し、2006年よりマーケティング部に所属。自社Webサイトのコンテンツ管理、広告/PR/デジタル/イベント/スポーツマーケティングのチームマネジメントを経て、現在はメディアマーケティングおよびリテールマーケティングのチームマネジメントに携わる。

 そんなニューバランス一筋の山崎氏が語るこのセミナーは、これまでの同社の歴史から始まった。1906年にボストンで矯正靴やインソールのメーカーとして始まり、スポーツとの接点や日本でのシェア拡大のきっかけについて説明した。

 話はブランドの歴史からマーケティングへと移り、「アスレチックブランドで世界3位になる」と掲げる同社が強化している、スポーツカテゴリについて語った。「ALWAYS IN BETA」というブランドコンセプトには、“私たちは常にもっと進化できる「BETA(ベータ)版」である”という意味が込められており、ランニング、テニス、ベースボールに加えて、2015年にはフットボールに参入。既に大手メーカーがしのぎを削る中、イングランドの名門リヴァプールや、かつて中村俊輔(現 横浜F・マリノス)が所属したセルティックなどのサプライヤーになるなど、シェア拡大に向けて仕掛けている。
またニューバランスと契約している、マルアン・フェライニ選手が昨年来日した際の裏話もあり、海外VIP対応ならではの苦労に参加者からは笑い声があがった。

 しかし、ニューバランスは有名選手やビッククラブありきの戦略をとってはいない。ニューバランスの強みである、「ものづくりのこだわり」を重視していると言う。「ターゲット消費者に対して強みをアピールし、一人でも多くのフットボールプレイヤーにプロダクトを体験してもらう」ことを第一に掲げさまざまな施策に取り組んでいる。

 2016年1月には、通称「裏選手権」と呼ばれていた新春高校サッカー強化研修大会に、スポンサードし「ニューバランスカップ」を開催した。大会の傍ら、ニューバランス製品の試し履き会場を設置した。ニューバランスがターゲットとする中高生に製品の良さを知ってもらうと共に、今後の製品開発のフィードバックを得ることを目的としたものだった。

 また、製品を販売する店舗スタッフに向けても、試し履き会を開催している。山崎氏は、「製品がお客様の手元に届くまでのストーリーを考えているため、店舗スタッフ様を招いて試し履き会を行っています。スタッフが実際に履いてみることで、製品の良さを店頭で正しくお客さんに伝えてほしいですね」と話す。

 今後のフットボールビジネスの強化に向けて、ユーザーとの接点を重要視しグラスルーツ活動に徹底的にフォーカスすることを挙げ、「ただ大会の冠を取るだけでなく、新しく大会を開催して試合の機会を生み出し、それを支えるプロダクトを提供していきたい」と語る。従来にはない、まったく新しいスタイルの大会を実施していく取組みにも今後注目だ。

「ものづくりへの姿勢や製品を支持してくれる消費者が私たちの強みであり財産なので、そこを大切にしつつ、ニューバランスをさまざまな接点から多くの人に知ってもらえるように今後も取り組んでいきたいと思います」。山崎氏はセミナーの最後にこう話し、特別セミナーは幕を閉じた。

サッカーキング・アカデミー

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