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若手が活躍も攻守に課題を残した清水…大榎監督「次につなげていきたい」

2015.02.08

磐田に敗れた清水の大榎監督は「次につなげていきたい」と語った [写真]=J.LEAGUE PHOTOS,. INC

 大榎克己監督が今シーズンのテーマに「ボールを奪われたあとに前から取りに行く意識」を掲げている清水エスパルス。昨シーズン途中で指揮官に就任し、初めてキャンプからチーム作りを行っている大榎監督は「まずは守備から着手していて、選手たちも徐々に分かってきた」と現状を分析する。ただし、8日のジュビロ磐田戦では「戦い方が徹底できている時はいいけど、押し込まれたら相手ペースになってプレスが掛けられない」と課題を口にした。

 実際、開始直後は前線から果敢に追い回して主導権を握り、積極的に動き回ってポゼッションも高めることができていた。しかし、15分過ぎから磐田がパス回しで落ち着いて攻め始めると、「ボランチがセンターバックの位置まで落ちてしまい、後方に掛かる比重が大きくなってしまった」という。


 また、CKから失った先制点に関しては、「昨シーズンは(総失点の)25パーセントがセットプレーからだった。選手たちにも話はしているが、今日もやられてしまった。もっと意識をしっかりもっていかないと」と課題に挙げ、選手たちの奮起を促した。

 攻撃面では後半から出場した北川航也が裏への果敢な飛び出しで存在感をアピールしたが、チームとしては開幕までの1カ月で積み上げる予定にしており、「ビルドアップに関しては、まだやっていない。4バックがどう動くのか、サイドバックをどう高い位置に運ぶのか。ここをしっかり組み立てていかないと前線にボールが入らないし、つなぎの形を作らないと試合になっていかない。一人ひとりの技術はあるので、全体的にはコンディションを上げながら、選手を入れ替えて試しながら進めていきたい」とコメント。「プレシーズンとは言え、負けたことは悔しい。しっかり次につなげていくようにしたい」と前を向いた。

文=青山知雄

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