磐田の名波監督はチームへの手応えを語った [写真]=J.LEAGUE PHOTOS,. INC
ジュビロ磐田の名波浩監督が、中山雅史臨時コーチの指導に後押しされ、チームの仕上がりに手応えを示した。
8日に行われた「2015 Jリーグ・スカパー!ニューイヤーカップ」の鹿児島ラウンドで清水エスパルスと対戦して2-1で勝利。同日午後に行われた練習試合も2-0で制し、静岡ダービーで連勝を収めた。
中山氏は名波監督の要請を受けて5日の練習から臨時コーチとして合流。熱いアドバイスに加え、攻撃陣に細かな狙いどころを授けた。レジェンドから指導を受け、今日の清水戦では1試合目に出場した森島康仁、2試合目に出場した太田吉彰らFW陣の動きに変化が生まれた。指揮官も「ペナルティボックスの中でスピードを変えられるようになってきた。動き出しでグッと縦に速く出たりとか。これも中山さん効果かもしれないね」と振り返る。実際、森島はゴールこそ決められなかったもののシュートを打てる位置まで入っており、「チャンスを決められなかった悔しさがある」と次戦以降に気持ちを新たにしていた。
チームの仕上がりも上々だ。清水との1試合目は前半立ち上がりこそ相手の勢いに押されたものの、徐々にボールを回してペースをつかみ、「15分過ぎから自分たちがやろうとするサッカーができた。現時点では80~90点くらいはあげてもいいんじゃないかな。メンバーを固定していない中でこれだけやれたこと、大きなケガ人を出すことなく取り組めていることも評価してます」と目指すサッカーへ着実に進んでいることを名波監督が明言。先制点を呼び込んだセットプレーについても「そんなに練習していない中でも点が取れている。キッカー(上田康太)がいいのもあるけどね」と収穫に挙げていた。
文=青山知雄