2014.12.15

Fリーグ2014/2015第26節横浜セントラル……プレーオフ進出争いの渦中にある大阪が町田を撃破

ヴィニシウスのハットトリックの活躍もあり、町田を一蹴した大阪 [写真]=本田好伸

 14日、Fリーグ2014/2015 powered by inゼリーの横浜セントラル開催の3日目が行われた。リーグ戦はここから日本代表活動を含めた約4週間の中断期間となるため、年内最後の試合をいい結果で締めくくろうとどのチームも凌ぎを削り合った。

 この日最も注目が集まったのは、ペスカドーラ町田とシュライカー大阪の一戦。5位以内のプレーオフ進出権を懸けて争っている5位町田と6位大阪の勝ち点差は3という状況であり、互いに落とすことのできない勝負として、序盤から激しい攻防を見せていた。

 1分にヴィニシウスがゴールを陥れて大阪が先制すると、その後は逆に町田が攻め込む時間が続いていく。すると14分、コーナーキックから永島俊がゴールに押し込み同点に追い付く。大阪も16分にキックインから奥田亘が鮮やかなジャンピングボレーシュートを突き刺し、前半は1-2で折り返した。

 後半、24分に町田が同点に追い付くものの、29分には奥田が決めて大阪が再度勝ち越しに成功。その直後にはヴィニシウスが頭でゴールに流し込み一気に2点差を付ける。そこから町田が攻勢を強めていき、31分からはGKをフィールドプレーヤーの横江怜と交代してのパワープレーでゴールを狙っていくが効果的な形を作れない。逆に33分、ヴィニシウスにハットトリックとなるゴールを許して勝負あり。試合は3-5で大阪に軍配が上がった。

 振り返ってみれば、この試合の勝敗を分けた大きなポイントは、町田がGKイゴールをケガで欠いていたことだった。町田の絶対的な守護神としてゴール前に君臨したイゴールは、3試合前のエスポラーダ北海道戦で負傷、小指の骨折で3カ月の離脱を余儀なくされていた。それは、これまでの町田が23試合で39失点の1試合平均約1.7失点だったにもかかわらず、イゴールの不在以降の3試合で12失点を喫していることが物語っている事実でもあった。

 試合後、悔しさから肩を落とした関野淳太監督もイゴール不在の影響を認めた。「(イゴール不在の影響は)全くないと言ったら嘘だと思うし、少なからずあると思う。この試合でも(イゴールに代わってゴールを守った)鈴木(紳一朗)が決定的なピンチを何度も止めてくれていたし、パフォーマンスが悪かったわけではない。ただ、ゴレイロ(GK)の仕事は守備だけではなく、攻撃の起点となることも一つ。イゴールがいることで攻撃に積極性が生まれ、(後ろにイゴールがいるという安心感から)プレスに積極性が持てるということはあると思う」

 味方にとっての大きな影響があることに加え、相手への影響も考えられる。イゴールの威圧感に押され、これまで躊躇した場面でもシュートにいけるというような、選手の一瞬の判断を左右するケースも往々にしてある。事実、イゴールが加入した当初の町田の中には、「トレーニングでも、イゴールだと入らないだろうと思って無意識のうちにシュートが減ってしまっていた」という選手がいたほどだった。

 この試合の結果は、大阪にとっては、「勝ち点3を落としたらプレーオフ進出が厳しくなるという認識で臨み、勝ち切れた。(勝ち星がなかった直近の)5試合は苦しかったが、選手が戦うスピリッツを出してくれて感謝している」(木暮賢一郎監督)と、大きな1勝となった。一方でイゴール不在以降からの3連敗となった町田にとっては、単なる1敗ではなく、負のスパイラルに陥り、このままズルズルと後退してしまうのではないかという不安が脳裏によぎる、手痛い敗戦となってしまった。

 この横浜セントラル開催の2節をもってFリーグは年内の試合が終わり、2015年1月9日の府中アスレティックFCとヴォスクオーレ仙台の第27節から再開、残りの7試合を戦っていく。レギュラーシーズンの優勝争い、シーズン王者を決めるためのプレーオフ進出争いがますます激化する中で、各チームはどんな戦いを披露していくのだろうか。目の離せない戦いが続く。

Fリーグ2014/2015 powered by inゼリー 第26節
開催日:2014年12月14日
会場:横浜国際プール/神奈川県

[試合結果]
9:30 エスポラーダ北海道 5-1 アグレミーナ浜松
11:30 府中アスレティックFC 4-5 バサジィ大分
13:30 湘南ベルマーレ 1-5 名古屋オーシャンズ
16:30 ペスカドーラ町田 2-5 シュライカー大阪
18:30 フウガドールすみだ 7-5 ヴォスクオーレ仙台

写真・文◆本田好伸

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