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【インタビュー】大型アップデート目前! 『BFB Champions~Global Kick-Off~』名物Pに聞く新展開

2016.12.16

 人気スマホサッカーゲーム『BFB』シリーズの最新作『BFB Champions~Global Kick-Off~』が配信開始から12月で半年が経過した。同作品はこれまでのシリーズからさらにパワーアップし、全世界で配信を実施。世界を舞台に各国のユーザーが同じ土俵に立ち、熱戦を展開している。

 また、配信開始時からサッカー界の“伝説”であるディエゴ・マラドーナをメインキャラクターに起用。さらに『キャプテン翼』やロナウジーニョ、アーセナルといった世界で名前の知れ渡る相手とコラボしつつ、『BFB』らしさであるHIKAKINや『サイボーグ009』との異色コラボも展開。様々な仕掛けでユーザーを楽しませてくれている。

 その『BFB Champions~Global Kick-Off~』が配信開始から半年を記念して、大型アップデートを行う。新展開が期待される中、『BFB』シリーズを手掛けるプロデューサーの“阿部P”にここまでを振り返ってもらうとともに、今後について聞いた。

インタビュー=小松春生

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『「BFB Champions~Global Kick-Off~」(以下,BFBチャンピオンズ)』は、2016年6月29日の配信開始から半年が経過しました。ここまでの手応えはいかがですか?

阿部P まず、あのディエゴ・マラドーナがメキシコでワールドカップを掲げた日からちょうど30周年という記念すべき日に無事、今作をリリースできたことが、改めてよかったなと思っています。節目の年に、数々のメディアでマラドーナの情報を見かけることができ、その1つのきっかけになれたことは個人的にも幸せなことだと思っています。

 マラドーナの起用に続き、『キャプテン翼』とのタイアップ企画を全世界で実施することができました。そこでいかに全世界で『キャプテン翼』が人気なのか、とまざまざと見せつけられました。マラドーナよりも大空翼のほうがグローバルで人気なのでは?と思うほどでした。私にとって“神”のような存在であるマラドーナ、そして『キャプテン翼』を起用できたことが一ファンとして幸せですし、もちろん作品としてサッカー界のアイコンである素晴らしい人物・キャラクターと一緒にやらせていただき、いいスタートが切れました。

 そういった世界的に知名度がある人物・キャラクターとタイアップさせていただいたこともあり、現在は29カ国でリリースすることができました。正直ここまで、山あり谷ありでしたが、目指すべき世界展開ができ、非常に光栄です。

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 大型タイアップ企画を実施しつつ、その一方で、人気YouTuberのHIKAKINさんとのコラボや、J2の町田ゼルビアFCとコラボも行い、『BFBシリーズ』“らしさ”もしっかりと提供できたとも感じています。グローバルへの意識という点では、世界の方に楽しんでいただくためにも、サッカークラブ「アーセナル」と11月にタイアップしました。現在はおかげさまで50万ダウンロードを達成することができ、大きな手応えを感じています。

 ゲーム内を振り返りますと、やはり世界代表戦ですね。作品内での対戦イベントである「代表戦」の世界版をやりたくて「BFBチャンピオンズ」を作ったとも言えるんです。そして、10月に初めて正式に世界代表戦を実施できました。感無量でしたね。そして正直、香港のユーザーさんがこれほどまでに強いとは思いませんでした(笑)。

 前作の「BFB 2016」では国内最強クラブを決める国内代表戦がゲームの主軸でしたが、今作は国内代表戦から大陸代表戦、そして世界代表戦と各国が入り乱れて対戦するイベントとなっています。日本はかなりの強豪国ですが、それを上回る実力があるのが香港です。もちろん、日本の監督さん(ユーザー)も上位にはいらっしゃって、グローバルな対戦をゲーム内で表現できることは非常にありがたいことです。

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 また、11月の中旬にはようやく「クラブユニオン」というギルド機能や、上位レベルのユーザーが初心者レベルのユーザーを手助けする「師弟制度」という機能を実装することができました。もともとサービス開始時から構想にあった機能で、遅ればせながらもようやく1つのバージョンを完成することができたと言えます。

今作の大きなテーマであった海外においての反応はいかがですか?

阿部P 海外展開してよかったと思う点で言えば、例えばHIKAKINさんは“ジャパニーズYouTubeスター”としてそのまま海外でも登場しますし、町田ゼルビアさんも同様です。フランスの方が『キャプテン翼』のキャラクターをそろえたチームを作り、ゼルビアのユニフォームを着ているといった具合に、世界中を見渡してもあり得ないコラボレーションが実現できたことは、よかったと思いますね。

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 また、『キャプテン翼』とのタイアップ開始時に、香港で記者会見をさせていただいた際、『キャプテン翼』の作者である高橋陽一先生にも出席いただきました。現地のマスコミの方に多数来ていただき、高橋先生の人気は日本以上と感じるほどでした。ゲームのイベントにもサプライズで出ていただいたんですが、すぐに人だかりができていました。フランスで毎年開催される『Japan Expo』でも出展し、高橋先生が不在ながらも、『キャプテン翼』のサイン入り色紙をプレゼントする企画では、年配の方を含めて大混雑となりました。本当に翼人気はグローバルなもので、それを目の当たりにしつつ、その人気にあやかりながら、我々のゲームを触っていただいてありがたかったですね。また、日本や香港が現在は強豪国でありますが、フランスやイギリス、アメリカも追随していて、その光景は非常に興味深いものがあります。

国内での反応はいかがでしょう?

阿部P 『BFB 2016』をやっていただいた監督さんが本作もやっていただくことが多いですね。また本作は、前作より遊び方がかなり深まっているとの思いもあります。例えば、本作では左右のサイドでもポジション適性がありますし、能力値も「ビジョン」などといった新しいものがいくつか増えました。見た目は前作を踏襲しているように見えますが、サッカー監督としての戦略性の部分では、前作から引き続き、サッカーファンの皆さまにも支持していただいていると思います。

 さらに、先ほどもお話ししましたが、代表戦が国内だけの戦いだったところから世界へと広がったことが、国内ユーザーの方にも影響を与えていると感じています。やはり国ごとに戦い方が違うんです。例えば、日本と香港で流行しているフォーメーションが違うこともあって、手応えもかなり違うな、という印象を受けます。ライバルが国内だけから世界に広がることで、より代表戦の深みを提供でき、支持していただいていると思います。また、前作の反省を活かした点の一つで、選手の育成に関しては、選手レベルが手軽にあげらるようになりました。そういったところも気に入っていただいているところだと思っています。

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『BFB』の特長でもあるコラボレーションについては、すでに実施したHIKAKINさんのような、サッカーとの接点が少ない方にも届けられるコラボと、その一方で町田ゼルビアのようにサッカーの知識をある程度持っている方をターゲットにしたコラボ、両軸で今後も進められるのでしょうか?

阿部P はい。それがやはり“BFBらしさ”だと思っています。おそらくHIKAKINさんがサッカー選手として登場するゲームは『BFB』だけだと思います。その反面、よりサッカーに対する思いの濃度が濃い監督さんに向けてと考えた時、J2、J3といった地域と密接に結びついているクラブであれば、そのサポーター、街の方たちが熱くプレイしてくれるという期待がありました。実際に、ホームタウンに町田を登録するチームが増えましたし、監督さん同士で組むギルドでも町田縛りがあるほどです。そういう取り組みは楽しくていいですね。熱い取り組みは増やしていきたいですし、相手があっての話ですけども、今後もJ2やJ3のクラブとコラボできればと思っています。

コラボについては、我々が面白いと思ったもの、もしくは監督さんに面白いと思っていただけるであろうものをやりたいと思っていますので、それは継続します。もし、「こういうコラボを期待している」というようなご要望などがあれば、ぜひお問い合わせ等で教えていただきたいです。

町田ゼルビアとのコラボのような企画を海外でもやりたいとはお考えですか?

阿部P ぜひ、やりたいですね。どこからやればいいのかは、まだ考えていませんが、各国のトップリーグに属していないチームでもいいかもしれません。あと、個人的な夢がありまして、「BFBチャンピオンズ」を胸スポンサーとして、どのチームでもいいので、入れてもらうことです。1つの国だけではなく、いろいろな国で胸スポンサーができるような展開ができれば面白いと思っています。実際にそのチームの選手を登場させて、「こういう選手がいるんだよ」と、少しでも世界に広めたいです。

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2017年はどういった仕掛けを想定していますか?

阿部P 先ほど「クラブユニオン」などの機能を入れ、1つの区切りになったと話しましたが、2016年の末から2017年の初頭にかけて、早くも2つ目の大きな動きがあります。今度は、「よりサッカーの戦術性が高いシミュレーションゲーム」であるということを、もっとアピールしていきたいです。これまで、「自分で動かすゲーム」「アクション性の高いゲーム」と思われてしまうことがありまして、これは反省点と考えています。このゲームを継続的にプレイしていただいている監督さんには、戦術性の高いシミュレーション要素が好きだから、長くプレイいただいていると思っています。我々としてはそれをもっと深めたいですし、出来る限りわかりやすくしていきたいと考えています。

 あとは、サッカーゲームならではの機能を次々と追加していきたいですね。まず、12月20日に、これまでを大幅に上回るアップデートが控えています。1つ目は選手名のリネームおよび背番号の変更機能です。家庭用ゲームにおいてのサッカーゲームでは当然のように実装されていますが、我々もそれが必要だと思い、あえて入れたいと考えました。こういった機能を加えることで、「マラドーナは10番じゃないとダメ」とか、この選手はこの愛称で呼びたいといった、監督さんが、より選手に思い入れを強くしていただけるのではないかと。

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 もう1つは、戦略性の高さを阻害している部分を変えるということです。具体的には、前作からの傾向としてリアルなサッカーと同様にゲーム内でもフォーメーションや戦術の流行があります。それが「BFBチャンピオンズ」では、早くも固まってしまっている状況があります。例えばゲーム内の選手能力のステータス振り分けを極端にすること。これを極振りと言いますが、どういった選手でも特定の能力へステータスを振り分けることが何よりも大事となり、それと引き換えに選手の個性が出にくくなってしまっています。

 同様にフォーメーションも0トップが選択されやすい状況となりました。選択肢の1つとしてはアリなのですが、どのチームも採用してしまうとサッカー的に面白くないと思っています。それを今回いい意味で見直したいと考えています。まずは、戦略での選択肢を増やしたいと思い、ステータスを振り分けられる数字にキャップを設けようかと考えています。

 今までの星7選手ですと、一つの能力に対して99ポイントまで振り分けられますが、今後は40ポイントまでしか振り分けが出来ないというように制限を加えます。そうすることで、例えばコントロールに40ポイントしか振れなくなり、代わりに残りの59ポイントを他の能力に付与することができるようになるといった具合です。それにより、選手としての個性を出していきたいと考えています。

 また、ステータスの初期値についても、レベルアップに応じて固定値が上がるように変更したいと思います。例えば、元からスピードが速い選手は、レベルアップに応じてスピードが上がりやすいが、コントロールは少ししか上がらないといった、差をつけます。そうすることで、今まで以上に選手の個性をつけていき、個性を生かして戦術の幅を広げたいと考えています。

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 さらに、監督さんの頭を悩ませてしまうかもしれない大きな機能として「限界突破」があります。これは簡単に言うと、レベルの上限突破を意味します。選手を放出することで、「スピリット」という限界突破アイテムが手に入ります。それを選手に与えることでレベルの上限が開放されるというものです。ただ、選手のレアリティやスペシャリティが共通していないといけないという制約はあります。成長要素の幅を広げるという意味で、今回導入しようと思っています。

さらに長い目で見ての構想はありますか?

阿部P 来春を目安に、本ゲームの大きな柱となる「アリーナ」というコンテンツを導入しようと思っています。。構想としては、世界で一番を目指していくチャンピオンズリーグのようなイメージです。アリーナは、手軽に1日5試合、6日間で30試合を行うリーグ戦を階級ごとに挑んでもらいます。もちろん上位の階級に行けば褒賞がもらえますので、監督さんの皆さんには楽しんでもらえると思います。

 また、配信する国の数自体を増やしていきたいです。現在はまだヨーロッパとアジアの一部だけです。南米やスペイン、イタリア、ドイツといったサッカーどころは含まれてないので、もっと巻き込んで展開していきたいなと思っています。あとは、リアルイベントもやりたいですね。年に1回、リアルな場で年間No.1を決める大会もできたら面白いなと考えています。

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最後にBFBシリーズファンへのメッセージをお願いします。

阿部P 約半年になりますが、監督さんの皆さんにはプレイしていただき、非常にありがたく思っております。初期の不具合などでご迷惑をおかけしたところもありますが、それでもたくさんの方にプレイしていただき、大変感謝しています。日本の監督さんに向けては、やはり代表戦で日本から世界へと果敢に挑戦していただき、打倒海外勢!と続けてくれている方々に感謝しています。
 また香港の監督さんは、日本をいい意味でのライバルとして、立ちはだかる壁として現在は君臨していただいています(笑)。実はそれは我々の想定外ではあったものの、香港は競合国であると我々に示していただき、感謝しております。その結果、日本vs香港で切磋琢磨していきたいですし、新しいライバル国をどんどん増やしていきたいと考えています。

 そして何よりも、ゲーム自体ももっともっと面白くしたい。面白くするためにもっと変わらなければいけないところはたくさんあると思います。そのための第一弾大幅アップデートを12月20日に予定しています。監督らしさをキーとして生まれ変わる本作に、ぜひ期待していただきたいです。ワクワク感を感じていただき、続けていただければ嬉しいです。我々としてチャレンジングな展開が12月末から2017年初頭でどんどん始まります。過去最高の立て続けのアップデートを予定していますので、未プレイの方や、お休みをされている方もぜひゲームに立ち寄っていただき、少しでもプレイしてもらえたら嬉しい限りです。サッカーキングの読者の皆さまの期待に応えるものを我々は用意できると思っていますので、ぜひ、「BFBチャンピオンズ」をよろしくお願いします。

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『BFB Champions~Global Kick-Off~』過去のリリース情報

■『BFB Champions~Global Kick-Off~』基本情報
『BFB Champions~Global Kick-Off~』は、プレイヤーがサッカークラブの監督として、世界各地を巡りながらキャリアを磨き、様々な監督ライセンスを取得し、自らのチームを世界一へと導いていくサッカーゲーム。また、現在配信中の『BFB 2016』で好評だったゲームシステムを格段に進化させ、今までにないスケールでパワーアップした“BFB”を提供する。また、本作のイメージキャラクターにディエゴ・マラドーナ氏が就任した。『BFB Champions』は、マラドーナ氏と共に世界を熱狂させるフットボールゲームを目指す。

■配信概要
名称:BFB Champions~Global Kick-Off~
情報提供:株式会社サイバード(BFB スタジオ)
配信開始日:2016年6月29日
対応:OS Android, iOS
情報量:基本プレイ無料(アイテム課金有り)
コピーライト:©2016 CYBIRD

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■『BFB Champions~Global Kick-Off~』公式サイト:
http://www.bfbchamp.com

■「BFBスタジオ」について

 2015年4月にサイバード内に設立したスマートフォン向けアプリの開発、運営を手掛けるスタジオの名称。BFBスタジオでは、“世界一熱いゲームを”をコンセプトに『BFB 2016』を提供するほか、第2弾タイトルとして『BFB Champions~Global Kick-Off~』を提供し、世界へ向けて新タイトルを発信していく。

By 小松春生

Web『サッカーキング』編集長

1984年東京都生まれ。2012年よりWeb『サッカーキング』で編集者として勤務。2019年7月よりWeb『サッカーキング』編集長に就任。イギリスと⚽️サッカーと🎤音楽と🤼‍♂️プロレスが好き

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