日本代表監督の通訳を務めた矢野氏
前日本代表監督アルベルト・ザッケローニ氏の通訳を務めた矢野大輔氏の著書「通訳日記」が、27日に出版された。
矢野氏は、2010年からブラジル・ワールドカップまで日本代表を率いたザッケローニ氏を通訳として4年に渡ってサポート。同書は、矢野氏が19冊にのぼる大学ノートに記していた通訳時代の日記をもとに作成。総合スポーツ雑誌「Number」での連載が、書籍化された。
矢野氏は出版の際、「勝負の世界の出来事なので、W杯で負けた代表チームが批判に晒されることは覚悟できていた。それでも、腑に落ちない部分がいくつもあった。ザッケローニ監督がやろうとしていたことは、正しく理解されていないんじゃないか、と…。この4年間、ザッケローニ監督は全身全霊を傾けて日本代表チームを作り上げてきた。その事実をより多くの人に伝えていきたい。今はその思いが何よりも強い」とコメント。出版の理由を語っている。
同書では、誰よりも日本の可能性を信じたザッケローニ監督の真意やキャプテン長谷部誠との絶対的な信頼関係、監督と通訳を超えた深い絆など、通訳就任からザックジャパン解散までの1397日間に及ぶ活動が綴られている。