レアル指揮官、「イエーロに頼んでデル・ボスケと会わせて貰った」

　スペイン代表を率いるビセンテ・デル・ボスケ監督にレアル・マドリードを率いるカルロ・アンチェロッティ監督。スペインでは、アンチェロッティ監督のことを、デル・ボスケ監督を思わせる温厚なたたずまいから“デル・ボスケ・イタリアーノ”（イタリア版デル・ボスケ）と称することも多いが、この名将同士が初対面を果たした。

　アンチェロッティ監督は、スペインのラジオ局『Onca Cero』のフットボール番組で、自身のアシスタントコーチを務める元スペイン代表のフェルナンド・イエーロ氏に頼んで、デル・ボスケ監督を紹介して貰ったことを明らかにした。

「イエーロに頼んで、デル・ボスケ監督と会わせて貰った。彼は素晴らしい紳士であり、第一印象から素晴らしかった。あれほど多くの一流選手と仕事をするというのは、非常に難しいことだ。我々は色々な選手について話をしたが、お互いの価値観は本当に近かった」

　一方、これを受けたデル・ボスケ監督も、現在合宿中のスペイン代表の練習後の会見で、自身の古巣であるレアル・マドリードを成功に導いているアンチェロッティ監督に賛辞を送った。

「アンチェロッティ監督は紳士でありスポーツマンだ。誰もが彼を好意的に感じている。レアル・マドリードで彼が行っていることは並外れている。指揮官の仕事には、近くできっちりサポートしてくれる人物が必要だが、その点でイエーロの貢献も大きいようだね。レアル・マドリードは今、極めて優れたプレーをしており、全てを兼ね備えた偉大なチームと言えるだろう。フットボール史で最も優れたチームの1つと言っても過言ではない」