ロサリオ・セントラルのサポーター(左)とペニャロールのサポーター(右)[写真]=Getty Images
4日に行われたコパ・リベルタドーレス2024グループG第1節アルゼンチンのロサリオ・セントラルとウルグアイのペニャロールの試合で、アウェイのペニャロールが不当な扱いを受けたと主張している。4日、ウルグアイメディアの『エル・パイース』などが報じた。
この試合では、ロサリオ・セントラルが1-0で勝利。しかし、試合前、ゴール裏2階に陣取っていたロサリオ・セントラルサポーターが、ゴール裏1階席に隔離されていたアウェイのペニャロールサポーターに対し鉄製の柵を複数投下。一方、ロサリオ・セントラル側は、最初にペニャロールのサポーターが2階席に向かって発煙筒を投げ込み挑発を開始したと主張するなど、試合前から不穏な空気が流れていた。
そして試合後、ペニャロールのウルグアイ人DFマキシミリアーノ・オリベーラがアウェイの地まで駆け付けたペニャロールサポーターに挨拶に向かったところ、ロサリオ・セントラルのサポーターが投げ込んだ物体が、同選手を直撃。マキシミリアーノ・オリベーラは地面に倒れこみ、ユニフォームは血に染まった。
この件を受け、ペニャロールのキャプテンを務めるウルグアイ人DFルーカス・エルナンデスは試合後の記者会見で「マキシミリアーノ・オリベーラの怪我が深刻でないことを願うし、しっかり回復してくれることを願う。起こったことは醜いことだし、二度と起こるべきじゃない」と語り、暴力事件を嘆いた。
また、ペニャロールのエドゥアルド・サイデンシュタット副会長は「マキシミリアーノ・オリベーラは石を投げつけられ、それが目の近くに当たった。現在病院に搬送されていて、意識はある」と話し、怪我を負った選手の状態を説明した。
続けて、ペニャロールの副会長は「試合前、ペニャロールのサポーターに対し鉄製の柵が投げ込まれていた時、ほんとうに不条理なことだが、ロサリオ・セントラルの会長と呼ばれている人物がペニャロールのイグナシオ・ルリオ会長に殴りかかろうとしていた。もしあれが本当にロサリオ・セントラルの会長なら組織として恥だ」と話し、クラブのトップ間でも争いがあったことを示唆した。
他にもペニャロールは、「アウェイサポーター向けに約3000席が割り当てられたが、実際のスタジアムでは2000人分のスペースしかなかった」ということや、「スタジアムまで車で12分の距離のホテルを選んだにもかかわらず、地元警察が36分かかるよう先導するなど警察があからさまにホームチームの手助けを行っていた」ことなどを主張し、南米サッカー連盟(CONMEBOL)は何らかの対応を取らないといけない」と訴えた。
By サッカーキング編集部
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