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現在はアーセナルアカデミーコーチ、元主将メルテザッカーに聞く“若い選手が心がけるべきこと”

2020.02.06

現在はアーセナルアカデミーのコーチを務めるメルテザッカーを直撃

 2011年夏、アーセナルへと移籍したドイツ代表DFペア・メルテザッカーは、2016-17シーズンから主将を務めるなどチームに貢献し、翌シーズン限りで現役を退いた。引退後はアーセナル・アカデミーのコーチに就任。今シーズンは一時、トップチームの暫定コーチを務めるなど、クラブを支える一員として今も支えている。

 そんな彼を、クラブのサプライヤーを務めるアディダスの新スパイク『PREDATOR 20 MUTATOR』の発表イベントで使用したアーセナル・アカデミー練習場で直撃。短い時間の立ち話程度とはなったが、アカデミーの強みやユース年代の選手たちに心掛けてほしいことなどを聞いた。

インタビュー=小松春生
写真=Getty Images
取材協力=アディダス

―――アーセナルアカデミーの最大の強みは何でしょうか?

メルテザッカー 個々の選手のレベルが高く、コーチの質も高い。加えて全員がクラブの一員だという意識を持っている。選手の特長を引き出し、トップチームに昇格させることが我々の目標だ。だけど現実として、全員がトップチームに上がれるわけではない。アカデミーに在籍する全員の人生設計も考えながら、取り組んでいる。ベストなコーチング体制を築きたいと考えているし、規律やハードワーク、クラブへのリスペクト、人間性、すべてを含め、選手たちにはこの素晴らしい施設を使って、毎日全力を尽くし続け、常に挑戦し続けることを我々は望んでいるよ。

―――2017-18シーズンを最後に現役引退し、アカデミーのコーチに就任しました。個人としてはコーチ業での成長を感じていますか?

メルテザッカー どんな選手も人間も、コーチや指導者になる時が来るし、次世代の模範にならなくてはいけないと思っている。正しいことを教える必要があるし、若い選手と話をする時は、常に彼らのコーチ、指導者として接しているよ。時にはピッチで実際に見せることで示し、屋内ではプレゼンもする。アーセナルの一員として彼らの発想の一部であり続けたい。私は今、アカデミーのコーチとしてUEFA B、UEFA Aのコーチング・ライセンス取得を目指している。常に選手たちの模範であり続けたいし、私自身もまだ成長できると感じている。今はアカデミーのコーチとして全力を尽くしているよ。

―――プロを目指す若い選手たちにメッセージをお願いします。

メルテザッカー サッカー選手として、サッカーをリスペクトし続けることが非常に重要なことだと思う。それは自分の才能よりも大切なことであるし、サッカーはチームスポーツであるから、個々の才能もあるうえで、チームの一員でならなければならない。私はチームのために戦い、全力を尽くす若い選手たちが大好きなんだ。日本の子どもたちも夢を持ち、全力を尽くし、サッカーを好きであり続けてほしい。

―――最後に日本にいる多くのアーセナルファンへメッセージを。

メルテザッカー 私はアーセナルの一員であることに誇りを持っているし、クラブの代表者の一人として、アーセナルの一員であるという自覚を持っている。我々は常に先を見据えているし、常に団結している姿を見せたいと思っている。規律やリスペクトを持ちながら、毎日アーセナルの一員として成長し続けなければならない。それはファンも同じであってほしいと思っているよ。

PREDATORが“デーモンスキン”を搭載してパワーアップ!

 アディダスの『PREDATOR(プレデター)』シリーズ最新モデルが2020年1月、新たに発表。『PREDATOR 20 MUTATOR』は新テクノロジー“デーモンスキン”を搭載し、さらなる進化を遂げた。ポール・ポグバ、ファビーニョ、イルカイ・ギュンドアンらが着用する。

By 小松春生

Web『サッカーキング』編集長

1984年東京都生まれ。2012年よりWeb『サッカーキング』で編集者として勤務。2019年7月よりWeb『サッカーキング』編集長に就任。イギリスと⚽️サッカーと🎤音楽と🤼‍♂️プロレスが好き

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