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【インタビュー・ライブラリー】ベイル「学生時代、1500メートル走の選手だったから走るのは好きだしあまり疲れを感じない」

2013.02.18

ワールドサッカーキング』2011年0106号(No.166)より一部再掲
インタビュー・ライブラリー」では、過去にワールドサッカーキングやカルチョ2002などで掲載した選手や監督のインタビューを改めて紹介。懐かしい写真とともに、お楽しみ下さい。
ベイル

今のスパーズ(トッテナムの愛称)はもう簡単に主力を放出するようなクラブじゃない

昨シーズンの後半戦以降、君は素晴らしいプレーを披露している。今では左サイドMFのポジションもすっかり板についた。

ベイル 自分では左サイドバックこそが自然にプレーできるポジションだと思っているけど、今は一列前でのプレーを楽しんでいるよ。得点に絡むプレーは自分の最大の長所だし、何より僕は前線に顔を出すのが好きだからね。

チャンピオンズリーグでの活躍により、君は多くのビッグクラブから注目される存在になった。でも、1年前の今ごろは余剰戦力として下部リーグへの移籍が決まり掛けていたそうだね。

ベイル 正直に話すけど、自分が移籍に近付いているとはこれっぽっちも思っていなかった。出番が与えられなかった時期も自分の能力を信じていたし、常に高いモチベーションを持ってトレーニングに励んでいた。大事なのは忍耐強くチャンスを待ち、それを逃さないこと。そういう気持ちを持ち続けていたからこそ、実際にチャンスが訪れた時にうまく生かせたんだと思う。

これまで、トッテナムのファンは君のように優れた選手が退団していくのを何度も見てきた。それは今冬、あるいは来年の夏にも起こり得ることかな?

ベイル いや、そうは思わない。今のスパーズ(トッテナムの愛称)はもう簡単に主力を放出するようなクラブじゃないよ。「もっと上に行きたい」という明確な目標があるからね。(ディミタール)ベルバトフの時も当然クラブとしては放出したくなかったはずだけど、あの時は(マンチェスター)ユナイテッドの提示額があまりに高すぎた。でも、最高のクラブになりたいのなら簡単に主力を手放すべきではないし、今のスパーズはそれをよく理解しているよ。

トッテナムに加入して以来、君が出場したリーグ戦で25試合もの間勝利がなかった。「自分が出場すると勝てない」という状況に焦りはなかった?

ベイル いや、あんまり意識はしてなかったかな。勝てなかった時期はスタメン発表で僕の名前が呼ばれると、チームメートが大げさに頭を抱えたりして、からかわれることもあったけどね(苦笑)。でも、あの不名誉な記録に終止符が打たれた時は、ロッカールームでチームメートみんなから盛大な祝福を受けたよ。

君はチームの中で1、2位を争うスピードを備えている。短距離走で勝負したらアーロン・レノンと君はどちらが速い?

ベイル 多分アーロンだと思うよ。彼の速さは“光速”だからね。

スピードと同様、無尽蔵のスタミナも君の持ち味だよね。その“エンジン”を保つは?

ベイル 適度なランニングを毎日欠かさず続けることかな。僕は学生時代に1500メートル走の選手だったから、もともと走るのは好きだし、あまり疲れを感じないんだ。ただ、過度に体に負荷を掛けるのは逆によくないから、特別なフィジカルトレーニングはやっていないよ。

ジャーメイン・デフォーに話を聞く機会があったんだけど、彼は最近、試合前のロッカールームでボール遊びをしているらしいね。気が散ったりしない?

ベイル かなりイライラしているよ(笑)。そこに(デイヴィッド)ベントリーが加わったりすると、本当にうるさいんだ。僕は基本的に、試合前は集中力を高めるように努力しているんだけど、それも、デフォーやベントリーがそっとしておいてくれればの話だからね。

ロッカールームのDJ役は誰が担当している?

ベイル ベントリーだよ。彼は音楽好きで、いつもR&B系の曲を流している。でも本音を言うと、僕はあの手の曲があまり好きじゃなくてね(苦笑)。実際のところ、あの選曲には監督もうんざりしているんじゃないかな(笑)。

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