
▼神童か悪童か、なぜいつも“彼”なのか。天才マリオ・バロテッリの履歴書
その将来を嘱望されながらも、度重なるトラブルや振る舞いによって批判の対象となるマンチェスター・Cのマリオ・バロテッリ。
8日のアーセナル戦でも危険なタックルと退場という“愚行”を犯し、恩師であるロベルト・マンチーニ監督をも激怒させてしまった。それもそのはず。バロテッリはシティへ加入後、59試合に出場して27得点を決めている一方で、17枚のイエローカードを受け、4回も退場処分となっているのだ。(集計はイタリア紙『ガゼッタ・デッロ・スポルト』より)
そんなバロテッリの今シーズンを改めて振り返ってみると、まさにトラブルの連続。プレシーズンからマンチーニ監督を激怒させていた。
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ピッチ上での振る舞いを謝罪したバロテッリだったが、簡単に改心するほど大人しい男でないことは、彼が歩んできた歴史が証明している。シーズン当初にはiPadをベンチに持ち込み、自宅ではボヤ騒ぎを起こすなど、ピッチ内外で問題を連発させた。
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▼バロテッリがまた騒動、今度はベンチにiPadを持ち込みか
クラブや私生活にとどまらず、イタリア代表でも本領を発揮。新ユニフォームお披露目会で古いユニフォームを着用するなど、話題は尽きなかった。
▼バロテッリがまたも失態…古いユニフォームを着用してプレー
とはいえ、やはりピッチ上での振る舞いが最大の注目の的だろう。しかしシーズン中盤になると、ゴールを重ねる一方で悪い意味で注目を集めるシーンが目立った。
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▼“オオカミ少年”バロテッリ、恩師に謝罪するも今夏の移籍濃厚か
インテル時代からバロテッリを指導してきたマンチーニ監督は、我慢強くバロテッリと接し、時にはブラックジョークを放ちながらも愛弟子の成長を見守ってきたが、ついに堪忍袋の緒が切れる時が訪れつつある。
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マンチーニ監督は今シーズンの残り試合でバロテッリを起用しないと明言し、今夏の移籍市場での放出を示唆。バロテッリ自身も出場機会に恵まれないのであれば、移籍する意向を示している。
良い意味でも悪い意味でも、フットボール界随一の注目を集めるバロテッリ。果たして、稀代の悪童の将来は、どのようなものになるのだろうか。
ただ1つだけ言えるのは、既にマンチーニ監督やクラブの我慢が限界に達しつつあり、屈指の才能がただの”オオカミ少年”に成り下がっているということである。