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大学サッカー応援現役女子大生ユニット誕生!! JUFAの大胆な挑戦

2011.12.17
「JUFA GIRL」12.25西が丘インカレ準決勝にて衝撃デビュー!
現役女子大生ユニットを送り出す大学サッカー連盟の大胆な挑戦

JUFA

 16日にJFAハウスで行われた「JUFA GIRL」の結成発表会見。ライターの後藤勝氏が会見の模様をお届けします。

☆ ☆ ☆ ☆ ☆

「三浦知良選手 Fリーグ参戦に関する記者会見」、「第13回日本フットボールリーグ表彰式」と、マイナーカテゴリーのメジャーな発表が相次いだ12月16日の夕方17時30分、その流れを締めくくるかのように、東京都文京区のJFAハウスに於いて、「JUFA GIRL(以下ジュファ・ガール)発表記者会見」が行われた。

 カズの会見が終わる頃、この会見についてのアナウンスがあった。JUFAとはもちろん一般財団法人全日本大学サッカー連盟のことで、今冬のインカレ(全日本大学サッカー選手権大会)からキャンペーンガールを採用することになったらしい。広報担当氏に「衣裳は着るのか」と訊ねると「着てきます!」と威勢のいいお答え。行こうか行くまいか迷う記者仲間を尻目に現場へと急行した。

 会見場には楚々としたリクルートスーツの女性がいたが、この方は司会を担当する金澤彩JUFA広報部学生幹事で、ジュファ・ガールはのちほど衣裳を着用して現れるらしい。

 定刻になり会見が始まると、まずは仕掛け人である高橋建登JUFA広報委員長、小野史年株式会社日本ドリコム東京営業部統括マネージャー、遠山大貴JUFA幹事長(筑波大学蹴球部)が登壇した。

 プレスリリースには「JUFAガールは大学サッカーの魅力をより多くの方々に広めることを目的とした、大学サッカー応援現役女子大生ユニットです」とある。高橋広報委員長の説明はもう少し穏当で、「現役の大学生5人が大学サッカーのPRを行うためのチームです」というものだった。

「大学サッカーの使命のひとつに“人を育てる”というものがあります。永井謙佑(名古屋グランパス)ら、五輪代表やA代表に通ずる選手がここ数年、大学サッカー界から育っていますが、じつは選手だけでなく審判やトレーナーなど、いろいろな人材が実社会に巣立っているんです。

 加えて競技関係以外の業種に通ずる人材──たとえばライター、カメラマン、アナウンサーを育てることも大事ではないか、真剣にタレントやモデルをめざしている大学生もいる、という認識がありました。

 大学サッカーという舞台を提供して彼女たちをアピールできないだろうか。それが、結成の背景、経緯です」(高橋広報委員長)

 このスピーチののち、プロのタレントと比べると不足しているところがあると思うが、きょうをスタートとして成長していくものと期待している──というエールに送り出され、ピンク色のA-LINEジャージに身を包んだ5人の現役女子大生があらわれた。

JUFA_girl

◯「JUFA GIRL」メンバー
センター:「ともやん」小沼知世(おぬま・ともよ)共立女子大学3年、背番号14
   2:「あき」石井亜紀(いしい・あき)日本女子大学2年、背番号7
   3:「はたけ」畠山ひかる(はたけやま・ひかる)相模女子大学3年、背番号38
   4:「ゆうり」矢作友理(やはぎ・ゆり)東洋大学2年、背番号22
   5:「さよ」関口紗世(せきぐち・さよ)慶應義塾大学5年、背番号34

 遠山幹事長より「活動期限は最終学年まで」というアナウンスがあったため、関口さんに対して「5年というのは今年かぎりなのでしょうか……?」と質問が飛んだが、じつは6学年までの薬学部に属していることが判明。このやりとりで少し緊張していた場がほぐれたようだった。

 その関口さんは自らのチャームポイントを「この中でいちばん年上なのに身長が152センチしかないところ」とアピール。注目している大学サッカー選手を問われて「同じ慶應義塾大学の河井陽介選手。司令塔としても働いているので、どれくらいみんなをまとめられるのか期待しています」と、メンバー中もっとも詳細な説明をするなど、そうとうキャラクターが立っていた。

 他のメンバーのチャームポイントは以下のとおり。

小沼さん:よく鼻が低いと言われるので、逆にそこをチャームポイントにしていこうかな
矢作さん:(一歩前に出て)笑顔です(フフッと笑う)
畠山さん:いま歯を矯正しているんですけど、それがチャームポイントです
石井さん:笑ったときに出る笑窪です

 現時点で具体化している5人の活動は、試合会場ではフェアプレーフラッグの先導やピッチレポート、インターネット上ではTwitterやブログを駆使しての文章記事作成。12月25日、西が丘サッカー場のインカレ準決勝にて「デビュー」が決まっている。

 それ以外のフィールドに飛び出していく可能性はあるのかと訊ねると、高橋広報委員長がこう答えた。

「学生の本分、大学サッカーという範疇(はんちゅう)から外れないかぎり、発展する可能性はあります。つまり私どもも、広がることを期待しております」

 瓢箪(ひょうたん)から駒、のアイドルデビューもないとはいえないのではないかと夢は膨らむ。

 会見後、小野マネージャーに訊いたところでは、日本ドリコムが運営し、インカレのパンフレットにも広告を出稿している登録募集サイト「DolceVita」に集う人材が今回の大事な「カード」として切られたようだ。

 かつて複数のJクラブで韓国語通訳として活躍し、Jリーグ勤務を経てJUFAの現職に就いた高橋広報委員長は「Jリーグでやってきたことを大学サッカーに持ち込みたい」と言う。いまは当たり前になっているが、たしかにJリーグではきわどい衣装を着用する「××クイーン」を抱えているクラブも多い。その大学生版が、ピンク色を基調とした5人組グループアイドルふうの装いで登場した。なんとも、時流に乗ったキレのあるアイデアに思える。

 当初はサッカーのイレブンにちなんで11人(JUFA11!)にすることも検討されていたという。年度ごとにメンバーの入れ替わりもあるかもしれない。この現役女子大生ユニットがどこまで進化するのか、素直に期待したい。

<JUFA GIRL発表記者会見の様子を写真で見る>

(取材、文、写真=後藤勝)
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