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本田が完全復活した理由とは? 開幕スタートダッシュを振り返る

2014.10.20

Fernado Torres of Milan competes for the ball with Maxi Lopez of Chievo during the Serie A match between AC Milan and AC Chievo Verona at Stadio Giuseppe Meazza on October 4, 2014 in Milan, Italy.

AC Milan v AC Chievo Verona - Serie A
Photo by Getty Images

 聖地サン・シーロは、ミランの新たな“ヌーメロ・ディエチ(10番)”を得た。

 2シーズン目の本田圭佑が、開幕から4ゴール2アシスト、圧巻のパフォーマンスを見せている。第6節を終えた時点のチーム順位こそ5位だが、ミランの合計13得点はリーグトップタイ。カンピオナートを席巻する攻撃陣の牽引役は、間違いなく本田だ。

 開幕ラツィオ戦で見せた高速カウンターの鮮やかなフィニッシュは、前年8位に沈んだ名門の再出発に、力強い自信をもたらした。パルマ戦で開幕2試合連続弾となる豪快なヘディングゴールを決めれば、第6節のキエーヴォ戦ではセリエA移籍後初のFK弾を叩き込んだ。得点だけでなく、右サイドからの崩しやアシストも冴え渡っている。

 本田の復活は、フィジカル及びテクニカル・コンディションの向上によるところが大きい。またソフト面の順応も無視できないだろう。昨冬に加入した本田は、それまでプレーしていたロシアでの疲労から心身を十分に回復させることなく、セリエAに参戦。イタリア語でのコミュニケーションが不十分なままで、セリエA独特のサッカー観やプレーリズムにも戸惑った。

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