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STS千歳ペレーダが昨年に続きEXILE CUP 北海道大会を制覇

2014.08.13

 小学4年生から6年生によるフットサル大会「EXILE CUP 2014」北海道大会が8月8日、札幌市東区東雁来の札幌サッカーアミューズメントパーク(SSAP)で開かれた。札幌圏のクラブチーム、少年団を中心に48チームが予選リーグ、決勝トーナメントを行い、千歳のSTS千歳ペレーダが札幌のAFC AGGREを3-1で破り2年連続で優勝。北海道代表として9月28日に神奈川県横浜市のしんよこフットボールパークで行われる決勝大会への出場権を得た。3位決定戦は千歳の千歳高台サッカースポーツ少年団が、同じ千歳地区の恵み野サッカースポーツ少年団を4-0で下し3位となった。

 低気圧の影響で明け方まで不安定な天気だったが、開会式が始まると夏空が広がった。SSAPはJ2のコンサドーレ札幌のユースやジュニアチームの練習場となるなど少年サッカー、フットサルの「聖地」。大会にはコンサドーレを運営する北海道フットボールクラブが、記念品や札幌ドームでの親子ペアチケットを用意するなど、エリアパートナーとして協力した。また、会場にはコンサドーレの河合竜二主将の激励ビデオも流された。

 開会宣言の後、選手全員が「EXダンス体操」で体をほぐし、6コートに分かれて熱い戦いが始まった。

 予選リーグの12ブロックで1位通過したのはSTS千歳ペレーダ、千歳高台サッカースポーツ少年団、AFC AGGRE、ほべつサッカー少年団、プレイフル函館フットボールクラブ、恵み野サッカースポーツ少年団、札幌澄川JFC、DOHTOジュニアホープ、南月寒サッカースポーツ少年団、クリアールサッカースクール、札幌苗穂サッカースポーツ少年団、平岡南サッカー少年団B。また2位通過上位の上江別ジュニアフットボールクラブA、JSNクララ、真駒内南サッカースポーツ少年団、朝里サッカー少年団の4チームが加わり16チームによる決勝トーナメントが行われた。

 人工芝の各コートで熱戦が続き、決勝トーナメントでは1回戦からPK戦にもつれ込む試合もあった。その中で最後に勝ち上がったのが、千歳のSTS千歳ペレーダと札幌のAFC AGGRE。決勝戦の前半は攻守の入れ替えが早く、決勝らしい拮抗した試合展開となったが、前半終了間際にAGGREが自陣ゴール前でハンドの反則。これをペレーダのエース、工藤亘平君が正面に蹴り込んで均衡を破った。

 後半2分にペレーダの追加点が決まる。ロングパスを受けた選手が右から押し込み2点目。一方、負けられないAGGREは、ベンチからの「戦え!」の大声援を受けて猛反撃。GKも攻撃に参加するパワープレーで何とか局面を打開しようとしたが、逆に無人のゴールにボールを流し込まれダメ押しのゴールを奪われた。終盤にAGGREも意地の1点を決めたが、そのまま3‐1で試合終了。優勝が決まった瞬間、唯一の5年生でGKの中津川貴也君のところに6年生が駆け寄り抱き合った。

 ペレーダは昨年に続いて決勝大会への進出を決めた。白木龍一監督は選手たちの健闘ぶりをねぎらいながら、「昨年の決勝大会は9チーム中8位だったので、今度は少しでも順位を上げて来ます」と話した。

 ペレーダとは、ポルトガル語で「自由なサッカー」という意味だそうで、そのチーム名通り、選手たちは伸び伸びとプレー。準決勝は同じ千歳地区の千歳高台サッカースポーツ少年団との対戦となり、0-1と敗色濃厚で、試合終了かと思われた最後のワンプレーで同点に追い付く粘り強さを見せていた。迎えたPK戦ではGK中津川君が好守を見せ、その勢いが決勝戦まで続いた。

 白木監督は札幌の北海学園大サッカー部で全国大会を2度経験した元選手。自らサッカースクールを立ち上げ、コンサドーレ札幌のユースに選手を送り込むなど、子どもたちの育成に力を注いでいる。「全国の強豪と戦うことで、また一回り大きくなるので、ぜひ決勝大会に行かせたかった」と笑顔で話していた。

 一方、準優勝となったAGGREは、札幌、厚別の少年団の選手たちが集まったチームで、ベスト4の中では唯一の札幌勢だった。長町正司監督は、「6年生が2人だけのチームなのでよくやったと思います」と話し、選手たちの肩を抱きながら「この悔しさを次につなげろ。いい勉強になったじゃないか。また戦おうぜ」と大声で激励していた。

 3位決定戦は、千歳高台サッカースポーツ少年団が4-0で恵み野サッカースポーツ少年団を下した。千歳高台は9番を付けた小林駿斗君を中心に積極的に攻め、前半で3点を奪って主導権を握ると、後半にも1点を追加して快勝した。

 中村登監督は「3位決定戦は、いい戦いができたけれど、準決勝のペレーダ戦でリードしていながら、逃げ切れなかったのは悔しい」と振り返った。

 4位の恵み野は、これまで公式戦で千歳高台と2度対戦し、いずれも勝利していたが初の敗戦。夏休みに入り、遠征試合などがあったため選手に疲れが溜まっていたようで、門田秀昭監督は「全く動けなかった。疲れが取れていなかったのでは」と話していた。チームは10番を付けた大和蓮君を中心によくまとまっていたが、いつもの力を発揮できなかったのだろう。

 決勝戦は、予定より30分ほど遅れて午後5時前に終わり、表彰式が行われた。選手たちが帰り支度を始めると突然スコールのような雨が降り出し、約40分間降り続いた。それまでの晴天がうそのようにコートはみるみる水浸しとなり、「試合中でなくて良かった」と選手たちも大会関係者らもほっと胸をなで下ろしていた。

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