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【豆知識】60歳以上のファストパス

2014.06.20

ブラジルは高齢者にとっても優しい国。ブラジルに行っている60歳以上の方、ぜひ「イドーゾ」という言葉を覚えておいてください。この言葉が無敵のファストパスがわりになります(笑)!!

Idoso(イドーゾ)は高齢者という意味。日本と同じく、妊婦やケガ人も含め様々な施設にこのようなマークがあり、優先・サービスが受けられます。

電車の席や、美術館・観光地の入場料はもちろん、高齢者専用の列、レジ、駐車場もあります。割引はパスポートなど60歳以上を証明するものがあれば、外国人でもOK。

国民の多くに高齢者優先の意識が根付いているので、特に高齢者サービスが定められていない所でも、列は前の方に入れてくれるし、「景色の良い席を先に選んでいいですよ」「順番がきたら呼ぶからあそこのベンチに座っていなよ」。なんて声をかけてくれたり本当に親切にしてもらえます。

60歳以上の私の母と叔母は、空港では高齢者レーンで手続きから搭乗までスイスイ。観光地では列も並ばず、入場料も無料、案内を受け、観光バスでは一番眺めのいい席にしてもらったり。ちゃっかりしてるな~と感心してしまいました…。なんて言ってる付添いの私も恩恵をたっぷり受けたのですが(笑)

日本でも高齢者優先サービスはたくさんありますが、違いはなんといってもそれを積極的に使っているかどうか。何の断りもなく横入りされて、「なんだこの厚かましさは!」「こんなに元気なのに、アグレッシブな高齢者アピールだなぁ~」なんて私も最初はしょっちゅう思っていましたが、だんだんおおらかに受け入れられるようになりました。皆さんためらいなんてありません(笑)!!使えるものは使う!

日本人は若く見られがちなので、おそらく60歳以上に見られないと思いますし、サービスはあっても親切にわざわざ「こんなサービスありますよ」なんて言ってきてはくれないので、使いたいときは自分からの積極アピールが必要になってきます(笑)。ブラジルでは高齢者サービスに限らず、自己アピールしないとどんどん後回しにされてしまうので、ぐいぐい、そこまでアピールする?まだ粘るか?という姿勢が、ある程度必要なんだな~と度々感じました。乗るはずだったモノレールに乗せてもらえなくなってチケットがムダになっちゃったり、観光バスでも置いていかれたり、いつまでも自分の順番がこなかったり、貰えるものが貰えなかったり…。日本では「恥ずかしいからやめてよ…」と思う母の基準がブラジルスタンダードなんだな、と(笑)

加藤理恵(かとう・りえ) 1985年7月29日生まれ。東京都出身。2005年にミスマガジン読者 特別賞受賞。07年に日本テレビ系「サッカーアース」 でアシスタントを務めるなど、ドラマやCM、バラエティなど多方面で活躍。母親は日系ブラジル人でブラジルとの二重国籍を持ち、ポルトガル語を駆使する。 サッカー好きが高じて4級審判員の資格を取得し、Jリーグ取材の裏話をサッカーキングで連載している。2012年シーズン、スカパー!のJリーグハイライト番組「マッチデー Jリーグ」のMC。
加藤理恵オフィシャルツイッター @vi729
加藤理恵オフィシャルブログ http://ameblo.jp/kato-rie/

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