寄せ集めの選手たちと熱血監督がワールドカップ・ブラジル大会予選で初勝利を目指す“感動の実話”、映画『ネクスト・ゴール!世界最弱のサッカー代表チーム 0対31からの挑戦』が、W杯開幕直前の5月17日(土)より劇場公開となる。
公開に先駆けて、5月5日(月・祝)大阪市のグランフロントで、元サッカー日本代表の前園真聖氏と本並健治氏を招いたトークイベントの開催された。世界や日本のサッカー事情、ブラジル・ワールドカップでの日本代表の展望や優勝国の予想、そして、映画に因んだトークが展開された。

――お2人でステージに立たれるのは珍しいですね。お互いの印象は?
前園真聖 本並さんは大先輩という印象。そして顔が濃い!
本並健治 前園は態度がでかい!(会場笑)
映画『ネクスト・ゴール!世界最弱のサッカー代表チーム 0対31からの挑戦』について
――映画をご覧になったご感想は?
前園真聖 実話ということで面白かったです。映画では、国も環境も違う監督が指導することになるんですが、逆境に立たされたときに立ち向かっていく姿はとても勉強になりましたね。しかし2桁差で負けるのは、なかなかない!
本並健治 これはキーパー可哀想ですね!2桁はキツイです!逆転できるのは2点差までかな・・・。3点は難しい。監督も選手によって、褒めたり、けなしたり、指導法を変えて成長させることが多いです。マネジメント力が勉強になりますね。現役時代で覚えていることといえば、監督に嫌味言われたことしかおぼえて無いですね(会場笑)ちなみに僕は褒めて伸びるタイプです(会場笑)
前園真聖 僕は何もいわれず自由にさせてもらいたいタイプですね。
――本並さんは現在、女子サッカーチーム「スペランツァFC 大阪高槻」の監督をされていますが、共感できる部分は?
前園真聖 映画にも(トランスジェンダー=第三の性の選手が)出てきますが、女性の選手を扱うのは難しいとおっしゃってましたね?言葉のかけた方とか。
本並健治 悩みましたね。しかし女子チームの監督に相談して、最近は男子も女子も一緒に扱ってます。
前園真聖 短期間で選手を発掘したりするバイタリティはさすが。そこからコミュニケーションで信頼関係を保っていきますから。
本並健治 映画で出てくるトーマス・ロンゲン監督は、昔のイビチャ・オシム(元日本代表監督)を見ているよう。実際に現役時代も厳しい言葉が多かったので、かぶるところがありますね。
ブラジル・ワールドカップについて

――発表間近!日本代表メンバー選出に関して、いかがでしょう?
本並健治 怪我人がいるのでどうなるかですね。その兼ね合いで誰が選出されるのか気になります。
前園真聖 長谷部誠、内田篤人、吉田麻也の怪我の状態ですね。おそらく間に合うと思うんですが、ベストな状態で挑めるか、バックアップできるのかなど考えると、選考が難しいですね。
――お2人の日本の注目の選手は?
本並健治 キーパーの川島永嗣には期待ですね。闘志が前向きで、非常にポジショニングがいいです。海外でプレイしていることもあり、海外の選手の特徴を体感し慣れていると思います。
前園真聖 本田圭佑と、香川真司です。この2人は日本代表の中では特別な選手なので。岡崎慎司が一番調子いいと思いますが、彼ら2人の距離感などホットラインが攻撃のリズムになるので、コンディションよく望めば十分攻撃は勝ると期待したいです。試合の中で流れを変えられるのは、彼らだと思います。
――サプライズ人事などあるでしょうか?
本並健治 大久保嘉人、豊田陽平など調子いいので入りそうな感じもしますが・・・。大久保はベテランですし、経験値も高いので。代表とはまた違うのかもしれませんが、使ってほしいですね。
前園真聖 大久保、豊田に入ってほしいですね。ただザッケローニ監督は、硬い慎重な監督なので難しいかもしれません。
――海外の注目の選手は?
本並健治 僕はドイツ好きということもあり、キーパーのマヌエル・ノイアー(ドイツ代表/バイエルン・ミュンヘン所属)です。キーパーは足技も大事でして、彼はそういった面でもパーフェクトですね!
前園真聖 チームではブラジルですね。レベルも高いですし、若手選手も伸びています。優勝しないといけないという気持ちが大きいですね。
――ズバリ優勝候補は?
本並健治 ドイツの選手を挙げておきながらですが……ブラジル!(会場笑)開催場所ですし、負けたら大変なことになりますよ! 応援の熱もハンパないですしね。もしくは環境が近い、近隣の南米チームでしょうか。
前園真聖 気候が大事。同じ国でも、ブラジルは南北で10度ぐらい違いますから、コンディションが大事。日本戦はもちろん、これだけの国が本気で戦う4年に1度の大会ですから、僕も非常に楽しみです。