2014.04.04

<2014W杯開催国、ブラジルを知る>W杯観戦でブラジルへ行ったらビールも楽しもう!

 ワールドカップ開幕が近づいてきました。W杯観戦でブラジルに訪れるなら、「飲み」を楽しみにしている人も多いでしょう。ブラジルのアルコールと言えばピンガが有名ですが、実は中国、アメリカに次いで世界第三位のビール消費国なのです(キリンビール大学レポート参照)。そこで今回はブラジルのビールについて紹介します!

 最もポピュラーな飲み場は、BAR(バール)という大衆軽食堂で、ブラジルではどの町でも至る所にあります。サッカーの試合がある日には、ビール片手にテレビの前に人が群がり、店内はスタジアムさながらの熱気に包まれます。

 またバールにはがっつりと食べられる日替わり定食や清涼飲料、様々な果物のフレッシュジュースなどもありますので、お酒を飲まないかたも楽しめます。特徴として、どの店も内装やメニューにほとんど差はなく、どこに入ってもほぼ同じものを頼めます。

 さて、いくつかブラジルビールの基礎知識をお教えします。まず全体的な味の傾向ですが、日本と比べて飲み口が軽いです。そのため苦味を好まない方も飲みやすいでしょう。

 また多くの銘柄が存在し、値段が高いものほど味が濃いと個人的には思っています。そこで参考までにバールで飲める代表的な銘柄と、サンパウロ市での価格帯をお知らせします。

 なお価格は、バールで主流の瓶ビールで、サンパウロ市は少し高めです

■値段が高く、味は濃い目
ORIGINAL(オリジナウ)、BOHEMIA(ボヘミア)
8、9レアル(約400~450円)

■値段は中間、濃さも中間
BRAHMA(ブラーマ)、SKOL(スコール)
7、8レアル(約350~400円)

■値段が安く、味は薄め
ANTARCTICA(アンタルチカ)、ITAIPAVA(イタイパーバ)、SCHIN(スキン)
4~6レアル(約200~300円)

 ではここからは実践編です。まずはバールでの一言ポルトガル語。

■注文する。
「セルベージャ・ポル・ファボール(ビールください)」。
これに本数や銘柄を加えれば、より具体的な注文になります。

■おかわりする。
「マイズ・ウマ(もう一本)」。
人指し指で「1」を作るだけでも通じます。

■会計する。
「コンタ・ポル・ファボール(お勘定お願いします)」。
片方の手のひらに、ペンで文字を書くような仕草をしても通じます。

 続いて正しい注ぎ方。ブラジルでは、ほとんどのバールがビールをキンキンに冷やしています。そのため日本のように瓶のお腹の部分を握ると、注いだ瞬間にグラスの中でシャーベット状になり、ビンの中で凍結することがよくあります。

 そこで瓶を持つ時は、注ぎ口付近を親指と人差し指でつまみ、もう片方の手で瓶の底を支えながら、グラスに注いでください。
ちなみにバールによっては、凍るのを避けるため、瓶を専用ケースに入れて出すこともあります。

 他にもおもしろいバール文化があります。例えば、店員はグラスが空くのを見計らって勝手に注ぎにきて、瓶を空にし、「マイズ・ウマ?(もう一本いく?)」と愛嬌をふりまきます。

 あるいはたくさん注文した客や顔馴染みの客に、会計後サービスでもう一本持ってくることがあり、「ブリンジ(贈り物)」などいろいろな言い方があります。これは店側の好意ですので、たくさん飲んでも必ずしも期待はできませんが、あえて「ダ・ブリンジ?(おまけないの?)」とおどけて会話を楽しむのはありでしょう。

 安く済ませるなら、350mlの缶をスーパーで買えば、大体の銘柄は一本2レアル(約100円)以内で買えます。

 またW杯期間中はスタジアム内でビールを飲めるのですが、これには賛否両論あります。通常ブラジルでは観客の暴徒化防止のため、スタジアム内でのアルコール販売は法律で禁止されています。しかし一説には、W杯期間中はFIFAのスポンサーであるバドワイザーの圧力などもあり、特別に販売が許可されるそうです。

 なにはともあれ、W杯でブラジルへ来たら、ぜひビールをお試しください!

夏目祐介 1983年東京生まれ。早稲田大学、英国ローハンプトン大学院(スポーツ社会学)卒業。2009年ベネッセコーポレーション入社、2013年同退社。W杯のためすべてを捨ててブラジルへ。現在ブラジル邦字紙「サンパウロ新聞」記者。