2014.02.10

三田アナと前田さんのここだけの話「FC東京U-18・佐藤一樹監督に聞く(下)」

<1月28日>
前田:率直に言って、FC東京のユースの試合を見る機会はあまりないけれど、過去にユースから上がってきた選手がトップで伸びて活躍しているかといえば、そうじゃないよね。

 これはトップの状況もあると思うんだけど、(チームとして)結果を出さなきゃいけないからって、なかなか試合で使われないことが多い。思い切ってチャレンジすれば、ちょっと我慢して使い続ければ、一歩抜ける選手もいたと思うんだけど。

 そういう中でチャンスがなくて、結局よそのチームにレンタルに出されて、そのまま帰ってこないことも多いよね。この2年間コーチでやってきて、トップチームとの兼ね合いはどんな感じだったのかな?

佐藤:トレーニングとかサテライト(サブ組)のゲームにはスポットで何回か呼んでもらっている選手もいるんですけれど、僕から見ていても、なじめてないなっていうのはありましたね。トップチームの敷居がすごく高いっていうのは、それは逆にいいことであるとも思いますけれど。

 広島の話はあまりしたくないですけれど、広島はクラブの台所事情として、ユースの選手を積極的に育てて、チームに取り込んで、使わないといけないというところもあるとは思います。FC東京の場合は、トップに上がっても試合途中からバリバリ出るとか、確固たる相当な実力者を育てないと…。

前田:難しいよね。本当に超高校クラスっていうか、日本を代表するくらいのレベルの選手じゃないと、上がれないというのは感じるね。

佐藤:だから、最初にフィッカデンティ監督とお会いしたときも「(トップとユースの)練習試合をやってください」って言ったんですよ。

 (ユースの選手にとっては)やってみて意外とトップチームもそんなに遠いものじゃないなとか、そこでトップの選手と話をしたら、もっと身近にも感じるでしょうし。選手がパッと行ったときに多少やりやすさもあるでしょうからね。トップチームは高い存在であるけれど、身近なものでもあるんだということで。

三田:今のユースの選手たちは、FC東京のトップチームに昇格したいという気持ちが強いんでしょうか。それともカテゴリーの低いJ2、J3でもプロに行きたいという感じなのか、また大学に行く選手もいますし、いろんな選択肢がありますよね。

佐藤:まずは、第一希望はFC東京のトップチームですよね。でなければ、大学に行って、もう1回戻ってきたいと。中にはどうしても(プロで)やりたいっていう選手もいますけど。基本的には下から育ってきた選手ばかりなんで、クラブへの思い、帰属意識はすごく強いなって感じますね。

前田:今は意外と大学に行く子が多いよね。ユースになると、本当にプロと直結しているだけに、J2でもプロでやれる場があるんだったらチャレンジしたいって子ばかりなのかなって思っていたけど。それだけ、みんな東京愛というか、こだわりがあるかもしれないね。

三田:もちろん長友選手みたいな例もあるわけですけれど、ひとまず大学サッカーを経験することも、プラスにポジティブに考えられるものですか。

佐藤:そうですね。治さんも大学を出られてるし、僕も大学を出てからのプロなんで、そういう意味ではやっぱり大学を出て損をしたって感じたことはないですね。

 大学も今は環境も含めてクオリティーが上がっている部分もあるし、あの4年間って野放しにされて、やりたい放題やれる中で、それでも自分自身を律して、4年後にもう1回声を掛かるくらいになった選手の方がプロになってからは心配ないですよね。

 サッカーだけできて、高卒ですぐにプロになりました。たまたま試合に出られましたっていったら、その方が逆にちょっと心配しちゃうっていうか。

前田:中には(大学で)つぶれていっちゃう子もいると思うけどね。

前田治(まえだ・おさむ) 昭和40(1965)年9月5日、福岡市出身。現役時代は横浜フリューゲルスのエースFWとして活躍し、Jリーグ通算103試合29得点、日本代表では40試合12得点の成績を残した。引退後はクラブチームのジュニアユースで監督を務める傍ら、各地のサッカー教室にも出向いて指導力、育成能力に磨きをかける。2004年から東京中日スポーツの評論記事「東京論」を執筆中。
三田涼子(みたりょうこ) 昭和53(1978)年6月20日 千葉県柏市出身。元TOKYO MXテレビアナウンサー。2003年から8年間にわたり、応援番組「FC東京ホットライン」のキャスターやJリーグ中継ピッチリポーターを務め、その後もFC東京の取材を継続中。現在はフリーアナウンサーとして、JFN(ジャパンエフエムネットワーク)及びTOKYOFMでニュースなどを担当。趣味はフットサル。

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