FOLLOW US

香川のスカパー! CM撮影ロングインタビュー全文

2014.02.05

 マンチェスター・U所属の日本代表MF香川真司は、チャンピオンズリーグベスト16の全試合生中継するスカパー! のCM撮影に伴い、ロングインタビューに応じ、自身の心境を語った。

Interview_2

香川真司、インタビュー全文

―――自分がプレーしていて、サッカーの見どころとはどんなところだと思いますか?

香川真司 ゴールまでの過程を見てほしいですね。パスであったりドリブルであったりワンツーであったり、崩すまでの流れの部分ですね。あとは“激しさ”ですね。欧州は激しい戦いを要求される舞台なので、そういうところもすごく面白いと思います。

――ゴールシーン以外で好きなプレーはありますか?

香川真司 観客が驚くようなプレーは好きですね。テクニックだったりドリブルだったり、そういったプレーは見ていて楽しいですね。

――ファンからのサポートはどのように感じていますか?

香川真司 ホームでの大声援はとてつもなく心強いですね。やっぱりファンあっての僕らですから。彼らの存在は不可欠だと思います。

――ヨーロッパのファンは見方が厳しいといわれています。実際にプレーしてみて感じることはありますか?

香川真司 こっちに来て感じる事は一つひとつのプレーに対して歓声が沸くことが多いですね。トラップであったり、サイドチェンジであったり、またインターセプトであったり、そういう良いプレーが起きた時というのは必ず拍手が起きます。特にオールド・トラッフォードでやる時はファンの目線というのは本当にシビアですね。ミスをすればブーイングされますし、逆に良いプレーをすれば、ファンから拍手をもらえる。そういう一つひとつのプレーをしっかり見ているなっていうのをすごく感じますね。

――自分のプレーでゴール以外でカメラに追ってほしいところはありますか?

香川真司 ボールがない所での攻防ですかね。カメラはどうしてもボール持ってる選手に注目しますが、その選手のために他の選手がスペースを作ってあげたり、仲間のために犠牲を払って動いているシーンは見てほしいですね。そういったプレーが試合のポイントになることも多いので。それを映像として残せればファンのみなさんもサッカーに対して深い知識を身につけられるのではと思います。

――ご自身のプレーで具体的に見てほしいところはありますか?

香川真司 自分の良さというのは動きながらプレーをする所だと思っているので、動きながらボールが来た時のプレーは注目してほしいですね。

――そういうプレーはダイジェストではなかなか見ることはできませんよね。

香川真司 そうですね。やはりそれは90分を通して見ないと分からないと思います。

――そういった意味ではサッカーの本当の面白さは90分間見ないと分からないと思います。

香川真司 サッカーは1分で試合が動いたり、最後の最後まで何が起こるか分からないスポーツです。少しでも目を離したら、ゴールシーンが見れなかったり、凄いプレーが見れなかったり、気が抜けないと思うので、ぜひ90分間見てほしいですね。

Interview_9

――チャンピオンズリーグの決勝トーナメントがいよいよ始まりますが抱負を聞かせてください。

香川真司 チャンピオンズリーグは僕にとって特別な舞台です。世界中に注目される世界一レベルが高い大会だと思っているので、そこに懸ける思いは強いですね。昨シーズンはベスト16でレアル(マドリード)に負けてしまったので、今シーズンはまずはオリンピアコスに勝ってベスト8に進出することに集中したいと思います。

――チャンピオンズリーグの舞台は自身にとってどんな意味を持っていますか?

香川真司 自分の名前を世界に知ってもらえるチャンスでもありますし、自分のプレースタイルを知ってもらえるチャンスだと思っています。ドルトムントを例に出しますが、ビッグクラブではない彼らが魅力的なサッカーをして決勝まで行ったことはほんとに刺激になりました。あの舞台で香川真司という選手をもっと知ってもらえれば自分にとってもプラスになると思いますし。

――チャンピオンズリーグで対戦したいクラブはありますか?

香川真司 やはりドルトムントとバルセロナですね。

――対戦したい選手はいますか?

香川真司 メッシとイニエスタですね。やはり自分が理想とする選手というか、特にイニエスタに関しては自分が、プロのキャリア入ってからずっと憧れていた選手なので。彼らのプレーは見てて面白いですし、自分が理想とするスタイルなのでその2人とは対戦したいです。

――対戦したいクラブにドルトムントを選んだ理由は?

香川真司 やはり自分が所属していたクラブですし、仲間もファンも知っているので。あのスタジアムで、アウェーの選手として、戦うことがどれだけ脅威となるのかも味わいたいですし。逆にドルトムントの反応を見てみたいですね。

――ドルトムントサポーターからブーイングされたらどうしますか。

香川真司 僕の存在を意識していてくれているということですから嬉しいですよ。

――ユルゲン・クロップ監督に会うのは楽しみですか。

香川真司 そうですねやはり、選手も監督も含め全て楽しみですね。

――バルセロナを選んだ理由は?

香川真司 やはり自分が理想としているサッカーをしていることが一番ですね。

――マンチェスター・Uでの自分の置かれている立場について心境を聞かせてください。

香川真司 今シーズン、まだノーゴールだということはすごくもどかしいです。ここまで結果を残せなかったのは自分のキャリアでも初めてのことなので……。『得点を取るんだ』と、自分にプレッシャーをかけて毎試合臨んできましたが、その中でまだまだ気持ちの面で負けてる自分がいるのかなと。ただ、今の状況に打ち勝って前へ進まないと自分自身成長できないと思っているので、結果にこだわることはもちろん、精神面でも強い気持ちを持ってやっていきたい。

――今年はワールドカップイヤーです。

香川真司 W杯は小さい頃から憧れていた大会なので楽しみですね。2010年には出来なかったようなサッカーをして勝ち上がっていきたいと思っています。また、日本のみなさんにW杯を通してよりサッカー知ってもられたらと思いますし、もっともっと日本でサッカーを盛り上げることができればいいなと。そうなるように僕たちの力で勝利をつかみ取りたいです。

――W杯で個人としての抱負はありますか?

香川真司 2010年は最後のところでメンバーに入れなかったので、今度はピッチの上で自分の実力を証明していきたいですね。出るからには優勝目指しますとは口先だけで軽く言うつもりはないです。個人的な目標はありますが、それをピッチで表現するには所属チームで活躍する事が大前提なので今の状況の中でこの時間をどう使うかによってW杯っていうのも変わってくると思います。そういう意味ではまずこの状況を把握してもっともっと結果残して、半年後のW杯に備えたいです。

SHARE

LATEST ARTICLE最新記事

RANKING今、読まれている記事

  • Daily

  • Weekly

  • Monthly

SOCCERKING VIDEO