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「やべっちFC」がJリーグ20年間の名シーンベスト20を発表…現役・OB 623人にアンケートを実施

2013.05.07

写真●足立雅史

 5日深夜に放送されたテレビ朝日系のサッカー番組「日本サッカー応援宣言 やべっちFC」では、20周年を迎えるJリーグ特別企画が放送された。番組ではJリーグ20年間で最も記憶に残ったシーンを、J1、J2全40クラブの選手、監督、コーチにOBを合わせた623人にアンケートを実施。番組オリジナルのJ20周年ランキングが完成し、ランキングの発表とともに投票者のコメントが紹介された。

◆20位 岩本輝雄「弾丸フリーキック」/2003年
松下年宏(仙台)「日本人であの距離、あのパワーのFKはなかなか決められない」
藤田征也(新潟)「すごいスピードで飛び込んだFKはとても印象的だった」

◆19位 ジーコ「芸術的ヒールボレー」/1993年
廣瀬浩二(栃木)「小学生の頃に『こんなのあり!?』と驚かされた!」
上田康太(大宮)「あんなシュート打てないと思った」

 現在、水戸でプレーする鈴木隆行は、「当時、まだ僕は高校生で、友達に誘われて試合を見に行った。ジーコが倒れながらヒールでゴールした瞬間に勝手に立ち上がってこうやって(ガッツポーズ)いた。あのゴールを見て鹿島に入りたいって思いました」と、当時を振り返った。

◆18位 小笠原満男「優勝を決めたチャンピオンシップのFK」/2001年
島田譲(岡山)「とにかくシビれました!」
住田貴彦(鳥取)「あのプレッシャーの中でキーパーの逆をついてしっかりと決めるところがすごい」

◆17位 三浦知良「カズダンス」
田中秀人(岐阜)「僕達の世代にとってカズさんの存在は偉大であり、カズダンスはその一つの象徴だから」
丸橋祐介(C大阪)「カッコイイ! マネをしていた!」
岩下敬輔(G大阪)「僕にとってのカリスマです」
林彰洋(清水)「誰もが知っているスーパーダンス!!」

 番組スタッフがカズ本人に直撃。最も印象に残っているカズダンスを聞いた。「チャリティーマッチの時に踊ったカズダンスが一番印象に残っています。みんながこれから頑張っていこうという時にカズダンスをやっていいのかという問題もありましたけど自分がゴールすることでひとつでも“明るい話題を”と思って。Jリーグができた時に、生まれていなかった子どもたちも『カズダンスが見たい』ってその後、言ってくれるようになった」

◆16位 植田龍仁郎「超ロングヘディングシュート」/2011年
守田達弥(富山)「50m以上のヘディングを決めるのは漫画の世界だけかと思っていた」
藤田優人(柏)「その場にいたけど、前を向いていたら入っていた」

◆15位 ストイコビッチ「審判へのイエローカード」/1997年
林堂眞(鳥取)「カードをレフリーから奪うメンタルがすごい!」
豊田陽平(鳥栖)「めずらしいシーン!(笑) 世界を知っているピクシーだからこそできた異次元の反発」

◆14位 久保竜彦「優勝を決めたヘディングシュート」/2003年
水沼宏太(鳥栖)「身体能力をいかしたヘディング。とりあえずすごい。客席で大興奮でした!」
多々良敦斗(松本)「サッカーは最後までわからないなと感じたしマツさんの涙も印象的だった」

◆13位 福田正博「涙のVゴール」/1999年
鈴木啓太(浦和)「勝利したのに(Vゴールという劇的な状況)悲しいゴールはなかなか無いと思う」
佐藤寿人(広島)「勝利につながるゴールを決めても喜べないプロの世界の厳しさを感じた」

◆12位 ジーコ「開幕戦ハットトリック」/1993年
中村俊輔(横浜FM)「(2点目について)同じフリーキッカーとして理想的なコースだと思った」
笠川永太(福岡)「(3点目について)よくテレビで見るゴール、印象的でした」
・高木琢也監督(長崎)「神様だから」
田中奏一(岡山)「ジーコはやっぱり上手かった!」

◆11位 青山敏弘「64mロングシュート」/2012年
本間勲(新潟)「視野の広さとイメージを実感できる技術」
新井章太(川崎)「規格外! GKとしてはあの距離からあのコースに打たれたら無理!」

◆10位 ラモス&ビスマルク「リフティングパス」/1993年
中村俊輔(横浜FM)「魅せられるプレーができる選手が“ヴェルディ”にはいたと思う。ヴェルディの選手のキャラクターが僕はすごい好きでした。ただのリフティングで誰かとパス交換しただけじゃなくて、そのまま“ゴールになっている”ことがすごいですね! すごい印象に残ってる」
小林悠(川崎)「Jリーグといったらこれ!」
黒津勝(横浜FC)「やられている側は最悪」

◆9位 中山雅史「ギネス認定 4試合連続ハットトリック」/1998年
服部年宏(岐阜)「みんなが中山さんに取らせようとしていた。一緒にプレーしていて嘘みたいだった!」
渡大生(北九州)「FWの鑑みたいなゴールの連続!」
福森晃斗(川崎)「ゴール前の嗅覚とギネス!」
石毛秀樹(清水)「本当にスゴイ! 今後この記録が抜かれることはないと思います!」

 スタジオで解説していた中山氏は「僕も嘘みたいだった。本当にみんなに取らせていただいた16ゴール。自分の実力以上のものが出せた」とコメント。

◆8位 久保竜彦「驚愕ロングシュート」/2007年
林卓人(仙台)「規格外のすごさがある!」
今野泰幸(G大阪)「まさかあそこから狙うとは…」
太田宏介(FC東京)「J1初挑戦、横浜FCの初戦、タツさんのシュートがやばかった!」
福田健介(甲府)「タコ踊り!」
李忠成(FC東京)「ひょっとこ!!!」

◆7位 ラモス瑠偉「魂のループシュート」/1994年
・柱谷哲二監督(水戸)「ラモスさんが肉離れを起こしていて普通だったら試合に出れない状態なのに、無理してヴェルディのために足かおかしくなってもいいから出る、と言っていた」
山口智(千葉)「当時のヴェルディを象徴するシーン!」
大谷秀和(柏)「柏のコーチになったとき、再現してもらいテンションが上った」

 ラモスの大ファンであるは中村憲剛(川崎)は、「ラモスさんがすごい好きで、こぼれ球がきた瞬間に『絶対ループするよ』って思ったら本当にした。ボールの軌道が高かったのに、綺麗に入ったのが印象に残っている。僕自身もラモスさんも、猫背、ガニ股、体が細いので勝手に自分をラモスさんに投影していた。ずっとラモスさんを見ていたといっても過言じゃない」と話した。

◆6位 エドゥー「伝説の40mフリーキック」/1994年
遠藤保仁(G大阪)「すごい、とてつもないロングシュートを決めた」
橋本英郎(神戸)「サッカーを始めたころに見た衝撃のプレーだった!」
北野貴之(大宮)「あれほど美しく曲がったFKはなかなか見られない」

 現在、ポルトゲーザ・サンチスタのチームディレクターを務めるエドゥー氏がVTRで登場。「磐田戦のFKは私のキャリアの中でもっとも重要なゴールです。ハーフタイムに加茂監督から『今日はFKを決めないのか?』と聞かれ、『すぐに決めますよ!』と答えました。そしてゴールを決めた後、監督に駆け寄ってこう言いました『すぐに決めると言いましたよね!!』」と、当時のエピソードを明かした。

 注目のベスト5は、次回、Jリーグ20周年を迎える直前の12日深夜に放送される。

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