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クロアチアがオランダとの打ち合い制しUNL決勝へ!

2023.06.15

UNL決勝進出を決めたクロアチア[写真]=Getty Images

 UEFAネーションズリーグ(UNL)準決勝が14日に行われ、オランダとクロアチアが対戦した。

 オランダはベルギー、ポーランド、ウェールズと同居したグループ4を5勝1分の無敗で突破。母国開催の準決勝に向けて盤石の構えかと思われた一方、10日に行われたトレーニングで主力選手であるDFマタイス・デ・リフトがふくらはぎを負傷しチームから離脱していた。代わってDFデイリー・ブリントの追加招集が発表されたものの、一抹の不安を抱えた中で迎える一戦となった。

 対するクロアチアはグループリーグでデンマーク、フランス、オーストリアと対戦し、4勝1分1敗の成績で突破を決めていた。昨年のワールドカップで3位入賞したチームに大きな変化はなく、ヨシュコ・グヴァルディオールがケガで離脱したものの、ルカ・モドリッチマテオ・コヴァチッチイヴァン・ペリシッチらが先発出場を果たした。

 試合は序盤から両チーム互角の展開が続く中、お互いに最終局面での精度を欠き、決定機を作り出すことができない。

 しかし34分、オランダが均衡を破る。コーディ・ガクポが左サイドで起点となり、ボールはマッツ・ウィーファーを経由して右サイドのドニエル・マレンの元へ。最後は余裕を持って右足を振り抜き、正確なシュートをネットに突き刺した。

 これが前半唯一の得点となり、試合はオランダのリードで後半へ突入した。

 後半開始直後の49分、クロアチアに決定機が訪れる。フィールド中央からモドリッチがアウトサイドで華麗なパスを送ると、これを受けたアンドレイ・クラマリッチがDFと1対1の局面に。上手く中へ切れ込んでこれを制したものの、右足でファーサイドを狙ったシュートを巻き切ることができず、同点弾とはならなかった。

 それでも55分、勢いに乗るクロアチアに再びビッグチャンス。ペナルティエリア(PA)内で抱え込まれるようにモドリッチが倒されると、主審が迷わず笛を吹きPKを獲得する。これをクラマリッチがゴール中央に冷静に沈め、早い時間帯に同点に追いついた。

 その後も攻勢を強めるクロアチアは72分に逆転に成功する。左サイドPA内にペリシッチが侵入すると、こぼれ球を拾ったルカ・イヴァヌシェツが右足で鋭いクロスを送る。これに中央のマリオ・パシャリッチが反応し、逆転ゴールを奪った。

 追いかける展開となったオランダは終盤にかけてパワープレーを軸に相手ゴールに迫ると、終了間際のアディショナルタイム6分に試合を振り出しに戻す。右サイド深い位置で得たスローインで、トゥーン・コープマイネルスのロングスローのこぼれ球をフレンキー・デ・ヨングが回収し、再びクロスを送る。このゴール前での混戦から、こぼれ球を途中出場のノア・ラングが右足のインサイドで丁寧に叩き、土壇場で劇的な同点弾を記録した。

 試合は延長戦へと突入した98分、またもやクロアチアが突き放す。延長戦から投入されたブルーノ・ペトコヴィッチがモドリッチのパスを上手く反転して受けると、ゴールから離れたところから右足を振り抜く。カーブのかかったシュートはGKから逃げるような軌道を描き、ゴール左下に突き刺さった。

 再びビハインドを負ったオランダは延長後半、フィルジル・ファン・ダイクをFWで起用するなどパワープレーを敢行。しかし前線に人数を割くものの、逆にクロアチアに多くのチャンスを作られてしまう。

 116分にはPA内でボールを受けたペトコヴィッチを途中出場のタイレル・マラシアが倒してしまいクロアチアにこの日2度目のPKを献上。これを今度はモドリッチが冷静に決め、決定的な4点目となった。

 試合はそのままタイムアップ。オランダを下したクロアチアは、明日行われるスペイン対イタリアの勝者と現地時間18日に決勝戦を行う。 

【スコア】
オランダ 2-4 クロアチア

【得点者】
1-0 34分 ドニエル・マレン(オランダ)
1-1 55分 アンドレイ・クラマリッチ(PK/クロアチア)
1-2 72分 マリオ・パシャリッチ(クロアチア)
2-2 90+6分 ノア・ラング(オランダ)
2-3 98分 ブルーノ・ペトコヴィッチ(クロアチア)
2-4 116分 ルカ・モドリッチ(PK/クロアチア)

By サッカーキング編集部

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