1ー0で勝利したゲイラン戦から中2日。アルビレックス新潟シンガポールは、シーズン前の大型補強で話題となったライオン・シティ・セイラーズとのアウェイゲームに臨んだ。外国籍選手だけでなくシンガポール代表クラスの選手を多数そろえるセイラーズ。不用意なボールロストによるカウンターを避けることはもちろん、90分間攻守両面において集中した戦いが求められる。一方のアルビSもここまで3試合連続で無失点中。リーグ屈指のタレント軍団を相手に、自分たちのやるべきことができるかをテーマにキックオフを迎えた。
緊張感のある立ち上がりから先にペースをつかんだのはセイラーズ。ディエゴ・ロペスやゲイブリル・クァックを中心にアルビS陣内に攻め込む。15分にはサイフラー・アクバルに強烈なシュートを放たれるが、古賀貴大のセーブでゴールを許さない。
すると、17分。右サイドでコーナーキックを得ると、近藤蔵波が中にボールを送り込みます。これを谷口遼弥が合わせたところ、山下柊哉がゴールに押し込んでアルビSが先制点を手に入れる。
このゴールにも緊張感の変わることがないこの試合。29分にセイラーズ、32分にアルビSがそれぞれビッグチャンスを迎えるが、お互いのGKのセーブによって得点とはならない。
それでも前半のうちに点差を広げたいアルビSは42分。再び右サイドでコーナーキックを得ると、蹴るのは変わらず近藤。きれいな弧を描いたボールに山下が打点の高いヘディング。ボールはゴールネットを揺らし、リードを2点に広げる。
しかし、直後の45分だった。あわてることなくプレーするセイラーズのスティッペ・プラジバットにヘディングゴールを許してしまい、前半を2ー1で折り返す。
後半開始後、引き締め直した守備から主導権を握るアルビS。ゴールへ迫るシーンが増えていくと、61分。花田康弘のクロスが流れたところに誰よりも早く反応した橋岡和樹がボールをコントロールしてシュートを放つが、惜しくもゴール右に外れてしまう。
残された時間が少なくなっていく中、セイラーズは推進力に秀でたソン・イニョン、突破力のあるファリス・ラムリを投入。ジョルジ・フェリペのパワープレーも加わり、徐々に押し込まれるシーンが増えていく。それでもアルビSはそれぞれがよく走り、体を張って守る。85分に与えてしまったPKも古賀がばっちりとタイミングを合わせシュートストップ。チームを勇気づけるプレーに選手の表情にも力が入る。
しかし87分。スローインからの流れでするすると上がってきたフェリペを捕まえきれず、ヘディングゴールを決められ同点。手に汗握る攻防戦は2ー2のドローに終わった。
次節はホームでタンピネス・ローバーズと対戦する。
2021 SPL第5節(アウェイ)
【日時】
2021年4月7日(水) 19:45キックオフ
【対戦相手】
ライオンシティ セイラーズFC
【会場】
ジャランべサルスタジアム
【スコア】
アルビレックス新潟シンガポール:2
ライオンシティ セイラーズFC:2
【アルビレックス新潟シンガポール得点者】
17′ 山下 柊哉
42′ 山下 柊哉
■次節の予定
2021 SPL第6節(ホーム)
2021年4月11日(日) 17:30キックオフ
Vs タンピネス ローバーズFC
@ジュロンイーストスタジアム
By サッカーキング編集部
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