前節から中3日で迎える今節はバレスティア カルサとホームで対戦。フィジカルの強い選手がそろうバレスティアに対し、アルビレックス新潟シンガポールはできるだけ回復に努めること、そしてセカンドボールの回収をポイントに調整を行なってきた。短期決戦となった今季のシンガポール・プレミアリーグ(SPL)において、どの試合も重要であり、今節も勝ち点3のみを目指して試合に臨んだ。
試合は約8カ月ぶりの公式戦出場となったイマン・ハキムが負傷からの回復ぶりを見せる。出足の良い動き出しと果敢なプレスでチームを牽引する。警戒していた相手のロングボールには武田航太朗、佐久間理央が体をぶつけて対応し、セカンドボールも栗島健太や谷口遼弥がしっかりと回収。相手の連続した攻撃を許さない。しかし、アルビSにはどこか動きに重さの残る。攻撃面ではパスが噛み合わずなかなかゴール前まで迫るシーンを作ることができない。それでも給水タイムで橋岡和樹や武田が「貪欲にやろう」とチームに声をかけると、前半34分。左サイドのスローインから永澤竜亮、ファイロス・ハサンとつないで、最後は土井智之がシュート。これは惜しくもポストに弾かれゴールを決めることはできない。その後も続けて決定機を生み出すことができず、前半が終了する。
後半に入り、2018年のリーグ優勝メンバー星野秀平を中心に迫力ある攻撃を仕掛けてくるバレスティア。積極的にシュートを放ちアルビSゴールに迫る。次第にペースを取り戻すアルビS。前半と変わらず、サイドからバレスティア守備陣攻略を試みると、ゴールに結びついたのは64分。左サイドで花田康弘が永澤にボールを預けると、永澤は相手DF1人をドリブルでかわして、鎌田啓義へスルーパス。オフサイドラインぎりぎりで抜け出した鎌田は、ゴール右に流し込み、アルビSが先制に成功する。しかし先制に喜んだのも束の間。カウンターからGK大川圭為との1対1を作られ、シュートを放たれる。このボールは大川の脇をすり抜けゴールに向かうが、ポストに弾かれ失点を免れる。
バレスティアは背番号10のズズを投入するなど、フィジカルの強さを生かして攻め込んでくるが、チーム全員で粘り強く対応すると78分。カウンターから得たコーナーキックから追加点を決める。花田のクロスに土井がファーサイドで対空時間の長いヘディングで合わせてゴールへ押し込みリードを2点に広げる。このリードを守るべく落ち着いてボールを回すアルビS。最後まで集中を切らさずプレーし、2-0で試合終了を迎え3連勝を飾った。
今節の結果、首位をキープしたアルビSは次節、直近3試合で16ゴールを記録しているセイラーズとアウェーで対戦する。コンディションの回復に集中し、強敵との試合に臨む。
2020 SPL第9節(ホーム)
【日時】
2020年11月16日(火) 19:45キックオフ
【対戦相手】
バレスティア カルサFC
【会場】
ジュロンイーストスタジアム
【スコア】
アルビレックス新潟シンガポール:2
バレスティア カルサFC:0
【アルビレックス新潟シンガポール得点者】
64’ 鎌田 啓義
79’ 土井 智之
■次節の予定
2020 SPL第10節(アウェー)
2020年11月22日(日) 17:30キックオフ
vs ライオンシティ セイラーズFC
@ビシャンスタジアム
By サッカーキング編集部
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