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フィリッポ&シモーネ・インザーギの他には? サッカー界の兄弟監督10選

2020.03.05

意外と多い“兄弟監督”たち [写真]=Getty Images

 イタリアサッカー界で、インザーギ兄弟が旋風を巻き起こしている。セリエAで暫定首位に立つラツィオを率いるのは弟・シモーネ。一方、兄・フィリッポは、セリエB(イタリア2部)で2位フロジノーネに19ポイント差をつけて首位を独走するベネヴェントの監督だ。同一シーズンに2つのカテゴリーで兄弟監督が優勝を果たせば、イタリア史上初めての快挙となる。

 そこで今回は、サッカー界における兄弟監督を10組紹介しよう。

※以下、情報はすべて3月5日時点のもの

1. クーマン兄弟(オランダ)

エヴァートン時代の弟ロナルド(左)と兄エルウィン(右) [写真]=Getty Images


兄:エルウィン・クーマン(58歳)
弟:ロナルド・クーマン(56歳)

 現役時代は共にオランダ代表選手として活躍したクーマン兄弟。弟・ロナルドがサウサンプトンとエヴァートンの監督を務めていた際には、兄・エルウィンがアシスタントコーチを務めるなど、仕事上のパートナーともなっていた。現在、オランダ代表監督を務めるロナルドの方が有名だが、エルウィンも過去にハンガリー代表やオマーン代表を率いたことがある(現在はフリー)。

2. マラドーナ兄弟(アルゼンチン)

ヒムナシア・ラ・プラタを率いる兄ディエゴ [写真]=Getty Images


兄:ディエゴ・マラドーナ(59歳)
弟:ウーゴ・マラドーナ(50歳)

 アルゼンチンで“神”として崇められる兄・ディエゴは、2010年の南アフリカW杯で母国の代表監督を務めたあと、UAEやメキシコのクラブで監督を歴任。何かと騒動は絶えないが、現在は母国のヒムナシア・ラ・プラタを指揮している。弟・ウーゴは元Jリーガー。1990年代後半に、アビスパ福岡やコンサドーレ札幌(現・北海道コンサドーレ札幌)でのプレー歴を持つ。実は監督歴もあり、過去にプエルトリコのクラブを率いたことがある。

3. ファーガソン兄弟(スコットランド)

弟マーティン(左)と兄アレックス(右) [写真]=Getty Images


兄:アレックス・ファーガソン(78歳)
弟:マーティン・ファーガソン(77歳)

 サー・アレックス・ファーガソン氏は、26年にもわたってマンチェスター・Uの監督を務め、13度のプレミアリーグ優勝など黄金時代を築いた。在任期間中には、弟のマーティンがクラブのスカウトを担当。2013年に兄が勇退するまで、裏方としてチームを支えていた。ただマーティンにも、スコットランドやアイルランドのクラブを率いた経験がある。

4. ネヴィル兄弟(イングランド)

バレンシア時代の弟フィル(左)と兄ガリー(右) [写真]=Getty Images


兄:ガリー・ネヴィル(45歳)
弟:フィル・ネヴィル(43歳)

 ファーガソン元監督が率いるマンチェスター・Uで、プロデビューを飾ったネヴィル兄弟。選手として大成したのは兄・ガリーの方だが、監督として成功を収めているのは弟・フィルの方だろう。ガリーは2015年12月からバレンシアの監督を務めたが、わずか4カ月でクビを言い渡された。一方、兄のアシスタントとして渡西していたネヴィルは、2018年1月からイングランド女子代表監督を務め、昨年の女子ワールドカップでは母国を2大会連続のベスト4に導いた。

5. デリー・バルデス兄弟(パナマ)

左が兄ホルヘ、右が弟フリオ。中央はパナマサッカー協会会長のペドロ・チャルジャ氏 [写真]=Getty Images


兄:ホルヘ・デリー・バルデス(52歳)
弟:フリオ・デリー・バルデス(52歳)

 現役の兄弟監督といえば、双子のプロサッカー選手でもあったデリー・バルデス兄弟が挙げられるだろう。パリ・サンジェルマンやマラガで活躍した弟・フリオは、昨年から母国パナマのU-20代表を指揮している。そしてU-17代表の監督を務めるのが兄・ホルヘだ。ホルヘは現役時代に、東芝(現・北海道コンサドーレ札幌)や鳥栖フューチャーズ(現・サガン鳥栖)でプレー。現在は、弟が率いるU-20代表のアシスタントコーチも務めている。

6. バラハ兄弟(スペイン)

左:ハビエル(弟) 右:ルベン(兄) [写真]=Getty Images


兄:ルベン・バラハ(44歳)
弟:ハビエル・バラハ(39歳)

 スペイン代表として日韓W杯に出場したルベン・バラハ氏も、“現役”の兄弟監督にカテゴライズされる。ラージョ・バジェカーノやスポルティング・ヒホンの監督を務めたあと、昨年12月からテネリフェを指揮。1部昇格を目指すなか、弟・ハビエルは生まれ故郷のバジャドリードでBチームの監督を務めている。近い将来、兄弟対決が実現するかもしれない。

7. スロイデル兄弟(オランダ)

ホッフェンハイムでタッグを組むスロイデル兄弟 [写真]=Getty Images


兄:ディック・スロイデル(48歳)
弟:アルフレッド・スロイデル(47歳)

 クーマン兄弟のように、監督とアシスタントコーチとしてタッグを組むのが、スロイデル兄弟だ。弟・アルフレッドが今季からホッフェンハイムの監督に就任したのを機に、兄・ディックもコーチに入閣。過去にイングランドやオランダで監督を務めたこともあるディックは、豊富な経験を生かして弟を支えている。

8. 柱谷兄弟(日本)

左:幸一(兄) 右:哲二(弟) [写真]=Getty Images


兄:柱谷幸一(59歳)
弟:柱谷哲二(55歳)

 日本の兄弟監督と聞いて、真っ先に思い浮かぶのはこの二人かもしれない。2013年には、兄・幸一率いるギラヴァンツ北九州と弟・哲二率いる水戸ホーリーホックが激突。Jリーグ史上初となる兄弟監督の対決は、2-0で弟・哲二に軍配が上がった。

9. 樋口兄弟(日本)

弟・靖洋 [写真]=Getty Images


兄:樋口士郎(60歳)
弟:樋口靖洋(58歳)

 プロとアマというカテゴリーの違いはあるものの、樋口兄弟も日本が誇る兄弟監督だろう。兄・士郎は1995年から2018年にかけて、高校サッカーの名門である四日市中央工業高校の監督を務めた。弟・靖洋は、モンテディオ山形や横浜F・マリノスの監督を歴任。2019年からは、FC琉球の指揮を執っている。

10. ヴィドマー兄弟(オーストラリア)

左:トニー(弟) 右:アウレリオ(兄) [写真]=Getty Images


兄:アウレリオ・ヴィドマー(53歳)
弟:トニー・ヴィドマー(49歳)

 兄・アウレリオは、1998年から1999年にかけてサンフレッチェ広島でプレーした元Jリーガー。現役引退後に指導者に転身すると、母国オーストラリアのU-23代表監督やA代表のアシスタントコーチを務め、昨年12月からはシンガポールのクラブを指揮している。弟・トニーは、母国のU-17代表監督やメルボルン・シティのアシスタントコーチを歴任。現在はオーストラリアA代表のアシスタントコーチを務めている。

(記事/Footmedia)

By Footmedia

「フットボール」と「メディア」ふたつの要素を併せ持つプロフェッショナル集団を目指し集まったグループ。

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