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浦和のハートフルクラブがハノイ訪問、酒井友之コーチらがサッカー教室開催

2017.07.26

7月22日から5日間、浦和レッズのハートフルクラブがベトナムのハノイで『ハートフルサッカー in アジア2017 ベトナム』を開催した

 浦和レッズのハートフルクラブによる『ハートフルサッカー in アジア2017 ベトナム』[共催 国連の友アジア-パシフィック、協賛 三菱重工・三菱自動車・三菱商事 後援 スポーツ・フォー・トゥモロー・コンソーシアム(外務省・文部科学省・日本スポーツ振興センター等)]が7月末にベトナムの首都ハノイで開催された。

 ハートフルクラブは、サッカーを通して子供たちの心を育むことを目的に活動する普及組織。浦和は、2007年のAFCチャンピオンズリーグ出場を契機に、国内だけでなく、アジアの各国でもハートフルクラブによる『草の根国際交流』を開始。アジアでは、これまでに延べ14か国・地域の21都市を訪問したが、ベトナムでの活動は今回が初めて。

 今回は、ハートフルクラブの落合弘キャプテンや室井市衛コーチ、酒井友之コーチらが7月22日~7月26日の日程でベトナムを訪問。滞在中に現地の中学校や日本人学校、養護施設などで講話とサッカー教室を開催した。

 滞在3日目の午前には、日本ベトナム特別大使を務める俳優で歌手の杉良太郎さんが支援するバックラー孤児院を訪問し、子供たちから日本語の歌やよさこい踊りで熱烈な歓迎を受けた。孤児院の敷地内には、子供らが生活する寮のほかに、ミニサッカー場があり、落合キャプテンによる「思いやり」「信頼」「一生懸命」の大切さを説く講話の後は、ここでサッカー教室がスタート。気温30度を優に超える暑さの中、子供たちが元気いっぱいに走り回る姿が印象的だった。

 ベトナムでは、サッカーが一番人気のスポーツということもあって、男の子たちは元Jリーガーのプロコーチが来てくれたことに興奮した様子で、最後の試合形式の練習も白熱したものになった。サッカー教室に参加しなかった女の子たちもピッチ脇で熱心に応援していた。ベトナムをはじめとした東南アジアにおけるサッカー熱の高さは、日本メディアでも幾度となく紹介されたかと思うが、近年では、東南アジアの選手がJリーグでプレーする機会も増えてきている。特に、ベトナムのサッカー少年たちにとって、日本に渡ったレ・コン・ビン(元札幌)やグエン・コン・フオン(元水戸)らは憧れの存在である。

 また、今回はベトナム3部フードンFCでもハートフルクラブの活動が行われた。フードンFCは、今年3月からベトナム三菱自動車(MMV)がオフィシャルスポンサーを務めており、若手育成に力を入れていることで有名なクラブ。2015年に新設された歴史の浅いクラブながら、昨年は設立2年目にして早くも4部リーグで優勝。今季初参戦となった3部リーグでは、地区大会を突破できなかったが、開幕前に元ベトナム代表の2選手を補強するなど話題をさらった。

 なお、浦和レッズのハートフルクラブは今年8月にタイのバンコクとチェンマイを訪問する予定。今後も日本国内のみならず、アジアの子供たちとのサッカー通じた『こころの交流』を続けていく方針だ。

写真・文=宇佐美淳
協力=アジアサッカー研究所

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