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“教育者”本田が米ワシントンでスピーチ…「夢を持つこと」の重要さを説く

2016.06.23

本田は冒頭で「教育者として私の考えと哲学を共有したい」と述べ、就任スピーチを行った

 日本代表のFW本田圭佑ミラン)が22日、United Nations Foundationの「Global Advocate on Youth and Education」に任命され、アメリカ・ワシントンDCでスピーチを行った。

 先日、30歳を迎えた本田は公式インスタグラムで「サッカー選手、起業家と教育者」と自らを定義。ここ数年、スクール事業やプロクラブの経営をはじめとするビジネスワークを加速させてきた本田だが、「教育者」としての活動にも力を入れている。これまで台湾、カンボジア、インドネシアで現地の子どもたちを対象にサッカークリニックを開催し、現地の孤児院にも足を運んで実際の教育事情をその目で確かめている。

 今回の式典に出席した本田は、以下のように語った。

「私の任務は、子どもたちの教育をサポートすることです。特に、あまり恵まれていない国にいる子どもたちの教育をサポートすることです。今日世界を見渡すと、発展途上国にいる子どもたちを助けるために先進国による努力が見えます。もちろん、これは必要なことです」

「しかし、これは短期的な取り組みであり根本的な問題を解決するものではありません。私は、地産地消の機会を与えることが真の解決策だと信じています。私たちは子どもの人生を親に依存させるべきではないと思います。将来、彼らは独立しなければなりません。したがって、私たちは子どもに機会を与えなければなりません」

 その機会の一つとして、「2009年から、9つの国の16の地域でサッカーキャンプを行い、夢を持つことの大切さを教えています」と伝えた本田。「あなた自身でしかあなたの夢は叶えられないのです。この精神を持つことが自分を独立した人間にしてくれます。もし全員がこの精神を持つことが出来れば、地産地消は可能です」と訴えた。

本田圭佑

 United Nations Foundationとは、United Nations(以下、UN)の事業を他の組織と連携させることで、事業に関する専門知識や非政府組織の専門知識を集結させ、女性のエンパワーメントや貧困撲滅などの世界的課題解決に取り組む国連を援助する組織。そして、質の高い教育をすべての人々に提供し、生涯学習の機会を促すことを目標としている。

 最後に本田は、「子どもたちを助けるために多大な投資をしてくれることを楽しみにしていますし、子どもたちを助けることでUNが掲げる目標の達成につなげたい」とコメント。今後は世界的なフォーラムやサミットに参加する。

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