ニューカッスル戦で決勝ゴールを決めたFW岡崎慎司 [写真]=Leicester City FC via Getty Images
レスター所属の日本代表FW岡崎慎司が14日に行われたプレミアリーグ第30節のニューカッスル戦で決めた鮮やかなオーバーヘッド弾は、イギリスで各紙の1面を独占するほどの盛況ぶりをみせた。アルゼンチンのスポーツ紙『Ole!』は「Golazos de chilena」と紹介。「chilena」は直訳すると「チリ人」となるが、前述の見出しは岡崎をチリ人扱いにしているわけではない。
同紙は公式サイト上で岡崎のオーバーヘッド弾を称賛した記事で、「Golazos de chilena (チリ人のスーパーゴール)」の見出しを掲載。さらには同紙のネットTV局『Ole! TV』でもナレーターのセシリア・シナッリさんがスーパーゴールを「Golazos de chilena」と紹介していた。
これだけだと岡崎がチリ人扱いされているように捉えられるが、実際は異なる。スペイン語圏の南米各国では、オーバーヘッドキックを「Chilena(チレーナ)」と表現するからだ。(ポルトガル語圏のブラジルでは「bicicleta (ビシクレータ=バイシクル)」と表現)
オーバーヘッドキックを「Chilena(チレーナ)」と表現するようになった経緯としては、1916年の南米選手権(現コパ・アメリカ)でチリ人がオーバーヘッドによるシュートを初めて決めたことが由来とされている。そしてこのときアナウンサーが、オーバーヘッドキックを「Chilena(チレーナ)」と言ったことで浸透したとも語り継がれている。
なお、同記事では岡崎のオーバーヘッド弾を「今年2月に行われたインデペンディエンテとのクラシコで、ラシンに所属する元アルゼンチン代表FWリサンドロ・ロペスが決めたオーバーヘッド弾のようだ」と称賛している。
(記事/Cartao Amarelo)