2ゴールを挙げたヴォルフスブルクMFドラクスラー [写真]=AMA/Getty Images
チャンピオンズリーグ決勝トーナメント1回戦ファーストレグが17日に行われ、ヘントとヴォルフスブルクが対戦した。
ともに初の決勝トーナメントに臨む両チーム。グループHを2位通過したヘントは、13日のベルギーリーグ第26節ムスクロン戦で2-0と快勝し、公式戦での連敗を2で止めた。中3日で臨むファーストレグでは、セルビア代表DFステファン・ミトロヴィッチやデンマーク代表DFラッセ・ニールセンらが先発メンバーに名を連ねた。
一方、グループAを首位で突破したヴォルフスブルクは、年明け後のブンデスリーガ4試合で1勝1分け2敗と不調に陥っている。13日の第21節インゴルシュタット戦では2-0と快勝し、2016年初勝利を挙げた。中3日で迎えるアウェーゲームでは、先発メンバーを5名変更。ブラジル代表DFダンテやスイス代表DFリカルド・ロドリゲスが復帰し、ドイツ代表MFユリアン・ドラクスラーやブラジル代表MFルイス・グスタヴォ、ドイツ代表FWマックス・クルーゼらもスタメン入りを果たしている。
立ち上がりに攻勢をかけたのはアウェーのヴォルフスブルクだった。ドラクスラーが左サイドからのドリブルでカットインしてシュートを放つなど、ゴールを脅かしていく。対するヘントも11分、左サイドからのクロスをファーサイドで落とし、最後はトーマス・フォケが狙ったが、大きく枠を外した。
続いてのチャンスは25分、ヴォルフスブルクのマクシミリアン・アーノルドが右サイドからクロスを上げ、相手DFのクリアがあわやオウンゴールかという場面を作ると、37分にはクルーゼがシュート。得点の予感が高まっていく。
すると44分、左サイドのタッチライン際で反転して縦へ突破したドラクスラーが、ヴィエイリーニャとのワンツーでペナルティーエリアへ入る。ドラクスラーは冷静に右足を振り抜き、グラウンダーのシュートをゴール右隅へ決めた。アウェーのヴォルフスブルクが前半終了間際に先制し、1点リードでハーフタイムを迎えた。
後半立ち上がり、次のゴールを奪ったのはヴォルフスブルクだった。54分、敵陣で相手のパスをカットしたドラクスラーが、ドリブルで最終ラインの背後へ。ペナルティーエリアに進入すると、飛び出してきた相手GKの位置を見て、ループシュートでゴールネットを揺らした。
リードを2点に広げたヴォルフスブルクは攻撃の手を緩めず、60分に3点目を挙げる。右サイドからのクロスに反応したクルーゼが飛び込み、ニアサイドで合わせた。
3点ビハインドを負ったヘントはすぐさま2選手を交代し、打開を図る。反撃のゴールは80分、スヴェン・クムスが左サイドからカットインし、強烈な右足シュートでゴールネットを揺らした。さらに89分には、カリファ・クリバリが左サイドからのクロスに頭で合わせて2点目。1点差まで迫り、セカンドレグへ望みをつないだ。
試合は3-2で終了。1点差に迫られながらもヴォルフスブルクが敵地で逃げ切った。セカンドレグは3月8日、ヴォルフスブルクのホームで行われる。なお、ヘントは次戦、ベルギーリーグ第27節でオーステンデと対戦。ヴォルフスブルクは20日、ブンデスリーガ第22節でヘルタ・ベルリンとのアウェーゲームに臨む。
【得点者】
0-1 44分 ユリアン・ドラクスラー(ヴォルフスブルク)
0-2 54分 ユリアン・ドラクスラー(ヴォルフスブルク)
0-3 60分 マックス・クルーゼ(ヴォルフスブルク)
1-3 80分 スヴェン・クムス(ヘント)
2-3 89分 カリファ・クリバリ(ヘント)