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地元紙が柿谷に言及「技術の高さを見せるも、言葉の壁に苦戦」

2014.08.05

スイスでのデビューを果たした柿谷曜一朗 [写真]=Getty Images

 2日に行われたスイス・スーパーリーグ第3節のトゥーン戦でデビューを果たしたバーゼルの日本代表FW柿谷曜一朗。わずか15分ほどの出場となったが、入団時に「日本の若い女の子を夢中にさせる日本版ベッカム」と柿谷を紹介した地元紙『Basellandschaftliche Zeitung』は、そのデビュー戦を大きく報じている。
 
 同紙は、柿谷のプレーについて、「技術の高さを見せたが、コミュニケーションで苦戦」と分析。投入された直後、83分の接触プレーでPKがもらえなかった場面では、チームメート5、6人が主審に詰め寄る一方で、柿谷がペナルティーエリア内に立ったまま、どうしていいのかわからない様子だったことに触れ、「この時、通訳がピッチにいてくれたらと思っていたのかもしれない」と、記述した。

 その後、柿谷も主審に何かを伝えに行ったが、ドイツ語も英語も話せない同選手の言葉を主審が恐らく理解できなかったと同紙は指摘。左サイドバックのベーラング・サファリが、3トップの左サイドに入った柿谷に対して守備の決まり事を身振り手振りつきで懸命に伝えようとしたが、柿谷にはうまく通じず、それを見抜いたトゥーンが、左サイドを狙い撃ちしたことも紹介されている。

 柿谷とチームメートが意志疎通で苦労した様子が伝わってくるが、同紙は、柿谷の技術とスピードを高く評価し、すぐにバーゼルの試合に大きな魅力を与えてくれる存在になるのではないかと期待を寄せている。

 試合後のパウロ・ソウザ監督も、「彼は非常に賢い選手で、試合を読むのが実に早い。彼の技術や得点力は、じきに我々を前進させてくれるだろう」と、柿谷を高く評価しているようで、言葉の壁を感じさせつつも、上々のデビュー戦だったようだ。

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