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開催国ブラジルの惨劇…同国W杯史上最多7失点でドイツに敗れ終焉

2014.07.09

大量失点に肩を落とすダヴィド・ルイス [写真]=Getty Images

 ブラジル・ワールドカップ準決勝が8日に行われ、ブラジル代表ドイツ代表が対戦した。

 3大会ぶりのベスト4となった開催国のブラジルは準々決勝のコロンビア戦から3選手が変更。出場停止だったルイス・グスタヴォがパウリーニョに代わって復帰。出場停止のチアゴ・シウヴァの代役はダンテ、負傷のネイマールの代役にベルナルジがそれぞれはいった。一方、4大会連続ベスト4進出のドイツは準々決勝フランス戦からスタメンの変更は無し。バスティアン・シュヴァインシュタイガーやミロスラフ・クローゼらが先発に名を連ねた。

 試合のファーストシュートはホームの大歓声の後押しを受けるブラジル。3分にマルセロがミドルシュートを放ったが、ゴール右に外れた。迎えた11分、徐々に押し込み始めていたドイツは右CKを得ると、トニ・クロースが送ったボールにファーサイドでトーマス・ミュラーが右足で合わせて、ドイツが先制に成功する。

 さらに23分、ドイツは右サイドからのグラウンダーのパスを中央で受けたがクロースがペナルティエリア内のミュラーへ渡すと、落としをクローゼがシュート。一旦はGKジュリオ・セーザルが弾いたが、こぼれ球を自身で押し込んだ。クローゼはワールドカップ通算得点記録を更新する16得点目となった。

 さらに1分後にドイツは、右サイドでメスト・エジルのパスを受けたフィリップ・ラームが低いクロスを送ると、ファーサイドのクロースが左足を振り抜いてネットを揺らし、3点目を獲得。26分にはクロースがゴール正面でサミ・ケディラとのパス交換からネットを揺らした。

 攻撃の手を緩めないドイツは29分にもケディラがエジルとのワンツーからシュートを決めて、大量5点目を獲得。ブラジルは攻撃の形を作れないまま失点を重ね、前半を終える。

 大量点を奪われたブラジルはハーフタイムに2選手を変更。フェルナンジーニョフッキに代えてパウリーニョとラミレスが入る。ドイツもマッツ・フンメルスペア・メルテザッカーを交代して後半を迎える。

 後半立ち上がりから押し込むブラジルは53分、ペナルティエリア内左でパウリーニョがシュートを放つ場面があったが、GKマヌエル・ノイアーが立て続けにセーブ。58分にドイツはクローゼを下げ、アンドレ・シュールレが入る。直後にはミュラーのシュートが枠の左上を捉えたがGKセーザルが好セーブを見せた。

 前掛かりのブラジルに対しドイツは69分、ペナルティエリア内右の深い位置からラームのクロスを交代出場のシュールレが決め、6点目を得る。直後にブラジルはボールを持つと観客からブーイングを受けていたフレッジを下げてウィリアンが入った。

 ドイツは79分にもロングボールからの落としを受けたシュールレがペナルティエリア内左から鮮やかにネットを揺らす。ブラジルはようやく90分に自陣からのロングボールを受けたオスカルがネットを揺らしたが、反撃はこの1点のみ。ドイツが7-1で圧勝した。

 ドイツは準優勝した2002年大会以来、3大会ぶりの決勝進出。7失点のブラジルはワールドカップ過去最多失点を喫した1938年大会のポーランド戦での5失点(同試合は延長の末、6-5でブラジル勝利)を更新するW杯史上同国最多失点をなってしまった。

【スコア】
ブラジル 1-7 ドイツ

【得点者】
0-1 11分 トーマス・ミュラー(ドイツ)
0-2 23分 ミロスラフ・クローゼ(ドイツ)
0-3 24分 トニ・クロース(ドイツ)
0-4 26分 トニ・クロース(ドイツ)
0-5 29分 サミ・ケディラ(ドイツ)
0-6 69分 アンドレ・シュールレ(ドイツ)
0-7 79分 アンドレ・シュールレ(ドイツ)
1-7 90分 オスカル(ブラジル)

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