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世界初、「ビデオ副審」でジャッジが覆る! イエローの判定がレッドに

2016.09.24

アヤックス対ヴィレム戦で、ビデオ副審によって判定が覆された [写真]=VI Images via Getty Images

 19歳の新星、アブデラク・ヌリのスーパーFKも飛び出したKNVBカップのアヤックス対ヴィレム戦。

 この試合で、世界初となる事態が発生した。

 ビデオ・アシスタント・レフェリー(VAR)によって判定が覆り、ファールをした選手にレッドカードが提示されたのだ。

 VARとは、ピッチ上の審判団に加えて、撮影された映像を監視するための副審を追加するという制度のこと。試合を決めてしまうようなプレーに関して、主審がVARに助言を求めることができ、またVARにも主審に対してアドバイスする権限が与えられている。

 同制度は先日の国際親善試合イタリア代表対フランス代表戦でセミテストが行われたばかりだが、オランダでは他のリーグに先駆けてテスト導入された。

 判定が覆ったシーンは、アヤックスが2-0とリードして迎えた58分。アヤックスのラッセ・シェーネに対してアヌアル・カリがタックルをしたのだが、これが相手の足を踏みつける形となってしまった。

 主審を務めていたダニ・マッケリー主審はイエローカードと判断したが、その後VARと意思疎通を図る。そして30秒ほどが経過し、マッケリー主審はレッドカードを提示してカリに退場を宣告した。

 イギリス紙『サン』によれば、この時VARを務めていたポル・ファン・ヴォッケル氏が主審のマッケリー氏に対して、レッドカードを提示すべきだと助言したという。

「あのタックルを見た直後、すぐに『アウチ』と思った。私はそのファールを様々な角度から何度も見て、確実にレッドカードであるという結論に至った。もしもあのようなファールをピッチの上で見ていたら、私はレッドカードを出していただろう」

 公式戦の舞台で、VARの進言によって判定が覆るのはこれが世界初のことである。

 なお、試合はアヤックスが5-0で勝利を収めている。

(記事提供:Qoly)

By Qoly

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