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欧州5大リーグで最も若いチームはどこ? スタメン平均年齢を比較してみた

2019.10.15

欧州5大リーグで最も若いチームは? [写真]=Getty Images

 欧州主要リーグの2019-20シーズンが開幕して、早くも2カ月を迎えようとしている。今シーズンは特に多くの若手選手が印象的な活躍を見せており、世代交代の波が押し寄せていることを感じさせる。

 では、欧州5大リーグ(スペイン、イングランド、ドイツ、イタリア、フランス)で最も若いチームはどこなのか。今回は移籍情報サイト『transfermarkt』のデータを使って、全98チームのスタメン平均年齢を調査してみた。(*データはすべて10月13日現在のもの)

 以下が、スタメン平均年齢が最も低いチームのトップ10である。

■スタメンの平均年齢が最も低いチーム<トップ10>

1位 ニース(フランス) 23.5歳
2位 リール(フランス) 23.8歳
3位 ミラン(イタリア) 24.3歳
4位 ライプツィヒ(ドイツ)、リヨン(フランス) 24.4歳
6位 ボーンマス(イングランド)、マインツ(ドイツ) 24.7歳
8位 マンチェスター・U(イングランド)、トゥールーズ(フランス) 24.9歳
10位 サウサンプトン(イングランド)、チェルシー(イングランド) 25.0歳

 トップ2を独占したのはフランス勢。1位に輝いたニースの平均年齢は23.5歳と、「U-23」と言っても過言ではないチームで今シーズンを戦っている。スタメンに名を連ねた選手のうち、30代は元ブラジル代表DFダンチ(35歳)ただ一人。元フランス代表MFのパトリック・ヴィエラ監督も43歳と、選手も指揮官も若いのが特徴だ。2位のリールもニースとわずか0.3歳差と、平均年齢は24歳を下回っている。

 そんなフランス勢と並び、最多4チームがトップ10入りを果たしたのがイングランド勢だった。最高位はボーンマス(平均24.7歳)の6位だが、若い世代の台頭が著しい同国の現状を裏付けるような結果となった。中でも、マンチェスター・U(平均24.9歳)とチェルシー(平均25.0歳)は目を引く存在だろう。マンチェスター・Uは46歳のオーレ・グンナー・スールシャール監督、チェルシーは41歳のフランク・ランパード監督が指揮をとり始めたことで、一気に若返りが進んだ。チェルシーの場合は補強禁止処分の影響も否めないが、クラブとして新世代に賭けたことが大きなニュースとなった。最終的にどんな成果を上げられるのか目が離せない。

 3位に入ったのはミランだ。平均年齢24.3歳で、イタリア勢唯一のトップ10入りを果たした。セリエAの中では、2位フィオレンティーナ(平均25.2歳)におよそ1歳差をつける断トツの若さになる。しかし、開幕7試合で4敗と結果が出ず、今シーズンから就任したマルコ・ジャンパオロ監督の解任を8日に発表したばかり。ステファノ・ピオリ新監督を招へいして巻き返しを図るが、スタメンの顔ぶれにも変化が生じるのか、注目が集まる。

 そのほか、ドイツ勢では、ライプツィヒが平均年齢24.4歳で4位タイ、マインツが平均年齢24.7歳で6位タイに入った。ライプツィヒは32歳のユリアン・ナーゲルスマン新監督の下で好発進。第6節で今シーズン初黒星を喫して首位陥落となったが、若さを前面に押し出したサッカーで大混戦のブンデスリーガを盛り上げている。

 一方、スペイン勢はトップ10入りしたチームが一つもなかった。スタメンの平均年齢が最も若かったのはセルタで25.1歳。ノリッジと並ぶ12位だった。バルセロナの16歳FWアンス・ファティがクラブ史上最年少ゴールを決めるなど、他リーグ同様にヤングタレントの活躍が目立つが、チームの中核を占めるのは中堅やベテランということが読み取れる。

 では、スペイン勢は平均年齢の高いチームが多いのだろうか。同様の方法で調べてみた。

■スタメンの平均年齢が最も高いチーム<トップ10>

1位 エイバル(スペイン) 29.4歳
2位 ユヴェントス(イタリア) 29.3歳
3位 ワトフォード(イングランド) 29.2歳
4位 クリスタル・パレス(イングランド) 29.1歳
5位 レッチェ(イタリア) 28.8歳
6位 パルマ(イタリア) 28.7歳
7位 セビージャ(スペイン) 28.2歳
8位 モンペリエ(フランス) 28.1歳
9位 サンテティエンヌ(フランス) 28.0歳
10位 バーンリー(イングランド)、SPAL(イタリア)、カリアリ(イタリア)、ラツィオ(イタリア) 27.9歳

 今シーズンの欧州5大リーグでスタメン平均年齢が最も高かったのは、エイバルだった。やはりスペイン勢ということになる。

 平均年齢は29.4歳と、30歳に限りなく近い。ここまでのスタメン最年少選手は、DFアルバロ・テヘロとMFエドゥ・エスポジトで23歳。実は、25歳以下でスタメンに名を連ねたのは彼ら2人だけなのだ。直近のリーグ戦、第8節ベティス戦では、31歳の乾貴士を筆頭に、MFファビアン・オレジャナ(33歳)、MFパペ・ディオプ(33歳)、DFアナイツ・アルビージャ(32歳)、MFパブロ・デ・ブラシス(31歳)の5名が“オーバー30”だった。

 エイバルは豊富な資金を持たず、下部組織も充実しているとは言えないため、他クラブで戦力外となった選手やフリーの選手を獲得するのが基本的な補強方針となる。そうなると、平均年齢も高くなりやすい。ちなみに、チームを率いるホセ・メンディリバル監督は58歳で、今シーズンのリーガ最年長監督だ。

 ただし、スペイン勢のうちトップ10に入ったのは、エイバルとセビージャ(平均28.2歳)の2チームのみ。リーガ・エスパニョーラが特に年齢層の高いリーグというわけではない。最大勢力となったのは、6チームがランクインしたイタリア勢だった。

 中でも“最高齢”を記録したのがユヴェントスというのは特筆すべきことだろう。20歳のマタイス・デ・リフトがスタメンに名を連ねているが、チームの主軸を担うのは34歳のクリスティアーノ・ロナウドら、実績と経験を兼ね備えたワールドクラスばかりだ。悲願のチャンピオンズリーグ制覇を狙うべく、近年は20代後半以降の即戦力を補強のメインターゲットとしてきた。その結果が平均年齢にも表れていると言えるだろう。

 そのほかでは、イングランドからワトフォード(平均29.2歳)、クリスタル・パレス(平均29.1歳)、バーンリー(平均27.9歳)の3チームが、フランスからモンペリエ(平均28.1歳)、サンテティエンヌ(平均28.0歳)の2チームがトップ10入りした。一方で、ドイツ勢はゼロ。スタメンの平均年齢が最も高かったのは昇格組のウニオン・ベルリンで27.3歳、25位タイという結果だった。ブンデスリーガは、若いチームが飛びぬけて多いわけではないため、平均年齢の差がほかに比べて小さいリーグだということが伺える。

 もちろん、年齢が若いチームの方が良く、高いチームの方が悪いとは言えない。サッカーの世界では「ピッチ上では年齢は関係ない」とよく言われるが、それは若手だけでなく、ベテランに対しても同じ意味を持つだろう。結局のところ、勝利を掴んだチームが正しく、そのための編成が出来ていれば何も問題ないわけだ。

 今回のランキングに入ったチームは、果たしてどんな成績でシーズンを終えることになるのだろうか。中断期間を終えて再開されるリーグ戦からも、目が離せない。

(記事/Footmedia)

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