レヴァークーゼンからの興味が報じられたハノーファーMF清武弘嗣 [写真]=Getty Images
レヴァークーゼンが、ハノーファーに所属する日本代表MF清武弘嗣を今夏の補強候補にリストアップしているようだ。ドイツ誌『kicker』日本語版が5日に報じた。
今シーズンは、相次ぐ負傷者により苦しいやりくりを迫られたレヴァークーゼンのロジャー・シュミット監督。これから選手層に厚さをもたせるため、来シーズンの補強ポイントの1つが、クリエイティブなプレイヤーの獲得だ。
今シーズンその部分を担っているのがハカン・チャルハノールなのだが、契約を2019年まで残しているトルコ代表のトップ下には常に、イングランドやスペインからの噂が浮上。
ただ確かにボランチでのプレーも何試合かあったとはいえ、今シーズンはここまで3得点5アシストと期待に応える成績を残せておらず、レヴァークーゼンではこれまで長い間、代役としてシュトゥットガルトに所属するドイツ人MFダニエル・ディダヴィの獲得の話がでていた。
結局そのディダヴィは、シーズン終了後に恩師ディーター・ヘッキング監督率いるヴォルフスブルクへ移籍することが決まった。そこでレヴァークーゼンのスカウトがチェックしているのが、ハノーファーに在籍する清武である。
テクニックに長けキラーパスを有し、アグレッシブにプレスを仕掛ける清武はブンデスの経験を持ち、コーナーから危険な場面を作りだすことができる、すべての補強ポイントを満たした選手だ。
確かに今シーズンの成績をみれば4得点6アシストとチャルハノールと大差のない数字ながらも、負傷により出場試合数は20試合にとどまっており、29試合のチャルハノールとは開きがある。
加えてすでに2部に降格することが決まっていることからも、清武の契約には5月いっぱいまで有効な約600万ユーロ(約7億3000万円)で移籍可能となる例外条項が含まれており、来シーズンすでにチャンピオンズリーグ出場権を確保しているレヴァークーゼンとしては、チームの強化に向けて理にかなった投資であると言えるだろう。