デンマーク代表に勝利したイングランド代表 [写真]=Getty Images
EURO2020準決勝が7日に行われ、イングランド代表とデンマーク代表が対戦した。
イングランドはグループDを首位突破すると、決勝トーナメントでドイツ代表、ウクライナ代表に勝利して25年ぶりにベスト4進出を決めた。イングランドはここまで今大会無失点をキープしている。一方、デンマークは2連敗からグループBを2位通過すると、ウェールズ代表とチェコ代表を下して29年ぶり準決勝進出の快進撃を見せている。
イングランドの先発メンバーにはFWハリー・ケイン、FWラヒーム・スターリング、FWブカヨ・サカといった攻撃陣に加え、MFカルバン・フィリップスやDFカイル・ウォーカー、DFルーク・ショーといった主力が先発入り。
デンマークは、FWマルティン・ブライトバイテやFWミッケル・ダムスゴー、MFトーマス・デラネイ、DFアンドレアス・クリステンセン、DFシモン・ケアーなどが先発メンバーに名を連ねた。
デンマークは15分、敵陣でダムスゴーがカルバン・フィリップスからボールを奪うと、シュートまで運ぶ。ダムスゴーはエリア外からシュートを放つがGKジョーダン・ピックフォードが正面でキャッチ。25分には、ヤニク・ヴェスターゴーアがケインからボールを取り、そのままカウンターの流れに。ダムスゴーがエリア左からミドルシュートを放つが、わずかに枠の外へ。
すると30分にスコアが動く。デンマークはフリーキックの流れから、エリア手前で再度フリーキックを獲得する。キッカーを務めたダムスゴーはゴール左に直接シュートを突き刺し、デンマークが先制に成功した。
追いつきたいイングランドは38分、右サイドに流れたケインがサカからのパスを受け取ると、ワンタッチでゴール前に折り返す。ゴール正面のスターリングは右足で合わせるが、GKシュマイケルがセーブ。
直後の39分、縦パスを受けたケインがDFの裏に抜けたサカにスルーパスを出す。サカはエリア右に入り、スターリングを狙ってグラウンダー性のクロスを供給すると、最後はDFケアーがゴールに押し込んでしまいオウンゴール。イングランドが前半のうちに同点に追いついた。
後半に入ると52分にデンマークがチャンスを作る。ヨアキム・メーレからのスルーパスに反応したドルベアは、左サイドで裏に抜ける。ドルベアはエリア左から強烈なシュートを放つが、GKピックフォードが防ぐ。
イングランドは55分に右サイドでフリーキックを獲得すると、メイソン・マウントのクロスをハリー・マグワイアが頭で合わせる。ゴール左を狙ったシュートとなったが、シュマイケルのビッグセーブにより得点とはならない。
その後はイングランドがボールを支配する展開が続き、スコアが動かず試合終盤に。イングランドは90+3分、ケインの横パスを受け取ったフィリップスが左足を振り抜きミドルシュートを放つが、枠の外に。90+5分にフリーキックを獲得したイングランドは、マウントの浮き球のパスをマグワイアが頭で合わせるが、シュマイケルが正面でキャッチした。このまま延長戦に突入する。
試合が動いたのは102分。スターリングが右サイドからドリブルでエリア右に侵入すると、エリア内で倒され、VAR判定によりイングランドにPKが与えられる。104分、PKキッカーを務めたケインはゴール右にシュートを撃つと、シュマイケルがセーブ。ケインはこぼれ球を押し込み、イングランドが待望の勝ち越しに成功した。
デンマークは114分、ブライトバイテがミドルシュートを放つがピックフォードが外に弾く。直後のコーナーキックでも得点に繋げられない。
このまま試合は終了して、イングランドが2-1で勝利を収めて同国史上初の決勝進出を果たした。今大会で快進撃を見せたデンマークはベスト4での敗退となった。
決勝戦は11日に行われ、イタリア代表とイングランド代表が対戦する。
【スコア】
イングランド代表 2-1 デンマーク代表
【得点者】
0-1 30分 ミッケル・ダムスゴー(デンマーク)
1-1 39分 シモン・ケアー/オウンゴール(イングランド)
2-1 104分 ハリー・ケイン/PK(イングランド)