オーストリア相手に追加点を挙げ喜ぶハンガリーの選手ら [写真]=Getty Images
ユーロ2016・グループステージ第1節が14日に行われ、グループFでオーストリア代表とハンガリー代表が対戦した。
ユーロ予選をグループ首位で通過し、2大会ぶりの出場を決めたオーストリアと、ノルウェーとのプレーオフを制し、1972年以来11大会ぶりの出場となったハンガリーの対戦。オーストリアは日本代表DF岡崎慎司が所属するレスターのDFクリスティアン・フクスやバイエルンMFダヴィド・アラバがスタメンに並ぶ。一方のハンガリーは、40歳のGKガーボル・キラーイが先発出場を果たし、ユーロ最年長出場記録を更新した。
試合開始から1分、オーストリアは中盤でボールを持ったアラバがミドルシュートを放った。しかしボールは右ポストに直撃し、ゴールとはならない。
さらに11分には、左サイドでボールを持ったマルコ・アルナウトヴィッチから斜めのパスを受けたアラバがエリア内で左足を振りぬく。しかしこのシュートはGKキラーイの正面で、ネットを揺らすことはできなかった。
その後もオーストリアがボールを支配する時間が続くが、結局スコアレスのままハーフタイムを迎える。
後半開始直後の52分、ハンガリーはピッチ中央で横パスを受けたゾルターン・ゲラが右足のロングシュートを打った。しかし枠の左へ外れる。
ハンガリーは55分にもバラージュ・ジュジャークが左足のミドルシュートを放ったが、これはGKロベルト・アルマーが落ち着いてセーブ。ゴールを割らせない。
62分、ついにハンガリーが先制する。ラースロー・クラインハイスレルからの縦パスに抜け出したアダーム・サライが、GKアルマーとの1対1を落ち着いてゴールに流し込み、ネットを揺らした。
1点を奪われたオーストリアは直後の66分、相手のエリア内でアレクサンダル・ドラゴヴィッチが相手選手と交錯。この日2枚目のイエローカードを提示され退場となった。
数的不利となったオーストリアは73分、左サイドを駆け上がったフクスのグラウンダーのクロスに、マルツェル・ザビッツァーが右足で合わせるが、このシュートはクロスバーの上へ外れる。
すると87分、ハンガリーは自陣でボールを奪うと一気にカウンターを仕掛ける。最後はゾルターン・シュティーベルがループシュートを決め、追加点を挙げた。
結局、試合はこのままタイムアップ。ハンガリーがオーストリアの猛攻に耐え、2-0の完封勝利を収めた。ハンガリーにとってはユーロ本大会で44年ぶりの白星となった。
次節、敗れたオーストリアはポルトガル代表と、勝利したハンガリーはアイスランド代表とそれぞれ19日に対戦する。
【スコア】
オーストリア代表 0-2 ハンガリー代表
【得点者】
0-1 62分 アダーム・サライ(ハンガリー)
0-2 87分 ゾルターン・シュティーベル(ハンガリー)
By サッカーキング編集部
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